衛星通過時刻の予報
JAMSAT

JAMSAT 日本アマチュア衛星通信協会

予報の書式

予報は以下のサンプル(FujiOSCAR-29の実例)の書式になっており、パス(衛星の通過)毎の時刻、期間、方位仰角、可視条件などの情報を含んでいます:
 Date (JST)          Time (JST) of        Duration   Azimuth at  Peak  Vis Orbit
                 AOS      MEL      LOS     of Pass  AOS MEL LOS  Elev

Fri  25Apr97  06:46:36 06:54:42 07:02:47  00:16:11   36  88 140  13.6  DDD  3392
              08:30:05 08:40:27 08:51:05  00:21:00   13  94 192  81.9* DDD  3393
              10:16:07 10:24:38 10:33:34  00:17:28  356 299 241  20.3  DDD  3394
              18:41:26 18:47:58 18:56:12  00:14:46  125  63   0  24.4  NDV  3399
              20:25:38 20:32:35 20:41:40  00:16:02  185 262 341  45.9* NVV  3400
              22:16:55 22:19:28 22:22:19  00:05:24  262 280 300   1.6  VVV  3401

Sat  26Apr97  05:57:49 05:58:57 06:00:14  00:02:25   73  79  86   0.4  DDD  3405
              07:36:28 07:45:50 07:55:46  00:19:18   24  95 167  34.9  DDD  3406
              09:20:48 09:30:52 09:41:06  00:20:18    5 290 215  46.8* DDD  3407
              11:07:58 11:14:04 11:20:27  00:12:29  345 308 270   7.3  DDD  3408
              17:48:58 17:54:30 18:00:27  00:11:30   95  53  12   8.3  DDD  3412
              19:30:19 19:37:58 19:47:12  00:16:53  155  73 351  63.0* NVV  3413
              21:16:55 21:23:43 21:31:23  00:14:29  213 271 329  16.4  NVV  3414
時刻は日本標準時 (JST) です。三つのカラム AOS(入感), MEL(最大仰角), LOS(失感)はそれぞれ、地平線に衛星が現れる時刻、仰角が最大になる時刻、地平線の下に消えていく時刻を表しています。Duration of Pass は AOS から LOS までの時間であり、上の例では21分が最長です。

続く4つのカラムは、そのパスにおける方位と仰角です。まず AOS, MEL, LOS の azimuth angle(アジマス角)、すなわち方位角が示されています。単位は度であり、0は北、90は東、180は南、270は西をあらわしています。Max Elev は最大仰角であり、単位は度です。*印がついているのは仰角が40度を越え、その衛星を利用するのに好ましいパスであることを意味します。

最初の行では、衛星は北東の方位36度の地平から昇って、ほぼ真東の方位88度で最大仰角に達し、南東の方位140度の地平に沈みます。2行目では最大仰角は80度を越えています。60度を越えるような仰角の高くなるパスはオーバーヘッドパス(頭上通過パス)と呼ばれます。また円軌道の衛星においては、最大仰角とは衛星が観測者にもっとも近付いていることも意味します。

次のカラム Vis は、それぞれ AOS と MEL と LOS の時に衛星に太陽の光が当たっているかどうかを現しています。'DDD' は衛星がそのパスの間ずっとその軌道の“昼”の側にいて、観測点において太陽が仰角-6度より上にあることを意味します。つまり観測点は明るすぎて衛星を見ることはできません。'NNN' は衛星がこのパスの間ずっと地球の陰に入っていることを意味し、やはり見ることができません。衛星を目視できるかもしれないパスは、少なくとも一つの 'V' があって(すなわち衛星に太陽の光が当たっている)、観測点が十分暗い時です。もっとも可能性が高いのは、衛星の最大仰角が 40 度以上(*印がついている)あって、Vis がVVV, NVV, VVN であるときです。このようなパスは、日の出の前と日没の後、それぞれ1-2時間ほどの間にあります。

最後の orbit は軌道番号です。


この予報についてのお問い合わせはWebmaster@JAMSAT.or.jp まで:

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