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[jamsat-news:1544] AO-40: 現状報告(2001-07-18)


皆さま、

AO-40コマンドチームの Stacey E. Mills, W4SM から
7月18日現在の現状報告がありました。

なお、本報告はトランスポンダ運用再開の広報に先立って
行なわれましたが、JASAT-NEWSでの広報は前後して
いる点に注意してお読みください。

(翻訳はJF6BCC/今石さん、TNX)
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オービット 328/329 に、想定していたように、マグネトルキング
によって衛星姿勢がソーラー・センサーの作動限界角度
(ソーラー・アングルで約 48度) に達しました。ソーラー・センサー
のロックが外れると直ぐに、マグネトルキングは停止しました。
その後、コマンド局ではマグネトルカを停止させ、ソーラー・センサ
はその動作範囲ギリギリのところで機能を回復しました。
(訳注:ソーラー・センサとマグネトルカはIHUを介して一種の
フェーズ・ロックト・ループ(PLL)を形成しています。したがって、
ロックが外れるとマグネトルキングを自動的に停止するように
IHUはプログラムされています。)

この後、昨夜から今朝 4:00 までの、長く忙しい徹夜作業が
続きました。この間、IHU-2 は写真撮影用に急遽セットアップされ、
14枚の画像データが9分間隔で撮影され、圧縮画像データを
収めた約 300 個のDブロックがダウンロードされました。コマンド
局では、現在、非常に確実な AO-40 の姿勢情報を以下のように
取得できています。

(Orbit 329) ALON / ALAT   = 325.5 / 6.2   (+/- 0.2 degs)

この結果は、コンピュータによるシミュレーション結果、各種
センサーからのデータともよく一致しており、コマンド局がこの
姿勢変更のために、衛星を極めて良好に調整できたことを示して
います。

14枚の画像と、衛星の姿勢を示す図については、検証を終え
次第、今夜にでも Paul Willmott のテレメトリ・アーカイバで取得
できるようにするつもりです。(訳注:現在、既にアーカイブに収め
られています。)

公開時に画像に付属するドキュメントを参照してください。元の
画像と衛星スピンの影響を補正した圧縮画像データ(ZIPファイル)
のサイズは総合で500kB を超えますのでご注意下さい。画像には、
過去にも見られた症状(ドット状のシミ)がありますが、太陽光線が
斜めから当たっている関係で、今回の画像では、その症状がより
はっきりと認められます。

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姿勢制御に関してこれから数週間、我々は何も実施せず、例の
「謎の力」の効果について再計算が可能か推移を見守ります。
この間、ソーラー・アングルは少しずつ減少していきます。

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トランスポンダは間もなくONにされるでしょう。テレメトリデータの
M ブロックや IF マトリックスの設定にご注意下さい。

以前にも広報しましたが、トランスポンダとビーコンは RUDAK の
試験のために運用を停止するかもしれません。

Stacey E. Mills, W4SM
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JAMSAT SCOPE プロジェクトチーム
武安
ja6xkq@jamsat.or.jp