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[jamsat-news:1194] SATINF#157 19 December 99
Subject: SATINF#157 19 December 99
衛星情報 SATINF#157 19 December 99
1.運用中の衛星
●AO-10
姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。
●RS-12/13
RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
日本ではほとんどアクティビティがありません。
現在、ロボットの運用はされていないようです。
11月24日頃より親衛星の運用のためか、トランスポンダが停止しました。
親衛星の運用周波数は149.9〜150.0の何処かでおこなわれているようです。
12月5日にはトランスポンダの運用が再開されたようです。
●RS-15
Aモードで運用されているようです。
●FO-20
トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
くなり、唸りをともなった音になっています。
●FO-29
今後のスケジュールは次の通りです。
12/13 - 12/19 1200bpsデジタル
12/20 - 1/11 アナログ
◎AO-27
日照時間帯はトラポンがオンになっています。
12月14日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
TEPR 4=12
TEPR 5=48
です。衛星に日が当たり始めた6分後から18分間トランスポンダが動作しま
す。
[from KM4NZ @amsat-bb]
◎AO-16
12月12日0235zに送信が停止していることが確認されました。AO-16は、お
よそ1910日間、問題無く動作しており、今回のようなトラブルは起きていま
せんでした。
12月19日にはMBLモードになっているようで、PSKの無変調信号が聞こえて
いました。
現在、MBL(Microsat Boot Loader)モードで動作しており、衛星内のメモ
リ内容をチェックし障害原因を解析する予定です。解析が終了するまでBBS
とデジピータ運用は停止されます。
[from WJ9F AO-16 Command Team @amsat-bb]
●LU-19
デジピータ機能がオンになっています。
●UO-11
正常動作しているようです。
●UO-22
正常に動作しています。
▲KO-23
BBSの運用は停止しています。
●KO-25
正常運用しています。
●IO-26
デジピータがオンになっています。
◎TO-31(TMSAT-1)
BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
カメラの画像データのダウンロードが可能です。
12月12日にY2Kに対応したフライトソフトウエアがロードされました。
[from G7UPN/ZL2TPO Chris @amsat-bb]
●GO-32(TechSat-1B)
断続したビーコンが送信されているようです。
●SO-33(SedSat-1)
ビーコンの送信がおこなわれています。
2.調整中の衛星
▲PO-34(PanSat)
スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/
●SO-35(SunSat)
コマンド局により動作確認がおこなわれていますが、土日にFMリピータの
運用がおこなわれています。
FMリピータがオンするときには英語のメッセージが流れます。
12月31日までの運用スケジュールが発表されました。日本上空でトランス
ポンダがオンになるのは12月25日の1回だけのようです。
12月25日 1016-1030JST
アップリンク:436.291MHz、ダウンリンク:145.825MHz
SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
掲載されています。
http://sunsat.ee.sun.ac.za
http://esl.ee.sun.ac.za
http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/
◎UO-36(UoSAT-12)
現在、ソフトウエアを試験するために437.025MHzで38.4Kbpsを運用中です
が、電源事情のため管制局であるイギリスサレー大学の可視範囲に限っての
運用であり、日本からはアクセスできません。
UO-36の運用情報
Uplink frequency 149.600
Downlink Frequency 437.025 (437.400に変更予定)
Broadcast callsign UO121-11
Uplink data rate 9600
Downlink data rate 38400
[from G7UPN/ZL2TPO Chris @amsat-bb]
UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sstl.co.uk/
3.運用を停止している衛星
●RS-16
10月25日 0412z±8時間に大気圏に再突入した模様です。ビーコンを送信
しただけで、遂にトランスポンダはオンになりませんでした。
10月9日に受信したビーコンを
http://www.din.or.jp/~m-arai/wav/rs16.mp3
に置きました。MP3ファイルです。
▲MIR
現在、無人状態でアマチュア局の運用は停止しています。運用の再開は、
搭乗員が乗り組む2000年2月が予定されています。
▲DO-17
▲WO-18
4.これから打ち上がる衛星
●P3D
AMSAT-DLとArianespaceとの間でP3Dの打ち上げの契約が交わされ、
Ariane 5で打ち上げられることが決まったと10月8日に発表されました。
2000年前半に打ち上がる見込みですが、詳細はまだ決まっていないようで
す。
◎JAWSAT/ASUSat1/OPAL/StenSat
JAWSAT、ASUSat1、OPAL、StenSatの4つのアマチュア衛星が同時に打ち上
がります。打ち上げは12月8日が予定されていましたが、打ち上げロケット
の技術的な問題のため、2000年1月22日に延期されました。
●JAWSAT
運用予定周波数は次のとおりです。
ダウンリンク3波
437.175MHz 4800,9600,19200, 38400bps GMSK, 0〜8W
437.075MHz 4800,9600,19200? bps GMSK, 約2W
2403.2MHz 9600 bps GMSK, 約2W
アップリンク2波
145.xxxMHz 9600bps GMSK (未公表)
[from JJ1WTK @jamsat-bb]
JAWSATは、打ち上げ直後、437.175 and/or 437.070MHzで9600bpsのテレメ
トリを送信する予定です。N7SFI Randy(n7sfi@amsat.org)は、打ち上げ直
後のテレメトリデータを求めています。
◎ASUSat1 デジタル中継器とアナログ中継器を搭載しています
運用予定周波数は次のとおりです。
デジタル アップリンク 145.xxx MHz (未公表)
ダウンリンク 436.700 MHz
アナログ アップリンク 145.820 MHz
ダウンリンク 436.700 MHz
(送信器はデジタル/アナログ兼用)
[from JJ1WTK @jamsat-bb]
ASUSat-1は、打ち上げ直後、436.700MHz 9600bpsでテキストとバイナリの
ビーコンを送信する予定です。
ASUSatと打ち上げロケットの画像が以下のサイトで公開されています。
http://nasa.asu.edu/ASUSat/VAFB991202.html
ASUSat-1の情報は以下のサイトからえ得られます。
http://www.eas.asu.edu/~nasasg/asusat/launchcampaign/launchcampaign.html
●OPAL アップリンク 70cmバンド
運用予定周波数は次のとおりです。
アップリンク 9600bps 70cmバンド
ダウンリンク 9600bps 70cmバンド
[from JJ1WTK @jamsat-bb]
●StenSat
12立方インチの大きさ(マイクロサットより小さく、ピコサットと呼ばれ
ている)でJモードのFMリピータを搭載した衛星です。StenSatは、スタンフ
ォード大学のOPAL (Orbiting Picosatellite Automated Launcher)実験の一
環として打ち上げられるものです。
運用予定周波数は次のとおりです。
アップリンク 1200bps AFSK 145.840 MHz
ダウンリンク 1200bps AFSK 436.625 MHz
[from JJ1WTK @jamsat-bb]
StenSatの情報は、以下のサイトから得られます。
http://www.erols.com/hheidt
●ISS
MIRで実績のあるMAREX-NA (Manned Amateur Radio Experiment, North
American Division)のSSTVシステムがISSに搭載されることに決まりました。
MIRでは、TASCOのSSTVシステムとKenwoodのTM-V7Aから構成されていまし
たが、ISSでは、ラップトップPCをベースにしたシステム(SPACECAM1)に
なります。現在、HFでシステムの試験がおこなわれています。
最初のアマチュア局の設備は、2000年3月16日に打ち上げが予定されてい
るSTS-101で運ばれます。運用開始は、船外活動を伴うアンテナの設営のた
め、当初の計画より遅れ、2000年夏から秋が予定されています。
5.衛星に関する情報
★38.4Kbpsモデム
38.4Kbpsのダウンリンクをデコードしている多くの局はドイツ Symek社のIFDモ
ジュール(約$122)やトランシーバを使用しているようです。
詳細は以下のURLを参照してください。
http://www.symek.com
[from G7UPN/ZL2TPO Chris、W4SM Stacey @amsat-bb]
★アリアン504打ち上げ成功
アリアン5の4号機である504の打ち上げが12月10日におこなわれ成功しま
した。
アリアン504は、重量3.9tのXMM衛星を所定の軌道に乗せました。これで
P3Dの打ち上げに実現に一歩前進です。
★STS-93 SWLカード
STS-93のSWLカードがARRLより発行が始まりました。レポートが少ないた
め、今回はいつものカラーのハガキサイズのカードではなく、レターサイズ
の用紙にカラープリンタで打ち出したものになっています。
★8J1RL
衛星用のアンテナが再び上がりましたが、本業やEMEのスケジュールで忙
しいようで、衛星の運用時間があまり取れないようです。
アンテナは2mがロングブーム10エレx2、70cmが15エレx2です。
次の越冬隊である41次隊が12月17日に到着する予定と聞いています。
参考
ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/