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[jamsat-news:1763] SATINF#218 10 Dec 2002
- Date: Wed, 11 Dec 2002 00:58:25 +0900
衛星情報 SATINF#218 10 Dec 2002
JN1GKZ 新井
トピックス
◆AO-40 姿勢変更
11月21日にALON/ALAT=0/0の姿勢に戻りました。良好な状態でトランスポ
ンダの運用が楽しめます。
◆RS-20
11月28日にRS-20が打ち上げられました。70cmでCWビーコンが受信できて
います。何か問題があるのか、不明瞭なCWになっています。
◆SAFIR-M
ドイツ Applied Sciences大学が開発したSAFIR-Mが12月20日に打ち上げら
れる予定です。Jモードのデジタル中継器とボイスメッセージビーコンを搭
載しています。
1.運用中の衛星
●AO-7
mode-A up:145.850-145.950MHz CW,USB/down:29.400-29.500MHz CW,USB
ビーコン:29.502MHz CW
mode-B up: - /down:145.925-145.975MHz CW,USB 出力 8W
ビーコン:145.972MHz CW
mode-C mode-Bのローパワーモード。出力は2.5W。
ビーコン:145.810MHz キャリア
他に435.100MHz(動作確認)、2304.1MHz(動作未確認)のビーコンがある。
AO-7は、太陽光が当たっている時にのみ動作しています。食に入ると動作
を停止し、再び動作する際のモードはランダムに変わっています。
Bモードのアップリンク周波数は432MHz帯です。現在のIARUのバンドプラ
ンでは衛星に割り当てられていない周波数であり、日本のバンドプランから
も外れるため、使用できません。
コマンドが通ることも確認されています。CWテレメトリのスピードを変え
ることに成功しています。
★ AO-7開発当時の画像が200枚、以下のサイトで公開されています。画像は、
W4PUJ Dick Danielsさんによるもので、KA9Q Philさんがデジタル化された
ようです。
http://www.ka9q.net/ao7
[from KA9Q @amsat-bb]
関連サイト
衛星の諸元
http://www.amsat.org/amsat/sats/n7hpr/ao7.html
衛星の画像
http://www.amsat.org/amsat/sats/ao7/slideset/index.html
AO-7 ACTIVITY REPORT LOGGER
http://www.artieda.net/hb9dri/ao7logger
AO-7 フォト コレクション
http://www.ka9q.net/ao7
▲AO-10
mode-B up:435.030-435.180MHz CW,LSB/down:145.975-145.825MHz CW,USB
ビーコン:145.810MHz キャリア
4月頃から信号が聞こえなくなっています。
●AO-16
mode-J up:145.90, 145.92, 145.94, 145.86MHz 1200bps AFSK
down:437.025MHz 1200bps PSK
Sバンドビーコン 2401.143MHz PSK
デジピータがオンになっています。Sバンドのビーコンは停止しています。
●AO-27
mode-J up:145.850MHz FM/down:436.795MHz FM
一時、デジタルのテレメトリ送信モードになっていましたが、11月末頃か
らアナログの運用を再開したようです。
関連サイト
http://www.ao27.org The Official Home of AO-27 on the Web
★AO-40
11月21日にALON/ALAT=0/0の姿勢に戻りました。
スクイントアングルが良ければ、ローパワーでも十分なダウンリンクが帰っ
てきます。アップリンクパワーは適正値(ダウンリンクの信号をMBより10dB
以上弱くする。Sメータの振れでMBより2-3弱くするのが目安)で運用して下
さい。
運用スケジュール(予告無しに変更されることがあります) 11/29-
MA トランスポンダ RUDAK ビーコン
0- 50 OFF OFF S2 MB
50-200 U/L1/L2→S2 OFF S2 MB
200-256 OFF OFF S2 MB
ビーコン周波数(打ち上げ前の最終チェックで測定された周波数に実績を
加筆。*は、打ち上げ後にアナウンスのあった実績のある周波数)
BEACON General Beacon Middle Beacon Engineering Beacon
Vバンド - 145.898MHz* -
Uバンド 435.438MHz 435.588MHz 435.838MHz
S1バンド 2400.188MHz 2400.338MHz 2400.588MHz
S2バンド 2401.168MHz 2401.323MHz* 2401.568MHz
Xバンド 10450.975MHz 10451.125MHz 10451.375MHz
Kバンド 24047.885MHz 24048.035MHz 24048.285MHz
赤外レーザ 360 THz
アップリンク、ダウンリンク周波数
※MBに妨害を与えないこと。MBの±5kHzの範囲はダウンリンク禁止。
S1バンドdown: 2400.225 - 2400.475 MHz
S2バンドdown: 2401.210 - 2401.495 MHz
Kバンドdown : 24048.025 - 24048.274MHz
Vバンドup : 145.840 - 145.990 MHz
Uバンドup : 435.780 - 435.495 MHz
L1バンドup : 1269.496 - 1269.211 MHz
L2バンドup : 1268.575 - 1268.325 MHz
RUDAK down: 2401.74MHz, 2401.85MHz
姿勢
11月21日にALON/ALAT=0/0に戻りました。
食
9月19日に食が終わり全日照に入りました。次の食は、12月19日からです。
トランスポンダ
U/L1/L2→S2の運用がおこなわれています。近地点付近でアンテナが地球
に向くため、スクイントアングルが良いときには強いダウンリンクが帰っ
てきます。
IFマトリックス
正常に動作しています。
接続の誤動作が何度か起きていますが、MUX出力(IHU-1の制御/監視ユニッ
ト)の切り替えタイミングの問題だと考えられています。切り替えタイミン
グの調整によってこの問題は解決できたようです。
S1バンド送信機
回復は望めないようです。
2001年8月13日に突然停止しました。8月20日に試験をおこなったところ、
送信機に電流が流れず、RF出力、温度上昇も確認できなかったそうです。
2001年11月6日のレポートによると、送信機の電源を1秒毎にオン/オフす
るプログラムがアップロードされ45分間実行されましたが、送信機に電流が
流れなかったそうです。S1送信機の回復は望めないようですが、この試験を
継続しておこなってゆく予定です。
Vバンド送信機
2000年12月の事故以来停止しています。
2001年8月20日に試験がおこなわれました。V送信機をオンにすると電流が
流れ、RF出力があることが確認されていますが、衛星からの信号は確認でき
ていません。高利得アンテナと送信機とを接続するリレーに問題が考えられ、
リレーのオン/オフ動作運動をおこないました。その後の状況報告はありま
せん。
Kバンド送信機
2001年9月9日に動作が確認されました。スケジュールに組み込まれて運用
されています。
2001年12月1日 オービット#501で、JH1AOY 玉川さんとJA1AUH 後藤さんが
Kモードの2WAY QSOに成功されました。
Xバンド送信機
2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。
S1バンド送信機と同じように電源をオン/オフする試験が計画されていま
す。
Vバンド受信機
2002年6月12日から運用が始まりましたが、Vバンドでアップリンクした信
号は、とても弱く、CWでならQSOができるレベルです。信号が弱いのは、3機
あるフォールデットDPの一部が破損したか、アンテナ切り替えリレーに問題
があるのではないかと考えられています。
Cバンド受信機
2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。
RUDAK
姿勢変更中のため運用を停止しています。
SCOPE
カメラ-A(狭角)、カメラ-B(広角)共に撮影に成功し、正常に動作して
います。
2001年8月7日 オービット #354にてカメラ-Bを使って地球の撮影に成功し
ました。
2001年12月15日に2回目の試験がおこなわれ、カメラ-A、Bで地球の撮影に
成功しました。
画像は、JAMSATのサイトで公開されています。
http://www.jamsat.or.jp/
GPS
搭載している2台のGPS受信機の動作が確認されています。
2001年にGPS衛星が作る「輪」の外で位置データを取得することができる
かどうかの実験がおこなわれ、その結果が公開されています。
http://www-ccar.colorado.edu/~moreau/pubs/ao40aasgnc_fin.pdf
LEILA
正常動作が確認されました。時々、無信号の周波数に現れることがあり
ます。
YACE
姿勢を確認するため、地球の撮影をおこなっています。
モーメンタム・ホイール
試験がおこなわれ、今のところ、問題は無いようです。3軸制御までには
確認する事項がまだまだあり、直ぐには移行しません。
アークジェットモータ
オービット#295から#301までアンモニアガスの噴射のみでの運用がおこな
われました(アーク放電なし)。オービット#302からアンモニアガスが噴射
されなくなり、運用を終えました。搭載していたアンモニアガスを使い果た
してしまったと考えられています。
AO-40の関連サイト
AMSAT-DL AO-40情報 webサイト by AMSAT-DL
http://www.amsat-dl.org/journal/adlj-p3d.htm
http://www.dj1km.de/amsat-dl/journal/adlj-p3d.htm (ミラーサイト)
テレメトリ仕様書 Rev1.8 by AO-40コマンドチーム
http://www.dj1km.de/amsat-dl/p3d/index.html
テレメトリ解読ソフト P3T ver1.6e by W4SM
http://www.cstone.net/~w4sm2/software2/P3t_AP.zip
テレメトリ WODデコードソフト WodGraph Ver 1.1d by W4SM
http://www.cstone.net/~w4sm/ham1.html
テレメトリデコードソフト AO40Rcv Ver1.40 by AE4JY
http://www.qsl.net/ae4jy/
テレメトリデータ アーカイバ by VP9MU
http://www.amsat.org/amsat/ftp/telemetry/ao40/
デコードしたテレメトリ(P3T形式)は、ZIPで圧縮して
ao40-archive@amsat.org へ送付願います
RUDAK WOD(Whole Orbit Data)→CSV変換ソフト by WD0E他
Windows版(RudakTLM)、JAVA版、DOS版(WOD2CSV)
http://www.amsat.org/amsat/ftpdelta.html
★ 回線計算 excelスプレッドシート byW3PM/GM4YRE
Ver2.1になりました。
http://www.amsat.org/amsat/ftp/software/spreadsheet/w3pm-ao40-v2.1.zip
AO40 REPORT LOGGERサイト by HB9DRI
http://www.artieda.net/hb9dri/ao40logger
アップリンク/ダウンリンク 周波数早見表 by G6LVB
http://www.g6lvb.com/oldtech.htm
●FO-20
mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
ビーコン:435.795MHz キャリア
夜間のパスでは、食によってUVC(Under Voltage Controler:バッテリの
過放電防止のため送信機への電源を遮断する)が動作し、送信が一時的に停
止することがあります。
●FO-29
mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
ビーコン:435.795MHz CW
mode-JD(1200bps) up:145.850, 145.870, 145.910MHz 1200bps AFSK
down:435.910MHz 1200bps PSK
mode-JD(9600bps) up:145.870MHz 9600bps FSK
down:435.910MHz 9600bps FSK
デジトーカ:435.910MHz
JARLの運用スケジュールは更新されていませんが、当面アナログでの運用
が続けられるものと思われます。
●GO-32(TechSat-1B)
ビーコン:435.225MHz 9600bps
11月26日には新しいRBBS用のソフトをアップロードするためRBBSの試験を
一時中断するとの広報がありました。30秒に1度、ビーコンを送信している
ようです。
GO-32の情報は以下のサイトから得られます。
http://w3.iarc.org/techsat/techsat.html
●IO-26
mode-J up:145.875, 145.900, 145.925, 145.950MHz 1200bps AFSK
down:435.822MHz 1200bps PSK
MBLモード(セーフモード)になっており、デジピータは停止しています。
[from KD4APP @amsat-bb]
IO-26の情報は、以下のサイトから得られます。
http://joshua.micronet.it/english/itamsat/itamsathome.html
●LO-19
mode-J up:145.84, 145.86, 145.88, 145.90MHz 1200bps AFSK
down:437.150MHz 1200bps PSK
ビーコン:437.125MHz CW
CWビーコンがオンになっています。CWビーコンは12WPMのゆっくりとした
CWで約30秒毎に送信されています。
▲MO-46(Tiungsat-1)
mode-J up:145.850、145.925MHz 9600bps FSK
down:437.325MHz 9600bps、38400bps
運用状況は不明です。
●NO-44(PCsat: Personal Communications Satellite)
down:144.390MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK
145.825MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK
正常に動作しています。
PCsatの情報は以下のサイトから得られます。
http://web.usna.navy.mil/~bruninga/pcsat.html
●NO-45(Sapphire)
down:437.100MHz FM無変調キャリア、デジトーカ、1200bps AFSK
無変調キャリアのビーコンを437.100MHzで1分間に1度送信しているようで
す。
●OO-38(OPAL)
up/down:437.100MHz 9600bps FSK
最近レポートがありません。
●RS-15
mode-A up:145.858-145.898MHz CW,USB/down:29.354-29.394MHz CW,USB
ビーコン:29.352MHz
mode-KA up:21.260-21.300MHz CW,USB、145.960-146.000MHz CW,USB
down:29.460- 29.500MHz CW,USB
ビーコン:29.458MHz CW
ロボット up:145.840MHz CW/down:29.504MHz CW
mode-KT up:21.260-21.300MHz CW,USB
down:29.460-29.500MHz、145.860-145.900MHz CW,USB
ビーコン :29.458MHz、145.863MHz CW
ロボット up:21.139MHz CW/down:29.504MHz、145.905MHz CW
Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
がおこなわれている間だけオンになっているという情報がありますが確認
できていません。
★RS-20
11月28日0941モスクワ時間にRS-20(Mozhaetz:モジャーエフ)を打ち上
げたとの報告がUA3XBU、RW3DZからありました。
周波数 435.319MHzと145.828MHzでビーコンを送信しているとのことですが、
なかなか確認できませんでした。11月29日2028zにG8ATEが435MHzで受信した
のが最初のようです。ビーコンの送信は不定期におこなわれているようで、
日本で信号が確認されたのは、12月2日になってからです。ビーコンはCWで
すが、きれいなCWを打っていないようで、ドップラシフトもあり、解読は難
しいようです。当初はランダムな英数字を送信していたようですが、12月8
日頃から意味のあるメッセージを送信し始めたようです。
受信したメッセージと音声ファイル
[09:22:00-09:35:00 JST, 10 DEC 2002]
> 20KM IIFLINATION OS, SOA S PERIODIS 9MIN FQ CQCQ DE RS20
[11:04:00-11:10:00 JST, 10 DEC 2002]
> ITOF NOVEMBER28 2002 WEIGHT OF THE SATELLITE IO U OI S
> FORM IS CLOSE TO SPHERICAL ABOUT 800MMINDIAA EOR , HO A,
> NONBOARD EQUIPMENT IS LOCATED IN THE HERMETICCA ISTER,
> O F CQ DE RS20 THE SIZ ...
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/21210r20.mp3
[from JE9PEL/1 @jamsat-bb]
軌道要素は、当初、同時に打ち上げられたAlSat-1のものと入れ替わって
いましたが、現在は正常になっています。
筆者が受け取ったRS-20の打ち上げ成功を伝えるRW3DZからのe-mail
From: "Alexander N. Zaitzev"
Subject: RS-20 in orbit !
Date: Thu, 28 Nov 2002 20:37:30 +0300
Dear Fellows,
At November 28, 2002 at 09:41 moscow time from Plesetsk were launched
two satellites - Algirian AlSat-1 and Russian "Mozhaetz" sirca RS-20 !
Please listen RS-20 at 435.319 Mhz and 145.828 Mhz. The telemetry
signal format almost the same as RS-21 (Kolibri-2000).
Any reports are appreciated on addressses as plis@kaluga.ru
and zaitzev@izmiran.rssi.ru.
Regards and 73 ! UA3XBU and RW3DZ
●SO-33(SedSat-1)
437.910MHz 9600bpsでテレメトリを送信しています。
▲TO-31(TMSAT-1)
mode-J up:145.925MHz 9600bps FSK/donw:436.925MHz 9600bps FSK
運用を停止しているようです。
★UO-11
ビーコン:145.825MHz 1200bps, 2401.500MHz キャリア(浅い変調)
VHF送信の動作が不安定になっています。5-6日間動作し、14日間停止を繰
り返しているようです。この周期は、watchdogタイマによるものだそうです。
原因は、衛星が低温になり、地上局からの制御ができなくなっており、デフォ
ルトモードで動作しているためのようです。11月21日現在、信号が聞こえてい
たのは、8月18日〜23日、9月6日〜10日、9月25日〜10月4日、10月18日〜25日、
11月8日〜14日と報告されています。
Sバンドのビーコンは停止することなく、動作しているようです。
UO-11の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.users.zetnet.co.uk/clivew/oscar11.htm
●UO-14
mode-J up:145.975MHz FM/down:435.070MHz FM
JモードのFMリピータの運用がおこなわれています。
★UO-22
mode-J up:145.900 and/or 145.975MHz 9600bps FSK/down:435.120MHz 9600bps FSK
デジピータup:145.975MHz、デジピータコール:UOSAT5
正常動作しています。
デジピータの運用もおこなわれています。デジピータのコールサインは、
UOSAT5 です。
11月7日頃から送信を停止していましたが、8日に送信を再開、11月22日に
RBBSが復旧しました。
送信停止の原因は、過電流が流れたか、もしくは、温度が上がり過ぎたた
めと考えられています。送信を停止した時は、全日照で衛星の温度がかなり
上がっていたようです。
UO-22は、11年半も軌道上で動作しており、ニッカドバッテリの充放電回
数は、約6万回にも達しています。バッテリの老朽化が進み、食が始まると
動作の保証はでき兼ねない状態のようです。
姿勢制御系を動作させるため電力を確保するため、ユーザの少ない地域で
は、送信を停止留守ソフトが組み込まれました。現在、太平洋中央、インド
洋、中国中央では送信を停止しています。
コマンド局は、UO-22の余命は残り少ないと考えています。大事に使って
ゆきたいものです。
[from G7UPN/ZL2TPO @amsta-bb]
★ISS
up:144.490MHz FM、145.990MHz 1200bps AFSK
down:145.800MHz FM、1200bps AFSK
PMS、デジピータが動作しています。
PMSは、10月8日にコールサインがRS0ISSからRS0ISS-1に変更されました。
これに伴い、TNCがリセットされ、ストアされていたメールは全て消去され
ました。新しいTNCは2月21日から使われ始めましたが、約7ヶ月間で2400以
上のメールのやりとりがおこなわれたそうです(PMSが解禁される前のメー
ルを含む)。
PMSはルールを守って運用して下さい。
http://www.rac.ca/arispak2.htm
11月23日に第6次搭乗員を乗せたスペースシャトル STS-113が打ち上げられ、
搭乗員の交代がおこなわれました。第5次搭乗員は、12月2日にISSを離れま
した。着陸地の天候が悪いため、軌道上で数日待機しましたが、12月8日に
無事、帰還しました。
PMSに書き込まれた第5次搭乗員からの最後のメッセージです。
Stat : BR
Posted : 02/12/02 07:03
To : ALL
From : RS0ISS
@ BBS :
xID :
Subject: GOOD BY!
DEAR FRIENDS!WE WERE SO HAPPY TO LIVE AND WORK SIX MONTHS ON BOARD OF
ISS.WE WERE GLAD TO USE HAM RADIO TO HAVE PMS AND VOICE CONTACTS WITH YOU
LIVING ON THE PLANET EARTH. IT WAS VERY NICE TO MEET IN AI OUR OLD
FRIENDSWITH WHOM WE HAVE HAD COMMUNICATION WITH STATION MIR.APPRECIATED!
IT WAS ALSO GREAT TO MEET NEW OPERATORS FROM BIG COUNTRIES AND SMALL AND
UNUSUAL CORNES OF OUR PLANET. ISS FUN CLUB HAS A LOT OF INFORMATION ABOUT
ISS AND ARISS.GREETINGS FOR MEMBERS OF THE CLUB!
WE WISH EVERYONE ALL THE BEST! WE WILL MISS YOU!
73!
CREW OF EXPEDITION 5 ISS VALERY KORZUN,PEGGY WHITSON,SERGEY TRESHEV.
ISS Fan Clubのwebサイトには、画像も紹介されています。
[from IK1SLD @amsat-sarex]
第6次搭乗員は次の3名です。3名ともアマチュア局の免許を持っています。
Commander :Ken Bowersox (USA) KD5JBP
Flight Engineer:Nikolai Budarin (Russia) RV3FB
Science Officer:Don Pettit (USA) KD5MDT
ISSのアマチュア局のコールサインは次の通りです。
コールサイン:RZ3DZR、R0ISS、RS0ISS、NA1SS、DL0ISS
ARISSのサイト
http://ariss.gsfc.nasa.gov/
ISS Fan Club
http://www.issfanclub.com
2001年11月23日におこなわれてJK1ZAM スクールコンタクトの様子
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/enari/ariss/contens5.htm
2.調整中の衛星
●SO-41(SAUDISAT-1A)
管制局があるサウジアラビアとアメリカ上空でトランスポンダの動作が始
めたとのアナウンスがAMSAT-NAから2002年4月8日にありました。アップリンク
145.850MHz、ダウンリンク436.775MHzでFMリピータとして動作しています。
残念ながら日本上空での運用予定は今の所無いようです。
SO-41は、2000年9月26日に打ち上げられ、打ち上げ当初は、管制局の上空
で信号が核にされていましたが、その後、何の音沙汰もありませんでしたが、
今般突然、運用開始のアナウンスがありました。
3.運用を停止している衛星
▲UO-36(UoSAT-12)
mode-J down:437.375MHz 38.4Kbps FSK
最近は信号が聞こえないようです。
UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sstl.co.uk/
▲RS-12/13
RS-12
mode-K up:21.210-21.250MHz CW,USB
down:29.410-29.450MHz CW,SSB
ビーコン:29.408MHz
ロボット up:21.129MHz CW/down:29.454MHz CW
RS-13
mode-T up:21.260-21.300MHz CW,USB
down:145.860-145.900MHz CW,USB
ビーコン:145.862MHz CW
ロボット up:21.139MHz CW/down:145.908MHz CW
8月21日ころから運用を停止しています。
▲BO-47, BO-48(IDEFIX)
音声メッセージ、テレメトリ:145.840MHz、435.720MHz NBFM、400bps BPSK
BO-47(CU1)は6月8日に、BO-48(CU2)は5月20日に電池が尽き運用を停止
しました。
IDEFIXは、送信を止めてしまいましたが、IDFFIXが搭載されているアリア
ン4 ロケットの3段目は大きな円筒形をしているため、眼視が可能です。夜
空にIDEFIXを探してみて下さい。
IDEFIXの受信報告に対してSWLカードが発行されます。SWLカードを希望さ
れる方は、受信報告にIRC 2枚とSASEを同封して以下へ。
Amsat-France
IDEFIX
14 bis rue des Gourlis
92500 Rueil Malmaison
関連サイト
http://perso.club-internet.fr/fa1rtp/idefix/e-index.htm
▲RS-21(Kolibri-2000)
ビーコン:435.335MHz、145.825MHz CW、デジトーカ
5月3日 2300z(オービット #711)に大気圏に再突入しました。当初、打
ち上げから2〜4ヶ月後に大気圏に再突入するものと見られていましたが、
1ヶ月半という短命に終わりました。
高度の低下は4月29日頃から顕著になっています。
関連サイト
http://www.iki.rssi.ru/kollibri/mission1_e.htm
http://www.energia.ru/english/energia/sci-education/microsat/microsat.shtml
http://tarusa.ru/kolibri2000(ロシア語)
高度と周期のグラフ、テレメトリ解読表
http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/satinfo/rs21.htm
▲SO-43(Starshine 3:Starshine OSCAR-43)
down:145.825MHz 9600bps FSK
2002年1月9日に機能を停止しました。
▲KO-23
mode-J up:145.900MHz 9600bps FSK/down:435.175MHz 9600bps FSK
99年10月30日にOBCがリセットされて以来、運用を停止しています。
▲KO-25
mode-J up:145.980MHz 9600bps FSK/down:436.500MHz 9600bps FSK
運用を停止しています。
▲DO-17
▲WO-18
▲PO-34 (PanSat)
▲WO-39(JAWSAT)
▲SAUDISAT-1B(SO-42)
SO-41は、試験運用を始めましたが、SO-42は、ソフトウエアの開発が遅れ
ており、未だ運用をおこなっていません。
4.これから打ち上がる衛星
★SAFIR-M
DG6BCEおよびGARA(German Amateur Radio Association)によると、アマ
チュア無線器機 SAFIR-Mを搭載した、ドイツの科学衛星RUBIN-2が、12月20日
にバイコヌールから打ち上げられるとのことです。予定している軌道は、高
度650km、軌道傾斜角65度です。
SAFIR-Mは、ドイツ プフォルツハイムにあるApplied Sciences大学でDF9IC
指揮のもと開発されました。衛星の目的は、学生に容易にアクセスできる宇
宙通信環境を与えることだそうです。
Jモードのデジタル中継器とボイスメッセージビーコンを送信するようです。
コールサイン:DP0AIS
ダウンリンク:145.825MHz 9600bps、ボイスメッセージビーコン
アップリンク:435.275MHz 1200bps
SAFIR-Mの情報は、以下のwebから得られます。現在は、ドイツ語ですが、
英語版を作成中だそうです。
http://amend.gmxhome.de
[from Houston AMSAT Net, ANS]
●CubeSat
東大のCubeSatは、この秋に打ち上げられる予定でしたが、延期になった
ようです。
アップリンク 2m、ダウンリンク 70cmが予定されています。
東工大CubeSatプロジェクト
http://horse.mes.titech.ac.jp/srtlssp/cubesat/index.html
東大CubeSatプロジェクト
http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/cubesat/index.html
●VUSAT
AMSAT-Indiaは、VUSATの計画を進めています。
VUSATは、重量40kgのマイクロサットで次の機能の搭載が検討されています。
Bモードのリニア トランスポンダ インドが作製
DXトランスポンダ オランダ、イタリアそれぞれ1台作製
(海外の意味??)
FMメッセージビーコン
テレメトリビーコン
VUSATは、インドのロケット Polar Satellite Launch Vehicleで2003年の
打ち上げを目指しています。
AMSAT-IndiaのサイトにVUSATの情報が掲載されています。
www.amsatindia.org
[from Nagesh, Co-ordinator, Amsat India @amsat-bb]
●AMSAT-OSCAR E
AMSAT-NAが新しい低軌道衛星 AMSAT-OSCAR Eの計画を発表しました。VHF/
UHFのアナログ、デジタルのFMトランスポンダと幾つかの機能を搭載する予
定です。2003年11月に打ち上げが予定されています。
IHUに使用されるCPU:V53 30MHz(NEC)
アンテナ :VHF シングル、UHF 4機で円偏波
送信機 :VHF 1機、UHF 2機(同時に動作可能??)
バッテリ :4.5Ah 25W
検討されている機能:GPS、PSK31、HF受信機、デジタルボイス
[from ANS、AMSAT Houston net]
●AMSAT Eagle
AMSAT-NAの新しい高軌道衛星。長楕円軌道でDX QSOが楽しめます。打ち上
げは2004〜5年が計画されています。
重量 :100kg以下
大きさ :1辺60cmの直方体
姿勢制御:スピン
軌道 :初期 近地点 200km、最終的に近地点 500km
電源電圧:28V
側面 :太陽電池パネル
上面 :ハイゲインアンテナ(2m、70cm、L、S、C)、ナローカメラ
(遠地点で地球を向く面)
下面 :オムニアンテナ(2m、70cm、L)、分離機構、推進システム、
ワイドカメラ
(近地点で地球を向く面)
送信機 :V、S(2台)、X(ビーコン)
受信機 :U、L、C
搭載機器:GPS(NASA)、
CEDEX(Cosmic Energy Deposition Experiment:サレー大学)、
カメラ(ワイド、ナロー)
★P3E
AMSAT-DLが中心になって開発しているAO-40(P3D)の後継機となる衛星で
す。
10月、ドイツ マーブルグにてP3E開発に関するミーティングがあり、P3E
の概要が決まりました。
P3Eには、PA5に搭載される機器の実験をおこなうという役目もあるため、
P5Aが打ち上がる2-3年前に打ち上げなければなりません。従って、P3Eは
2004年末には開発を終え、2005年中旬までには打ち上げる計画です。開発
期間が短く、急いで開発しなればならないため、P3Eには、P3-Expressとい
うニックネームが付きました。
開発期間が短いことから、衛星の筐体は、AO-10やAO-13で実績のあるト
ライスター型となります。この形であれば、打ち上げロケットに固定する
ためのSBSリングは、P3Dの打ち上げに使ったものが利用できるメリットも
あります(アリアン5での打ち上げが前提)。
形状:トライスター型(AO-10、AO-13と同じ)
直径 約130cm、高さ 約45cm
重量:150kg
軌道:長楕円軌道
近地点高度 500〜2500km
遠地点高度 36000km
軌道傾斜角 63度
搭載機器:受信機 435、1260MHz(145、2400、5600MHzは検討中)
送信機 435、2400MHz(435、10450MHzは検討中)
送信電力 50W PEP
LEILA
RUDAK
コヒーレントトランスポンダ 2.4GHz→10.45GHz(P5A実験用)
ビーコン 5bps、200bps エラー訂正コード付き(P5A実験用??)
カメラ 2or3台
ミリ波ビーコン
http://www.amsat-dl.org/p3e/towards-p3e.pdf
http://www.amsat-dl.org/p3e/p3e-20021120.pdf
[from AMSAT-DL @amsat-bb]
●P5A
火星へ飛行する衛星 P5Aの計画がAMSAT-DLから発表になりました。AO-40
用に開発した推進系の技術を使って火星を目指します。火星の軌道上から
はサブサテライトを火星に投下し、火星探査をおこなうことも検討されて
います。
打ち上げは2007年または2009年の予定です。
http://www.amsat-dl.org/p5a/p5a-to-mars.pdf
[from AMSAT-DL @amsat-bb]
5.衛星に関する情報
★DX情報
W6FOG/6Y5
W6FOG Neilさんらにより、11月16日から25日に掛け、ジャマイカから運用
がおこなわれました。日本からも多くの局がAO-40でQSOできました。
QSLマネージャーは、WA4WTGです。彼は、切手コレクターなので、記念切
手を貼ってQSLを送ると喜ばれるようです。
Robert Kaplan WA4WTG, 718 SE 3rd Lane, Dania, FL 33004 USA
P5/4L4FN
11月22日に運用が差し止められました。AO-40の運用機材は、Edさんの手
元に届いていましたが、残念ながらAO-40は運用することなく終わりました。
P5/4L4FNのログの集計がされています。
http://www.amsatnet.com/p5stats.html
[from KK5DO]
7X0DX QSL info
AO-40でのQSOには、カラーのQSLが発行される予定です。QSLを切らしてい
るため発行が遅れているようです。お急ぎの方は、QSLマネージャのDL4DBR
に普通のQSLでも良い旨伝えると早く返信があるようです。
[from KC4YRT @amsat-bb]
9V1XE QRT
9V1XE Mirekさんはシンガポールからオーストラリア パースへQSYされま
した。パースからVK6DXIのコールで運用する予定だそうです。
[from 9V1XE/VK6DXI @amsat-bb]
★JA0WJN 南極へ
ドームふじ(8J1RF)からAO-40の運用を計画している南極越冬隊員 JA0WJN
大日方さんは11月28日に南極へ旅立ちました。29日には、オーストラリア
フリーマントルに停泊中の しらせ に無事、合流されたそうです。12月20日
頃に昭和基地に到着される予定です。
しらせ の現在位置は、「南極観測のホームページ」で確認することがで
きます。
http://jare.nipr.ac.jp/index.html
参考
ANS、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト
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JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/