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[jamsat-news:1264] SATINF#166 24 April 2000



衛星情報 SATINF#166   24 April 2000


1.運用中の衛星

●AO-10
  姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
 と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
 し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。


●RS-12/13
  RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
 日本ではほとんどアクティビティがありません。


●RS-15
  Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
 2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
 がおこなわれている間だけオンになっています。


◎FO-20
  ビーコンが「聞こえない」、「弱い」といったレポートが上がっていま
 す。4月15日1530zにG8ATE Robert氏、G7RVM Roy氏が確認したのが最初のよ
 うです。トランスポンダは正常に動作していようですが、要注意です。

  4月24日0038JSTからのパスではビーコンは聞こえませんでしたが、ダウン
 リンクは非常に良好でした。


●FO-29
  今後のスケジュールは次の通りです。
    4/21 - 5/ 7 アナログ


●AO-27
  日照時間帯はトラポンがオンになっています。
  3月19日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
    TEPR 4=28
    TEPR 5=64
 です。衛星に日が当たり始めた14分後から18分間トランスポンダが動作しま
 す。


◎AO-16
  4月22日0250zにSバンド(2401.143MHz)の送信器がオンになりました。24
 時間限りの運用予定ですが、電源の状態が良ければ23日も継続するそうです。
  22日にはJA6SNK/1 平川さんがSバンドビーコンの受信に成功されています。
 また、CX6DD Nando氏は、「AO-16のSバンドの信号はUO-11のSバンドの信号と
 同じ位の強さ」とレポートしてます。
       [from WJ9F @amsat-bb、JA6SNK @jamsat-bb、CX6DD @amsat-bb]


●LU-19
  デジピータ機能がオンになっています。

  RBBSソフトのロードが近くおこなわれるようです。
  コマンド局は北半球夜のテレメトリのレポートを望んでいます。レポート
 はlu7xac@amsat.orgまで。


●UO-11
  正常動作しているようです。


●UO-14
  アマチュアバンドに復帰し、JモードのFMリピータの運用がおこなわれて
 います。


●UO-22
  全日照に入り、温度上昇を抑えるために衛星の姿勢を変えました。このた
 め、アンテナが地球に向かなくなり、ダウンリンクは弱くなっているようです。


●KO-23
  食のため電源事情が悪化し、運用は不定期におこなわれているようです。


●KO-25
  正常運用しています。


●IO-26
  デジピータがオンになっています。


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。


●SO-33(SedSat-1)
  現在までに管制局のアラバマ大学では18000行のテレメトリデータを収集
 しており、以下のサイトで公開しています。
    http://uah.seds.org/projects/sedsat/
  これらのデータは、太陽電池パネルやバッテリの解析などに有効に機能
 しています。管制局では今後ともテレメトリデータの収集に協力してほし
 い旨伝えています。
  テレメトリはSGS20というソフトでデコードします。SGS20は、
    http://uah.seds.org/projects/sedsat/SGS20Source.zip
 から入手できます。
  テレメトリがデコードできたら管制局 telemetry@seds.org へレポー
 トして下さい。


●SO-35(SunSat)
  運用スケジュールが見直され、平日も運用されています。衛星の可視時
 間が早朝になったため、土日も夜の運用に変更されました。
  4月30日までのスケジュールは次のように発表されています(時間はJST)。
    4/25 2044-2058
    4/26 2003-2017
    4/27 1924-1938
    4/28 2023-2037
    4/29 1943-1957
    4/30 2042-2056

 運用のヒント
  Bモード時、真上を通過するパスでは±10KHzのドップラシフトがアップリ
 ンクに生じます。従って、AOS直後は436.281MHz、LOS直前は436.301MHzにな
 ります。アップリンク周波数もドップラシフトを考えて運用すると良いよう
 です。
                        [from SunSat web site]

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
 掲載されています。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/

  コメント、運用状況の音声ファイル等は、以下で受け付けています。
    saamsat@intekom.co.za


◎MIR
  4月11日から運用が再開されました。主にFMとSSTVの運用がおこなわれて
 います。パケットのレポートはVKから1件あるだけです。
  SSTVの信号は弱く、ノイズ混じりの画像がデコードできているようです。
 FMは、U8MIRのコールで運用しています。
  MIR内の時間はUTC+3時間になっており、活動予定は次の通りです。アマチ
 ュア局の運用は食事時や自由時間におこなわれていることが多いようです。
    起床  :0400z
    朝食  :0430z
    昼食  :0900z
    夕食  :1500z
    自由時間:1800z
    就寝  :1900z



2.調整中の衛星

▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


▲UO-36(UoSAT-12)
  一般に開放されていません。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/



3.運用を停止している衛星

▲DO-17


▲WO-18


▲JAWSAT


▲ASUSat1
  電源系にトラブルが発生し、打ち上げ直後に運用を停止しました。


▲OPAL


▲StenSat



4.これから打ち上がる衛星

◎P3D
  Arian506の打ち上げは、搭載衛星Astra2Bの準備が遅れているため、5月
 23日から7月下旬に変更されました。P3Dの打ち上げロケットArian507の打ち
上げの影響については今のところアナウンスがありません。

  Arian42L(4型機)の打ち上げが4月19日0029zにおこなわれ成功しました。

  アリアンスペース打ち上げ予定
   打ち上げロケット   ペイロード             打上予定/結果
   ---------------------------------------------------------
   V128  Ariane 505   AsiaStar and Insat 3B   3/21 成功
   V129  Ariane 42L   Galaxy 4R               4/19 成功
   V130  Ariane 506   Astra 2B and GE-7       7/下
   V131  Ariane 44LP  Europe*Star or PAS-1R   7/上
              or 44L
   V132 Ariane 507    PAS-1R or Europe*Star,  7/下
                      AMSAT P3-D and STRV-1C/1D

  P3Dがクルーに到着した際の画像がAMSAT-DLのサイトで公開されています。
   http://www.amsat-dl.org/p3dkru/
                     [from DB2OS Peter @amsat-bb]


●ISS
  ARISSの機材を運搬するSTS-101の打ち上げは4月17日に変更されましたが、
 更に4月24日に変更になりました。この遅れは搭乗員のけがの回復を待つた
 めです。
  運用開始は、船外活動を伴うアンテナの設営のため、2000年夏から秋が予
 定されています。

  最初のISS乗組員とバックアップクルーに対してARISSの運用トレーニング
 がおこなわれました。
  アマチュア局の免許を持っている最初のISS乗組員は次のとおりです。
    Bill Shepherd    KD5GSL    (米国)
    Sergei Krikalev  U5MIR     (ロシア)
    Yuri Gaidzenko   CALL待ち  (ロシア)



5.衛星に関する情報

★AMSAT-SM webサイト
  AMSAT-SM(スウェーデン)のwebサイトが公開されています。URLは次のと
 おりです。
    http://www.amsat.org/amsat-sm


★8N2000
  JARLの2000年記念局 8N2000が4月22日にUO-14とSO-35にQRVしました。オ
 ペレータはJH0ISW 皆川さんで合計18QSOをされたそうです。GPアンテナによ
 る運用だったそうです。
  QSLは8N2000から一方的にビューロ経由で発行されます。
                       [from JH0ISW @jamsat-bb]


★CCD Display
  UO-22やKO-25が撮影せいたCCD画像を表示するためのソフトがVK5HI Colin氏
作のCCD Displayです。最新のCCD Display 97ではUO-36が撮影した画像を表示
することができませんが、UO-36にも対応したCCD Display 2000を開発してお
り、近く公開される見込みです。
  CCD Display 97は、AMSATのwebサイトから入手できます。



参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト

JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/