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[jamsat-news:1188] SATINF#156 5 December 99




衛星情報 SATINF#156   5 December 99


1.運用中の衛星

●AO-10
  姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
 と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
 し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。


◎RS-12/13
  RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
 日本ではほとんどアクティビティがありません。
  現在、ロボットの運用はされていないようです。

  11月24日頃より親衛星の運用のためか、トランスポンダが停止しました。
 親衛星の運用周波数は149.9〜150.0の何処かでおこなわれているようです。
  12月5日にはトランスポンダの運用が再開されたようです。


●RS-15
  Aモードで運用されているようです。


●FO-20
  トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
 くなり、唸りをともなった音になっています。


●FO-29
  今後のスケジュールは次の通りです。
    12/ 1 - 12/12 アナログ
    12/13 - 12/19 1200bpsデジタル
    12/20 -  1/11 アナログ


●AO-27
  日照時間帯はトラポンがオンになっています。
  10月11日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
    TEPR 4=22
    TEPR 5=58
 です。衛星に日が当たり始めた11分後から18分間トランスポンダが動作しま
 す。
                        [from KM4NZ @amsat-bb]


●AO-16
  BBSが動作しています。


●LU-19
  デジピータ機能がオンになっています。


●UO-11
  正常動作しているようです。


●UO-22
  正常に動作しています。
  11月18日にY2Kに対応したフライトソフトのリロードがおこなわれました。
 19日には姿勢制御用ソフトとペイロード制御ソフトのリロードがおこなわれ
 る予定です。リロード中もBBSの運用は継続されます。
                [from Chris G7UPN / ZL2TPO @amsat-bb]


●KO-23
  BBSの運用がおこなわれているようです。


●KO-25
  正常運用しています。


●IO-26
  デジピータがオンになっています。


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。


●SO-33(SedSat-1)
  ビーコンの送信がおこなわれています。



2.調整中の衛星

▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


◎SO-35(SunSat)
  コマンド局により動作確認がおこなわれていますが、土日にFMリピータの
 運用がおこなわれています。
  FMリピータがオンするときには英語のメッセージが流れます。

  12月31日までの運用スケジュールが発表されました。日本上空でトランス
 ポンダがオンになるのは12月25日の1回だけのようです。
    12月25日 1016-1030JST
     アップリンク:436.291MHz、ダウンリンク:145.825MHz

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
 掲載されています。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/


▲UO-36(UoSAT-12)
  一般への開放は、まだされていません。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/



3.運用を停止している衛星

●RS-16
  10月25日 0412z±8時間に大気圏に再突入した模様です。ビーコンを送信
 しただけで、遂にトランスポンダはオンになりませんでした。
  10月9日に受信したビーコンを
    http://www.din.or.jp/~m-arai/wav/rs16.mp3
 に置きました。MP3ファイルです。


▲MIR
  現在、無人状態でアマチュア局の運用は停止しています。運用の再開は、
 搭乗員が乗り組む2000年2月が予定されています。


▲DO-17


▲WO-18



4.これから打ち上がる衛星

●P3D
  AMSAT-DLとArianespaceとの間でP3Dの打ち上げの契約が交わされ、
 Ariane 5で打ち上げられることが決まったと10月8日に発表されました。
 2000年前半に打ち上がる見込みですが、詳細はまだ決まっていないようで
 す。
  P3Dは、今月末に打ち上げ場であるフランス領ギアナへ運搬されますが、
 現在、ラボでは最終検査がおこなわれています。10月19日には、SCOPEカメ
 ラの動作確認が無事完了しています。


◎JAWSAT/ASUSat1/OPAL/StenSat
  JAWSAT、ASUSat1、OPAL、StenSatの4つのアマチュア衛星が同時に打ち上
 がります。打ち上げは12月8日 1122JST(打ち上げの窓は1112-1132JST)が
 予定されています。

 定刻通りに打ち上げられた場合のJAWSATの軌道要素は、次のように発表され
ています。他の3つの衛星もこの軌道要素で追尾できると思います。
   1 99999U 00  0  0 99342.10840000  .00000001  00000-0  00000-0 0    21
   2 99999 100.0000 164.2099 0000001   0.0000 180.0000 14.42590000    15

   Epoch time:   99342.1084
   Decay:        0.00000001
   Element set:  1
   Inclination:  100.0
   RAAN:         164.2099
   Eccentricity: 0.0000001
   Arg Perigee:  0.0
   Mean Anomaly: 180.0
   Mean Motion:  14.4259
   Orbit #:      1


◎JAWSAT
  運用予定周波数は次のとおりです。
    ダウンリンク3波
    437.175MHz 4800,9600,19200, 38400bps GMSK, 0〜8W
    437.075MHz 4800,9600,19200? bps GMSK, 約2W
    2403.2MHz  9600 bps GMSK, 約2W
   アップリンク2波
    145.xxxMHz 9600bps GMSK (未公表)
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]

  JAWSATは、打ち上げ直後、437.175 and/or 437.070MHzで9600bpsのテレメ
 トリを送信する予定です。N7SFI Randy(n7sfi@amsat.org)は、打ち上げ直
 後のテレメトリデータを求めています。


◎ASUSat1 デジタル中継器とアナログ中継器を搭載しています
  運用予定周波数は次のとおりです。
   デジタル アップリンク 145.xxx MHz (未公表)
        ダウンリンク 436.700 MHz
   アナログ アップリンク 145.820 MHz
        ダウンリンク 436.700 MHz
    (送信器はデジタル/アナログ兼用)
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]

  ASUSat-1は、打ち上げ直後、436.700MHz 9600bpsでテキストとバイナリの
 ビーコンを送信する予定です。

  ASUSat-1の情報は以下のサイトからえ得られます。
   http://www.eas.asu.edu/~nasasg/asusat/launchcampaign/launchcampaign.html


●OPAL  アップリンク 70cmバンド
  運用予定周波数は次のとおりです。
    アップリンク 9600bps 70cmバンド
    ダウンリンク 9600bps 70cmバンド
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]


●StenSat
  12立方インチの大きさ(マイクロサットより小さく、ピコサットと呼ばれ
 ている)でJモードのFMリピータを搭載した衛星です。StenSatは、スタンフ
 ォード大学のOPAL (Orbiting Picosatellite Automated Launcher)実験の一
 環として打ち上げられるものです。

  運用予定周波数は次のとおりです。
    アップリンク 1200bps AFSK 145.840 MHz
    ダウンリンク 1200bps AFSK 436.625 MHz
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]

  StenSatの情報は、以下のサイトから得られます。
   http://www.erols.com/hheidt


●ISS
  MIRで実績のあるMAREX-NA (Manned Amateur Radio Experiment, North
 American Division)のSSTVシステムがISSに搭載されることに決まりました。
  MIRでは、TASCOのSSTVシステムとKenwoodのTM-V7Aから構成されていまし
 たが、ISSでは、ラップトップPCをベースにしたシステム(SPACECAM1)に
 なります。

  最初のアマチュア局の設備は、2000年3月16日に打ち上げが予定されてい
 るSTS-101で運ばれます。運用開始は、船外活動を伴うアンテナの設営のた
 め、当初の計画より遅れ、2000年夏から秋が予定されています。



5.衛星に関する情報

★マイクロウエーブ展'99
  12月7〜9日にパシフィコ横浜でマイクロウエーブ展'99が開催されます。
 マイクロウエーブデバイスの展示に加え、今年は、衛星通信技術を中心とし
 た宇宙開発関連技術のシステム展示(HII-2Aロケットや衛星の模型、衛星関
 連製品、パネル展示)が計画されています。
  詳細は以下のURLを参照下さい。
   http://www.rlz.co.jp/academies/mw/mwe99/mwe99.html


★PB/PG Y2K対応版
  Y2Kに対応したDOSベースのマイクロサット通信用プログラム PB、PGが公
 開されました。AMSATのWEBサイトから入手できます。


★Y2K対応 インスタントトラック用軌道要素変換プログラム
  インスタントトラックは、Y2Kに対応していませんが、軌道要素のフォー
 マットを変換することによってY2K対応になるようです。F6HCC John氏は、
 軌道要素フォーマットを変換するプログラム CVITK を作り公開しています。
  プログラムは
   http://www.amsatnet.com
 から入手できます。
  なお、このプログラムはAMSATが考えているITのパッチプログラムとは別
 のものです。AMSATからは、まだ、パッチプログラムの発表はありません。


★Windows CE用トラッキングプログラム
  KC4YRT Don氏は、DOSのエミュレーションプログラム XT-CEを使って
 Windows CE上でクイックトラックをCGAモードで、インスタントトラックを
 テキストモードで動作させているそうです。XT-CEはシェアウエア($40)で
 以下のサイトから入手できます。
   http://www.xt-ce.com
                     [from kC4YRT Don @amsat-bb]

  Wispの作者でもあるG7UPN / ZL2TPO Chris氏は、Windows CE用のトラッキ
 ングプログラムを作成したそうです。近々に公開されるものと思われます。
                 [from G7UPN/ZL2TPO Chris @amst-bb]


参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト


JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/