PANSAT アップデート
JAMSAT

JAMSAT 日本アマチュア衛星通信協会

エアフォース・スペース・テスト・プログラムへのステータスレポート
(1999年2月18日)

PANSATページ | PANSATサイト


エアフォース・スペース・テスト・プログラムへのステータスレポート
(1999年2月18日)

簡単に言えば、私たちは衛星の運用についてはまだ開発段階にあります。

まだ衛星のチェック段階ですが、ほとんど毎日テレメトリーの受信に成功しています。

バッテリーの寿命を延ばすために、充電の制御の改善をした新しいプログラムをアップロードすることに成功しました。これは衛星のROMに入っているオペレーティングシステムの替りになるものです。現在2回目のアップロードをしています。うまくいけば、これでアマチュアが受信できるスプレッドスペクトラムのビーコンをスタートできるでしょう。

衛星のタンブル運動とNASA/GSFCでの最終組み立て時にアンテナを曲げたことによりアンテナパターンに強いナル点が発生し、コミュニケーションリンクに大きく影響しています。管制局のゲインの向上とノイズフロアーの低減に努力していますが、衛星のアンテナについてはどうしようも有りません。
いつ頃アマチュア通信衛星として完全な運用ができるようになるかわかりません。BBSなどがユーザーに開放されるまでに、ソフトウエアの開発と地上でのテストをしなければなりません。ともかくPANSATは設計された通りに機能しています。アンテナが曲がっていても大丈夫だとわかっていましたが、こんなに大変だとは思いませんでした。

他の問題は衛星がシャトルから放出されたときに1rpm程度のスピンを与えられたようです。これは太陽電池の電流のグラフやNASAが撮影したビデオからわかります。これは私の想像ですが、衛星を放出するスプリングが伸びる時に回転モーメントが発生したのかもしれません。

最後のグラフはバッテリーの運用に関して私たちが注目しているデータです。2セットあるバッテリーを充電−放電サイクルを切り替えて使っています。一つのバッテリーが充電状態にあるときは他のバッテリーが負荷に電流を供給し、充電中のバッテリーが容量の100%に近くになるとバッテリーを切り替えます。グラフがとぎれているところがありますが、ダウンロード中にデータを取れなかったところです。

以上

グラフはファイルサイズの関係で省略しました。興味がある方はPANSATのホームページをごらん下さい。
http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/

平川でした。

SHUICHIRO HIRAKAWA
INTERNET : hirakawa@da2.so-net.ne.jp
NIFTY : GFF00711
TEL & FAX : +81-(0)-463-24-6483
HAM CALL : JA6SNK/1



(C) JAMSAT
GO TO TOP