Phase 3D 周波数変換表

P3D
アップリンクバンド (あなたの送信機の周波数)
15m T12m HVUL1L2S1S2C








V167.13170.84
-
581.5751415.2751414.352546.3752592.4755814.575
U456.83460.54581.50
-
1704.9751704.052836.0752882.1756104.275
S12421.582425.292546.252836.0253669.7253668.80--8069.025
S22422.582426.292547.252837.0253670.7253669.80--8070.025
X10472.3810476.0910597.0510886.82511720.52511719.6012851.62512897.72516119.825
K24069.3824073.0924194.0524483.82525317.52525316.6026448.62526494.72529716.825

Phase 3D 周波数表 も参照のこと。

アップリンク周波数の見つけ方

  1. 左端の列にダウンリンク周波数帯(あなたの受信機の周波数)を見つけます。

  2. 一番上の行にアップリンク周波数帯(あなたの送信機の周波数)を見つけます。

  3. それらの行と列の交差する点にある変換定数 K を読み取ります。

  4. 送信周波数 (MHz)を計算します。 変換定数 K から受信周波数(MHz)を引いてください。

Tx = K - Rx

例:

Phase 3D が モード U/V で運用されていたとします。モード U/V ではアップリンクは UHF帯 (70cm あるいは 435MHz) にあり、ダウンリンクはVHF帯 (2m あるいは 145MHz)となります。これは以前“モードB”と呼ばれた運用モードです。 誰かが更新しているのがダウンリンク 周波数 145.890MHz で聞こえていて、それに参加しようとしたとします。 "V" の行で、 "U" の列の数字は 581.575 です。ですから、 581.575 - 145.890 = 435.685MHz となり、あなたの送信機をこの周波数に合わせればよいのです。

ドップラーシフト

この計算ではドップラーシフトを無視しています。地球上の地上局に対して衛星が動くことにより周波数の移動が生じます。ドップラーシフトは周波数と衛星と地上局との相対速度に比例します。アップリンクのドップラーはアップリンク 周波数に比例し、ダウンリンクのドップラーはダウンリンク 周波数に比例します。衛星のトランスポンダは周波数を逆変換 (Tx = C - Rx)しますから、受信機において観測される統合されたドップラーシフトは周波数の差に比例します。

ドップラーシフト = (受信周波数 - 送信周波数) * 速度/C
ドップラーシフトにどのように対処するかに付いてはいろいろと議論されています。Phase 3D においては非常に高い周波数が使われ、また同時に複数のアップリンク周波数帯が複数のダウンリンク周波数帯に変換されることから、事態はこれまでになくとても複雑になります。 ドップラーシフトの補正については、The Radio Amateur's Satellite Handbook (購入情報) を参照するか、 One True Rule の記事をお読みください。

暫定的な数値

上の表に示した数字は、設計値とP3D Labでの実測値にもとづいた値です。Phase 3Dが打ち上げられて、その発信器が宇宙空間での真空と温度において安定したのちにこれらの数値は更新されるでしょう。



Conversion table supplied by Freddy de Guchteneire, ON6UG, of AMSAT-DL, via Lou McFadin, AMSAT P3D integration manager and P3D Laboratory manager, on 21 February 2000. Formatting and text by KB5MU.
Translation by JAMSAT SCOPE Team
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