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[jamsat-news:1175] SATINF#154 7 November 99



衛星情報 SATINF#154   7 November 99


1.運用中の衛星

●AO-10
  姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
 と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
 し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。


●RS-12/13
  RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
 日本ではほとんどアクティビティがありません。
  現在、ロボットの運用はされていないようです。


●RS-15
  Aモードで運用されているようです。


●FO-20
  トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
 くなり、唸りをともなった音になっています。


●FO-29
  11月6日は予定とおりデジトーカの運用がされていました。
  今後のスケジュールは次の通りです。
    10/30 - 11/ 8 デジトーカ
    11/ 9 - 11/10 アナログ
    11/11 - 11/23 デジトーカ
    11/24 - 11/25 アナログ
    11/26 - 11/30 デジタル


●AO-27
  日照時間帯はトラポンがオンになっています。
  10月11日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
    TEPR 4=22
    TEPR 5=58
 です。衛星に日が当たり始めた11分後から18分間トランスポンダが動作しま
 す。
                        [from KM4NZ @amsat-bb]


●AO-16
  BBSが動作しています。


●LU-19
  デジピータ機能がオンになっています。


●UO-11
  正常動作しているようです。


●UO-22
  正常に動作しています。


◎KO-23
  食が無くなり送信器TX-0の温度が上昇しダウンリンクの性能が低下したた
 め、10月22日にTX-0をオフし、変わりにTX-1をオンにしました。11月12日頃
 に元の状態に戻す予定です。
       [from KO-23 control station @amsat-bb、JJ1WTK @jamsat-bb]


●KO-25
  正常運用しています。


●IO-26
  デジピータがオンになっています。


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。
  近々にBBS用のソフトがロードされるようです。


●SO-33(SedSat-1)
  ビーコンを再び送信し始めました。



2.調整中の衛星

▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。

  10月11日には、KB0VBZ Rickさんがアマチュアバンド外ですが、9600bpsの
 信号を受信されています。周波数は429.950MHzです。
   POSAT1-11>STATUS:B: 904135;0
   POSAT1>QST:ADCS SPIN:10.6 I:1 K:5 X:4917 Z:4008 E:-1.4/・v:-5N48
   POSAT1>QST:ADCS T:939583978 LAT:40.406 LON:-139.36
                    [from Rick KB0VBZ @amsat-bb]

  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


◎SO-35(SunSat)
  コマンド局により動作確認がおこなわれていますが、土日にFMリピータの
 運用がおこなわれています。
  FMリピータがオンするときには英語のメッセージが流れます。

  10月16、17日に日本の上空でBモードのFMリピータがオンになり、SunSatを
 使っての交信ができました。JAの1st QSOは、JA4GVA-JN1GKZです。
  次に日本でFMリピータが使えるのは11月7日です。

    運用予定(時間はJST)
    11/ 7
     10:52 - 11:06  Indonesia and Japan
    アップリンク:436.291MHz、ダウンリンク:145.825MHz
                     [from Hans ZS5AKV @amsat-bb]

  SunSatの信号の受信およびSunSatを使っての交信に対してSunSatのQSLが発
 行されます。自局のQSLにデータを記入し、SASEを同封の上、QSLマネージャの
 ZS1AAZ Henry Chamberlainへ請求して下さい。
   P O Box 2105
   Dennesig
   7601
   South Africa 
                        [from SunSat web site]

  「SUNSAT OPERATING AWARD」がAMSAT-South Africaより発行されます。
 クラスは次の3つで、何れもSUNSATを使ってのQSO/SWLが対象です。1回のパ
 スで有効な交信局数は1局に限られます(Bronzeを得るには少なくとも25回
 のパスでの運用が必要)。
    Bronze:異なる 25局とのQSO/SWL
    Silver:異なる 50局とのQSO/SWL
    Gold  :異なる100局とのQSO/SWL
  アワードの申請は、ログのコピーと地域クラブの会長または2局による証
 明が必要で、申請料は$5またはIRC 5枚です。提出先は、
    SA AMSAT, P O Box 1842, Hillcrest 3650 South Africa
 です。最初3局の申請局には副賞が贈られます。
                     [from Hans ZS5AKV @amsat-bb]

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
 掲載されています。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/


▲UO-36(UoSAT-12)
  一般への開放は、まだされていません。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/



3.運用を停止している衛星

◎RS-16
  10月25日 0412z±8時間に大気圏に再突入した模様です。ビーコンを送信
 しただけで、遂にトランスポンダはオンになりませんでした。
  10月9日に受信したビーコンを
    http://www.din.or.jp/~m-arai/wav/rs16.mp3
 に置きました。MP3ファイルです。


▲MIR
  8月28日6時17分(JST)に搭乗員はMIRを離れ、9時30分にカザフスタンの
 草原に着地し無事帰還しました。次に乗船するのは2000年2月が予定されて
 おり、無人の期間は、アマチュア局の運用は停止されます。


▲DO-17


▲WO-18



4.これから打ち上がる衛星

◎P3D
  AMSAT-DLとArianespaceとの間でP3Dの打ち上げの契約が交わされ、
 Ariane 5で打ち上げられることが決まったと10月8日に発表されました。
 2000年前半に打ち上がる見込みですが、詳細はまだ決まっていないようで
 す。
  P3Dは、今月末に打ち上げ場であるフランス領ギアナへ運搬されますが、
 現在、ラボでは最終検査がおこなわれています。10月19日には、SCOPEカメ
 ラの動作確認が無事完了しています。


◎JAWSAT/ASUSat1/OPAL/StenSat
  JAWSAT、ASUSat1、OPAL、StenSatの4つのアマチュア衛星が同時に打ち上
 がります。打ち上げは11月中旬から12月が予定されていいます。

  以下、JJ1WTK 坂本さんのjamsat-bbへの書き込みです。

  打ち上げは、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ米空軍基地から、Air
 Force Orbital Suborbital Programという打ち上げ機で行われます。軌道は、
 高度750km、軌道傾斜角100度の準太陽同期軌道です。打ち上げられるのは、
 JAWSAT-MPAというモジュールです。これが「親」にあたります。
  JAWSAT-MPAとは、Joint Air Force Academy and Weber State Satellite-
 Multi Payload Adapterの略です。米空軍アカデミーと、WeberSat(マイクロ
 サットの1つであるWO-18)などで実績があるユタ州立 Weber大学が合同で開
 発した、衛星でもあり、同時に複数の荷物を搭載できるアダプターです。
  このJAWSAT-MPAは、軌道に達すると、次のような荷物を切り離します。
    ●ASUSat1(アリゾナ州立大学)
    ●OPAL(スタンフォード大学)
    ○Falconsat
    ○光学観測実験用球体
  これらが「子」にあたります。子を切り離したあとの JAWSAT自身もアマ
 チュア衛星です。
  そして、OPALは、OPAL自身もアマチュア衛星ですが、いくつかのピコ・サ
 テライトを内蔵しています。宇宙でピコ・サテライトたちを放出する「母船」
 としての役割を検証することが OPALのミッションであるわけです。今回は少
 なくとも3つのピコ・サテライトを内蔵するようです。OPAL自身が切り離さ
 れて衛星として独立したあと、ピコ・サテライトたちを放出します。これら
 が「孫」にあたります。そのうちの1つがアマチュア衛星であるStenSatです。
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]


◎JAWSAT
  運用予定周波数は次のとおりです。
    ダウンリンク3波
    437.175MHz 4800,9600,19200, 38400bps GMSK, 0〜8W
    437.075MHz 4800,9600,19200? bps GMSK, 約2W
    2403.2MHz  9600 bps GMSK, 約2W
   アップリンク2波
    145.xxxMHz 9600bps GMSK (未公表)
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]


◎ASUSat1 デジタル中継器とアナログ中継器を搭載しています
  運用予定周波数は次のとおりです。
   デジタル アップリンク 145.xxx MHz (未公表)
        ダウンリンク 436.700 MHz
   アナログ アップリンク 145.820 MHz
        ダウンリンク 436.700 MHz
    (送信器はデジタル/アナログ兼用)
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]


◎OPAL  アップリンク 70cmバンド
  運用予定周波数は次のとおりです。
    アップリンク 9600bps 70cmバンド
    ダウンリンク 9600bps 70cmバンド
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]


◎StenSat アップリンク 145.840 MHz
           ダウンリンク 436.625 MHz
           1200bps AFSK AX.25
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]


◎StenSat
  12立方インチの大きさ(マイクロサットより小さく、ピコサットと呼ばれ
 ている)でJモードのFMリピータを搭載した衛星です。StenSatは、スタンフ
 ォード大学のOPAL (Orbiting Picosatellite Automated Launcher)実験の一
 環として打ち上げられるものです。

  打ち上げは延期されており、10月6日時点で11月中旬から12月と発表され
 ています。

  現在、StenSatの打ち上げ直後のテレメトリ(AX.25)の収集と衛星の動作
 モードをDTMFを使って制御するボランティアを募集しています。興味のある
 方は、Hank Heidt, N4AFL (e-mail:hheidt@erols.com)まで。

  運用予定周波数は次のとおりです。
    アップリンク 1200bps AFSK 145.840 MHz
    ダウンリンク 1200bps AFSK 436.625 MHz
                       [from JJ1WTK @jamsat-bb]

  StenSatの情報は、以下のURLで得られます。
   http://www.erols.com/hheidt


●ISS
  MIRで実績のあるMAREX-NA (Manned Amateur Radio Experiment, North
 American Division)のSSTVシステムがISSに搭載されることに決まりました。
  MIRでは、TASCOのSSTVシステムとKenwoodのTM-V7Aから構成されていまし
 たが、ISSでは、ラップトップPCをベースにしたシステム(SPACECAM1)に
 なります。

  最初のアマチュア局の設備は、2月または3月に打ち上がるSTS-101で運ば
 れます。運用開始は、船外活動を伴うアンテナの設営のため、当初の計画よ
 り遅れ、2000年夏から秋が予定されています。



5.衛星に関する情報

★インスタントトラック(IT)
  ITは、2000年問題(Y2K)に対応していません。現在、Y2K対応作業中です
 が、2つの案が考えられています。詳細はamsatからのアナウンスをお待ち下
さい。
  (1)パッチの配布(無料)
  (2)機能追加してVer1.50のリリース(有料)


★LOGソフト
  K4CYによるフリーのログソフトが公開されています。win95/98ベースのソ
 フトで、PSK-31の運用がサポートされているそうです。以下のサイトから入
 手できます。
   http://www.guam.net/pub/midxa
                              [from ANS]


参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト

JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/

JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/