AO-27 アップデート
JAMSAT

JAMSAT 日本アマチュア衛星通信協会

AO-27 JA7JZS モービル地上局


1999/JUN/02 当局(JA7JZS)のモービル機とJH0TOG局のモービル機との交信に成功し、引き続き次のパスでも同様に交信ができ、モービルホイップ同士でも交信が可能であることが分かりました。当局の出力は45Wで、JH0TOG局は10Wでした。

モービルホイップの基台はアンテナを傾斜できるもので、衛星の移動に合わせてアンテナを傾斜させ、受信感度を維持させました。その後、「モービル運用(10W)では、常時、モービル局や固定局とは交信可能である」という「定説?」が生まれました。また、ほぼ同時期にモービル対ハンディ(10W+八木)でも交信が成立し、どの程度まで仕様を下げたハンディ機で出来るかが話題の中心になりました。

現在、0.3Wハンディ+ホイップ(約90cm)のハンディ機でチャレンジを繰り返しています。現在までのところ、最大仰角になる時間帯の約1分以上、AO-27からの信号を受信することができますが、了解度が良いのは30秒程です。当然、送信はこの30秒間がねらい目ではないかと推測しています。まだこの設備で交信成立に至っていませんが、1〜数Wのハンディ機であれば、なんとか交信できるのではないかと推測しています。今までの実験から、出力0.3Wは「最低どの程度までできるか」のチャレンジに過ぎないレベルだと言う事がわかりました。うまく固定局に拾って貰えたら、儲けもんという感じでしょうか。

やはり、ハンディ機では少なくとも難なく交信できる、ある程度の仕様を知ることが重要に思います。ハイキング先から衛星通信という楽しい場面が想定できます。ハンディ機での多くのチャレンジャーに期待しています。

1999/01/19
芝山 正登 (ja7jzs@jamsat.or.jp)



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