RS12/13
JAMSAT

リニアトランスポンダを持つアマチュア衛星を使ってみよう!

多くのアマチュア局はロシアのRS13衛星を使うのに必要な道具が備わっています。

こんな道具が要ります。

  • 29 MHz帯でSSBとCWを受信できる受信機

  • 145 MHz帯でSSBとCWを送信できる送信機 (FMで送信してはいけません)

  • 29MHzと145MHzのアンテナ(バーチカルでもダイポールでもなんでもいいです。指向性アンテナを衛星に向け続けられればよい結果がえられますが、あまり指向性の強い大きなアンテナは衛星に向けつづけるのが困難です。)

  • 衛星がいつ可視範囲に入ってくるのかを知る方法 (例えばJAMSATの通過予報

  • Aモードトランスポンダの動作についての理解

まずは受信してみましょう。 確実に受信できるようになって初めて送信を試みる資格を得たことになります。 通過予報で可視範囲を通過する時刻を確認して、その時刻にトランスポンダの出力周波数帯を受信します。 常に衛星を使っている人がいるとは限りません。 しかし、ドップラーシフトを伴った何らかの信号を受信できるはずです。 衛星からの信号を受信できないのなら送信してはいけません。

送信をする前に、RS13衛星のAモードトランスポンダの動作を理解しておいてください。 衛星に145 MHz で届いた信号は、そのまま 29 MHz に変換されて地球に向けて送信されます。 送受信の周波数の関係は次のようになります。 非反転トランスポンダですから、低い周波数は低い周波数に、高い周波数は高い周波数に変換され、SSBのサイドバンドも反転しません。

アップリンク : 145.960 145.980 146.000 MHz
ダウンリンク : 29.460  29.480  29.500 MHz
確実に受信できるようになり、送受の周波数関係が理解できたら送信を試みてみましょう。 実効輻射電力で25Wもあれば十分以上です。 常に必要最小限の出力にするようにしなければなりません。

まず、アップリンクパスバンド内のどこかの周波数でCWの短点を送信し、同時にダウンリンクパスバンド内に送り返されて来るその信号を探します。 上の周波数関係がわかっていれば容易に自局の返り信号を見つけ出すことができるでしょう。 これをループテストと呼びます。 何度かこれを繰り返すことで、送受信機の操作に習熟し、送受信の周波数関係を正確に計算できるようになり、必要最小限な送信電力の目安を知ることができます。 もし自局の返り信号がダウンリンクパスバンド内の他の局より強いのであれば、送信電力を絞るべきです。

ではCQ RS13を送信してみましょう。

JAMSAT

2000/08/23

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