JAMSAT 31回通常総会
JAMSAT
JAMSAT 日本アマチュア衛星通信協会

JAMSAT 第31回通常総会 毛利会長 挨拶



1.開会の挨拶

ご多用の中、本日は日本アマチュア衛星通信協会の第31回通常総会にお越しいただき、ありがとうございます。今回は2年前と同じく、池田さんを始めとする多くの東京のメンバーの方々に、会場の確保から総会およびシンポジウムの開催に向けて、ご尽力を頂きました。あつくお礼申し上げます。

メーリングリストやNewsletterなどでご承知とは存じますが、われわれの期待の星であるAO-40のバッテリーに異常が発生し、コマンドができない状態が続いていて、衛星通信による海外との交信はもとより、衛星からの電波を用いた実験を計画していたものにとって非常に残念な状況になっています。しかし、明日にかけて開催されるシンポシウムでご覧いただけるように、多くの方々が、衛星技術に取り組んでおられ、その経験や成果は、Newsletterやミーティングを通して、会員に共有されるようになっています。

ワールドワイドな通信を可能とする衛星として現在AMSAT-DL主体で計画中のPhase-3Eの実現に向け、JAMSATから直接の機材の搭載はありませんが、今回寄付を予算化しております。運用が開始された暁には、現在充電している技術が、かならずやものをいうと思います。それを信じて、苦しい時期ではありますが、活動を継続したいと考えます。

JAMSAT会員数は確かに減少しています。けれども、少なからぬ方が、新たに入会を申し込んできておられますので、これらの方々とともに、ぜひこの「越冬期間」中に、技術の充電を進めていただきたいと思います。

JAMSATの活動のもうひとつの柱として、衛星通信と技術の普及活動があります。これにつきましては、多くの会員の方が、宇宙ステーションとのスクールコンタクト、ARISSを通して、多くの若者に科学技術の刺激を与えておられます。これも、次世代のための大変重要な活動と思い、重視していきたいと思います。

最後になりましたが、今年は、JAMSATの30周年にあたります。30年前のJAMSAT創立に先立ち、手書きでJAMSAT_Newsletterの発行を始められたJA1ANG米田OMから、30周年を祝う手紙を頂いています。OMには、昨年JAMSATの英文表記を変更した旨話しましたところ、「いや、当時の会長は謙虚な人で、"Japan Amateur Satellite Association"などは、とてもおこがましい。AMSATの日本班くらいだ、ということで、"Japan AMSAT" になった、今は気にしなくてよいよ!」との裏話を頂きました。

この総会で、多くの前向きの意見が出されますととともに、めいめいが動き出されることを期待して、開会の挨拶と致します。



2.第5号議案 

定款に基づき、JH0TOG 吉田さん、JI1OWP 池田さん、JH4DHX/3 大谷さん の3名の方を、会長推薦理事として、総会での承認をお願いしたいと思います。
今回の改選にあたり、理事就任をお願いしましたところ、熟慮されたうえ、いずれの方も快諾していただきました。ここに紹介させていただきます。

JH0TOG吉田さんは、1965年に開局され、新潟県にお住まいです。衛星に活発にQRVされており、JD1/JH0TOG小笠原諸島・父島、KH2/JH0TOGグアム島を始め、モービルからも活発にQRVされており、また、アンテナやマイクロ波の製作・実験記事で、刺激を受けた方もおられると思います。

JI1OWP 池田さんは、1970年に開局され、昭和50年以降は、JI1OWP局として運用されています。JAMSATに入会されたあと、2000年からJAMSAT_Newsletterの編集に携わって定期的な発行と内容の充実を実現されてきました。また会合への出展や東京ミーティングなどにもお世話になっています。

JH4DHX/3 大谷さんは、AO-13で衛星通信を始められ、最近ではCubeSatからの画像受信のネットワークで活動されています。また、関西・京都での地域ミーティングの開催に尽力されており、今回の理事就任に際してもJAMSAT関西地区メンバーの皆さんからの積極的な励ましをうけておられます。

ここにご参加いただいている方は、いずれの方も理事として適任と認めてくださると思います。抱負は、Newsletter219号の8ページに紹介させて頂いております。
JAMSATの活動を活発にしてゆくのに、これら3名の方に理事として活動していただきたく、承認をおねがいいたします。



氏名 : 吉田 克己    JH0TOG
略歴 : 昭和40年2月生まれ (水瓶座)
QTH : 新潟県新津市
昭和57年 JH0TOG 開局、現在3アマ
移動運用:JD1/JH0TOG小笠原諸島、 父島、KH2/JH0TOGグアム島
モービルにて8,9,0エリアからAO-10,13,27,40,FO-20,29,UO-14,SO-35で交信実績あり.

抱負:JAMSATに入会してから微力ながら活動に参加させていただきました. これからもアマチュア衛星を使っての交信や実験に皆さんと活動していきます.
どうぞ宜しくお願いいたします.

氏名 : 池田 弘人 (いけだ ひろと)
QTH : 東京都世田谷区
[アマチュア無線歴]
1960(昭和45)年 3エリアでアマチュア無線局を開局
1975(昭和50)年 1エリアでJI1OWP局を開局。3アマ
1999(平成11)年JAMSAT入会
2000(平成12)年よりJAMSATNewsletterの編集に携わり、現在に至る.

[抱負など]
思いもかけず、理事に推薦をいただきました.
アマチュア衛星通信をやられたことのない方には、その楽しさを理解していただきたいと思っています.
また、JAMSAT会員の方には会員になってよかったと思っていただけるよう、がんばります.宜しくお願い致します.


氏名: 大谷 芳充
[自己紹介]
このたび推薦理事をお引き受けすることになりました、
JH4DHX/3の大谷です.
私は1988年に打ち上げられたAO-13で衛星通信の醍醐味を知り、以後アマチュア衛星通信を楽しんできました.最近ではCubeSatからの画像受信に全国の仲間と取り組む毎日です.
これからもアマチュア間でのネットワークを通じた活動が高揚するよう願っています.
[抱負]
今回のJAMSAT理事就任にあたり、特にJAMSAT関西地区メンバーの皆さんから積極的な励ましをいただき、大変心強く感じました.
こうした皆さんからの声をうけ、改めて背中を押される気持ちで理事をお引き受けすることに致しました.
これからも、JAMSAT発展のために関西から活発な動きと議論が展開できればと思っております.いささか微力ですが、どうぞよろしくお願い致します.



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