SCOPE アップデート
JAMSAT

JAMSAT 日本アマチュア衛星通信協会


フライトSCOPE/RUDAK-Uによるスペースチャンバー内部の撮影

熱真空試験中のフライトRudak-UとSCOPEにより、スペースチャンバー内部の様子を撮影しました。疑似宇宙環境下においても、システムは正常に機能しています。

1998年10月24日 メリーランド州ジャーマンタウン


Phase 3Dの熱真空試験の最初の加熱サイクルの途中で、RUDAKチームのHarold NK6Kが次の画像(1)(2)を撮影しました。これらはそれぞれSCOPEのカメラ-A(狭角)とカメラ-B(広角)で撮影されたものです。

Phase 3Dをスペースチャンバーに入れる前に、Rickが反射加工したマイラーフィルムをアルミ板にテープで止めた即席の鏡を作り、SCOPEの狭角レンズのフードに立てかける形で置いてくれました。その結果、ちょうどSCOPEのカメラ-Aが衛星のトップパネルの上12.5cmほどのところから衛星を撮影しているような画像がえられます。また高真空下で蒸発した粒子が直接SCOPEの光学系に付着すること防ぐため、SCOPEの光学系の先端にNDフィルターを追加してくれました。

露出は4秒間。チャンバーの内壁は真っ黒なためほとんど写っていません。

狭角カメラの画像(1)には、上に非常に明るいクオーツ赤外線ランプ、縦の明るい柱状のものは赤外線ランプの支持フレームの一部、下1/5ほどの白っぽい部分はP3Dの一部、下の右側に見える缶のようなものは10GHzのホーンアンテナの出口にかぶせてあるダミーロードと思われるものが写っています。

広角カメラの画像(2)には、鏡と、ランプの支持フレーム、上にはチャンバーの側面が写っています。鏡には10GHzのダミーロードが映っています。この画像はもっとも温度が高くなるときに撮影され、その時RUDAKのある部分は53度Cでした。たぶん鏡に使ったマイラーフィルム延びて、ほぼ室温に近い温度で前の画像を撮影したときよりも“たるみ”が増えていたと思われます。

これでRUDAK-AからSCOPEのカメラ-Aとカメラ-Bをテストしたことになります。次にRUDAK-Bからのテストが行われます。

RUDAKチームの内、Bdale N3EUAは現場を離れ、Jim WD0EとHarold NK6KがRUDAK系の試験を続けています。


(1) 狭角カメラ (original BMP)
(2) 広角カメラ (original BMP)
画像は180度回転
低分解能クイックモードによる画像 160x120
加熱用赤外線ランプの一つ(明るい直線)、10GHz用ダミーロード(缶状のもの)、Phase 3Dの一部
<SCOPE-CANバス-RUDAK-A@オービタル社>-<RFリンク>-コマンド局@ホテル
(1) Narrow Angle CAMERA-A via RUDAK-B(original BMP)
(2) Wide Angle CAMERA-B via RUDAK-B(original BMP)
4secs at 25degC
4secs at 50degC

(1) Narrow Angle CAMERA-A via RUDAK-A(original BMP)
(2) Wide Angle CAMERA-B via RUDAK-A(original BMP)
16secs at 4degC
16secs at 4degC

上の画像は、SCOPEのレンズの前に反射処理を施したマイラーフィルムをアルミ版にテープでとめた即席の鏡を置いて撮影しました。鏡は次の3枚の写真のように狭角レンズのフードに立てかけてあります。上の広角カメラの画像が明瞭でない理由は、そのレンズの前に反射フィルムが貼られていないためであることがよくわかります。
Photo by Rick KA1RHL
フィルム鏡
鏡に映ったレンズ
鏡の視点から見たP3D本体

Tnx Harold NK6K and Jim WD0E, RUDAK Team and TV test Team
de JAMSAT SCOPE Team

(C) 1998 JAMSAT
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