Phase 3D アップデート
JAMSAT

JAMSAT 日本アマチュア衛星通信協会


Phase-3Dの近況について

1999年1月 JA6XKQ JAMSAT SCOPE Project Team



「いったいPhase-3Dの状況はどうなっているんだ!?」との投稿がamsat-bbでいくつかありました。JAMSATをはじめ、日本の皆さまも同様の疑問をお持ちかと思います。

Phase-3Dプロジェクトのコア・メンバーが、その疑問に答えていましたので、以下に要約します。

昨年の10月に熱真空試験を行い、成功裏に終了したことはJAMSATホームページおよびJAMSATニューズレターでもお伝えしました。

衛星本体は、フロリダ州オーランドに戻って、モジュール類内部のポッティングとコーティングを行っています。これは、2月以降に予定されている振動試験に対する準備です。ちなみに、JAMSATのSCOPEカメラは、当初からポッティング/コーティングを完了した状態で納入されており、新たな作業は必要としません。

2月以降には、AMSAT-DLをはじめとするヨーロッパからのチームが米国入りし、AMSAT-NAのチームと共に振動試験を行います。ただし、振動試験の試験条件は、打ち上げ機が決定しないことには設定することはできませんので、打ち上げ機契約状況で、振動試験の日程が左右されます。必要とする振動試験仕様で、衛星全体で一回だけの確認試験を行います。

SCOPEカメラの機構設計にあたり、Phase-3DプロジェクトのリーダーであるDr. Karl Mainzer / DJ4ZCに振動仕様を尋ねた際、モジュール単品での振動試験を絶対に行ってはいけないと、きつく言われました。これは、上記の理由からです。

さて、肝心の打ち上げ機の契約状況ですが、いくつかの可能性について交渉中としか申し上げられません。契約交渉として守秘義務があるからです。

以上がPhase-3Dの現状です。進展があれば、速やかにお知らせしますので、jamsat-bb、ホームページ、そしてニューズレターに注目してください。

以上

JAMSATニューズレター編集担当
SCOPEプロジェクト・チーム
武安/JA6XKQ


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