SCOPE アップデート
JAMSAT
JAMSAT 日本アマチュア衛星通信協会

SCOPE衛星搭載デジタルカラーカメラによる
初めてのフルサイズ画像の撮影に成功
アマチュア衛星 AMSAT-OSCAR-40に搭載された日本アマチュア衛星通信協会のデジタルカラーカメラモジュール "SCOPE" は初めて地球の画像の撮影に成功しました。
2001年8月8日 JAMSAT SCOPE Team




画像処理について

AO-40は現在、スピン・モードで姿勢制御が>行われており、スピンの影響でSCOPEの画像にはスミア(滲み)が生じています。

SCOPEが採用しているCCDチップはインターレース・スキャン方式であり、奇数ラインをスキャンした後に偶数ラインをスキャンします。このため、露出時間(初画像は30ミリ秒)とこのスキャンの間に、約2.2RPMで回転している衛星から見た地球はずれてしまい、これが滲みとして撮影されます。

掲載した画像はこの滲み(奇数/偶数ライン間のずれ)を、画像処理によって補正したものです。奇数ラインを基準にして、偶数ラインとの相互相関関数を各ライン毎に計算することでライン間のずれを求め、そのずれの分だけ偶数ラインの位置を補正しました。(このため、右端が逆にずれたものとなっています)

AO-40が最終的に三軸姿勢制御モードへ移行した際には、このような処理は不要となり、補正無しで高分解能な画像が得られると期待されます。

なお、この補正のほかに、ホワイト・バランス(雲を白に、背景を黒に)とトーン・カーブの補正、および北極が上側になるように、天地を反転させています。

***********************************

武安
ja6xkq@jamsat.or.jp
GO TO TOP