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[jamsat-news:1307] SATINF#172 23 July 2000
衛星情報 SATINF#172 23 July 2000
1.運用中の衛星
●AO-10
姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。
●RS-12/13
RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
日本ではほとんどアクティビティがありません。
●RS-15
Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
がおこなわれている間だけオンになっています。
●FO-20
一時聞こえなくなったビーコンですが、再び聞こえるようになりました。
●FO-29
リクエストが多いようで、夏休みの間はデジトーカの運用が続きます。
7月20日よりデジトーカの予定でしたが、混信のためコマンドが通らず、
アナログモードの運用が続けられていましたが、23日にデジトーカに切り
替わったようです。
今後のスケジュールは次の通りです。
7/20 - 8/31 デジトーカ(新しい音声データ)
ただし水曜日は運用管理のためアナログモードの運用
●AO-27
日照時間帯はトラポンがオンになっています。
5月18日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
TEPR 4=42
TEPR 5=78
です。衛星に日が当たり始めた21分後から18分間トランスポンダが動作しま
す。
●AO-16
RBBSは再開されていませんが、デジピータがオンになっています。
Sバンドの運用は停止しています。
●LU-19
CWビーコンがオンになっています。CWビーコンは12WPMのゆっくりとした
CWで約30秒毎に送信されています。テレメトリの解読は、SATINF#159 16
January 2000を参照してください。
●UO-11
正常動作しているようです。
●UO-14
アマチュアバンドに復帰し、JモードのFMリピータの運用がおこなわれて
います。
●UO-22
全日照に入り、温度上昇を抑えるために衛星の姿勢を変えました。このた
め、アンテナが地球に向かなくなり、ダウンリンクは弱くなっているようで
す。
●KO-23
食の時間が長くなり、電源事情が悪化し、運用が不安定になっています。
●KO-25
正常運用しています。
●IO-26
デジピータがオンになっています。
●TO-31(TMSAT-1)
BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
カメラの画像データのダウンロードが可能です。
●GO-32(TechSat-1B)
断続したビーコンが送信されているようです。
●SO-33(SedSat-1)
現在までに管制局のアラバマ大学では18000行のテレメトリデータを収集
しており、以下のサイトで公開しています。
http://uah.seds.org/projects/sedsat/
これらのデータは、太陽電池パネルやバッテリの解析などに有効に機能
しています。管制局では今後ともテレメトリデータの収集に協力してほし
い旨伝えています。
テレメトリはSGS20というソフトでデコードします。SGS20は、
http://uah.seds.org/projects/sedsat/SGS20Source.zip
から入手できます。
テレメトリがデコードできたら管制局 telemetry@seds.org へレポー
トして下さい。
●SO-35(SunSat)
JモードのFMリピータの運用がはじまりました。アップリンク 145.825MHz、
ダウンリンク 436.250MHzです。
今後の日本上空でJモードのFMリピータがオンになるのは次の通りです。
都合によりキャンセルされることがあります。
7/24 1824-1838 JST
7/25 1744-1758
7/26 1843-1857
7/27 1803-1817
7/28 1902-1916
7/29 1821-1835
7/30 1741-1755
SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。
http://sunsat.ee.sun.ac.za
http://esl.ee.sun.ac.za
http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/
2.調整中の衛星
▲SNAP-1
衛星の状態の報告、受信報告など、何も情報がありません。
Sバンドの送信機を搭載したアマチュア衛星 SNAP-1が6月28日1037zに
Cosmos 3Mロケットによって打ち上げられました。
SNAP-1は、サレーが開発した最初のナノ衛星(ナノ:マイクロより小型と
いう意味)です。2430MHzで38.4Kbps BPSKの送信をおこないます。
6月29日0140zにはサレーのコマンド局がテレメトリを受信し、衛星が正常
に動作していることが確認されました。
小型衛星であることから電源事情が非常に限られており、当面はコマンド
局により送信機のオン・オフがなされます。
▲PO-34(PanSat)
スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/
▲UO-36(UoSAT-12)
食の期間に入り、日照率が70%以下になっています。6月23日には電圧事情
悪化のため、システムがシャットダウンされました。しばらくは不安定な動
作が続くようです。
UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sstl.co.uk/
3.運用を停止している衛星
▲MIR
搭乗員は6月16日にMIRを離れ、無人状態になっており、アマチュア局の運
用は停止しています。
新しい搭乗員が乗り組むのは、11月が予定されています。
▲DO-17
▲WO-18
▲WO-39(JAWSAT)
4.これから打ち上がる衛星
◎P3D
Arian 5型衛星に問題が見つかり、V130の打ち上げが延期されました。
問題が解決されるまで打ち上げは延期されます。現時点で新しい打ち上げ
日は、決まっていません。
これにより、P3Dの打ち上げも延期されるものと思われます。
アリアンスペース打ち上げ予定
打ち上げロケット ペイロード 打上予定/結果
---------------------------------------------------------
V128 Ariane 505 AsiaStar, Insat 3B 3/21 成功
V129 Ariane 42L Galaxy 4R 4/19 成功
V130 Ariane 506 Astra 2B, GE-7 7/25 延期
V131 Ariane 44LP Europe*Star 7/上
or 44L
V132 Ariane 507 AMSAT P3-D, PAS-1R, 11/9 延期?
STRV-1C/1D
◎ISS
7月12日にZvezdaサービスモジュールを搭載したプロトンKロケットがバ
イコヌール宇宙基地より打ち上げられました。
Zvezdaサービスモジュールは、ISS最初の搭乗員の居住区となるモジュー
ルで、ARISSのイニシャル局の設置場所にもなります。ISSとのドッキング
は7月末が予定されています。リモート制御でドッキングします。
5.衛星に関する情報
★ハムフェア
8月18日から20日にパシフィコ横浜で開催されるハムフェアに今年も
JAMSATが出展を行います。FO-29のデジトーカ受信デモも予定されています。
★ARRL/TAPR デジタル コミュニケーション コンファレンス
9月22日から24日にフロリダ州オーランドで第19回 ARRL/TAPR デジタル
コミュニケーション フォーラムが開催されます。
フォーラムの内容は、APRS、デジタル衛星、TCP/IP、デジタルラジオ、
スペクトラム拡散通信などが予定されています。
8月7日締め切りで発表論文を募集しています。詳細は
http://www.tapr.org/dcc
をご覧ください。
また、フォーラムへの参加申し込みの詳細は以下を参照してください。
http://www.tapr.org
参考
ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト
JN1GKZ 新井 @Berlin Germany
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/