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[jamsat-news:1166] SATINF#153 24 October 99
衛星情報 SATINF#153 24 October 99
1.運用中の衛星
●AO-10
姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。
●RS-12/13
RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
日本ではほとんどアクティビティがありません。
現在、ロボットの運用はされていないようです。
●RS-15
Aモードで運用されているようです。
▲RS-16
10月9日に435.500でCWの強力なビーコンを受信しました。
●FO-20
トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
くなり、唸りをともなった音になっています。
●FO-29
メモリエラーのためアナログで運用されています。
今後のスケジュールは次の通りです。
10/22 - 11/ 8 デジトーカ
11/ 9 - 11/15 アナログ
◎AO-27
日照時間帯はトラポンがオンになっています。
10月11日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
TEPR 4=22
TEPR 5=58
です。衛星に日が当たり始めた11分後から18分間トランスポンダが動作しま
す。
[from KM4NZ @amsat-bb]
●AO-16
BBSが動作しています。
●LU-19
デジピータ機能がオンになっています。
●UO-11
正常動作しているようです。
●UO-22
正常に動作しています。
◎KO-23
食が改善され、10月13日からBBSの運用が再開されました。
●KO-25
正常運用しています。
●IO-26
デジピータがオンになっています。
●TO-31(TMSAT-1)
BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
カメラの画像データのダウンロードが可能です。
●GO-32(TechSat-1B)
断続したビーコンが送信されているようです。
近々にBBS用のソフトがロードされるようです。
●SO-33(SedSat-1)
ビーコンを再び送信し始めました。
2.調整中の衛星
▲PO-34(PanSat)
スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
10月11日には、KB0VBZ Rickさんがアマチュアバンド外ですが、9600bpsの
信号を受信されています。周波数は429.950MHzです。
POSAT1-11>STATUS:B: 904135;0
POSAT1>QST:ADCS SPIN:10.6 I:1 K:5 X:4917 Z:4008 E:-1.4/・v:-5N48
POSAT1>QST:ADCS T:939583978 LAT:40.406 LON:-139.36
[from Rick KB0VBZ @amsat-bb]
PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/
◎SO-35(SunSat)
コマンド局により動作確認がおこなわれていますが、土日にFMリピータの
運用がおこなわれています。
FMリピータがオンするときには英語のメッセージが流れます。
10月16、17日に日本の上空でBモードのFMリピータがオンになり、SunSatを
使っての交信ができました。JAの1st QSOは、JA4GVA-JN1GKZです。
次に日本でFMリピータが使えるのは11月7日です。
運用予定(時間はJST)
11/ 7
10:52 - 11:06 Indonesia and Japan
アップリンク:436.291MHz、ダウンリンク:145.825MHz
[from Hans ZS5AKV @amsat-bb]
「SUNSAT OPERATING AWARD」がAMSAT-South Africaより発行されます。
クラスは次の3つで、何れもSUNSATを使ってのQSO/SWLが対象です。1回のパ
スで有効な交信局数は1局に限られます(Bronzeを得るには少なくとも25回
のパスでの運用が必要)。
Bronze:異なる 25局とのQSO/SWL
Silver:異なる 50局とのQSO/SWL
Gold :異なる100局とのQSO/SWL
アワードの申請は、ログのコピーと地域クラブの会長または2局による証
明が必要で、申請料は$5またはIRC 5枚です。提出先は、
SA AMSAT, P O Box 1842, Hillcrest 3650 South Africa
です。最初3局の申請局には副賞が贈られます。
[from Hans ZS5AKV @amsat-bb]
SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
掲載されています。
http://sunsat.ee.sun.ac.za
http://esl.ee.sun.ac.za
http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/
▲UO-36(UoSAT-12)
一般への開放は、まだされていません。
UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sstl.co.uk/
3.運用を停止している衛星
▲MIR
8月28日6時17分(JST)に搭乗員はMIRを離れ、9時30分にカザフスタンの
草原に着地し無事帰還しました。次に乗船するのは2000年2月が予定されて
おり、無人の期間は、アマチュア局の運用は停止されます。
▲DO-17
▲WO-18
4.これから打ち上がる衛星
◎P3D
AMSAT-DLとArianespaceとの間でP3Dの打ち上げの契約が交わされ、
Ariane 5で打ち上げられることが決まったと10月8日に発表されました。
2000年前半に打ち上がる見込みですが、詳細はまだ決まっていないようで
す。
P3Dは、今月末に打ち上げ場であるフランス領ギアナへ運搬されますが、
現在、ラボでは最終検査がおこなわれています。10月19日には、SCOPEカメ
ラの動作確認が無事完了しています。
●StenSat
12立方インチの大きさ(マイクロサットより小さく、ピコサットと呼ばれ
ている)でJモードのFMリピータを搭載した衛星です。StenSatは、スタンフ
ォード大学のOPAL (Orbiting Picosatellite Automated Launcher)実験の一
環として打ち上げられるものです。
打ち上げは延期されており、10月6日時点で11月中旬から12月と発表され
ています。
現在、StenSatの打ち上げ直後のテレメトリ(AX.25)の収集と衛星の動作
モードをDTMFを使って制御するボランティアを募集しています。興味のある
方は、Hank Heidt, N4AFL (e-mail:hheidt@erols.com)まで。
StenSatの情報は、以下のURLで得られます。
http://www.erols.com/hheidt
●ISS
MIRで実績のあるMAREX-NA (Manned Amateur Radio Experiment, North
American Division)のSSTVシステムがISSに搭載されることに決まりました。
MIRでは、TASCOのSSTVシステムとKenwoodのTM-V7Aから構成されていまし
たが、ISSでは、ラップトップPCをベースにしたシステム(SPACECAM1)に
なります。
最初のアマチュア局の設備は、2月または3月に打ち上がるSTS-101で運ば
れます。運用開始は、船外活動を伴うアンテナの設営のため、当初の計画よ
り遅れ、2000年夏から秋が予定されています。
5.衛星に関する情報
★8J1RL
南極 昭和基地の8J1RLは、8月28日よりAO-10の運用を開始しましたが、今
後はEMEの運用をおこなうためAO-10の運用時間は少なくなるようです。
南米(PY)ともQSOでき、WACが完成しました。
現在、衛星/EME用アンテナにローテタの導入を検討されています。
AO-10での交信局数(10月21日現在)
JA 90、EU 119、NA 14、AF 4、OC 3、AS(JA以外) 1、SA 1 合計232
8J1RL
位置:69.00S/39.58E、GL-KC90TX、IOTA AN-015
Op:JA9BOH 前川さん
Rig:FT-736MX(25W)
Ant:2m 10エレ、70cm 15エレ 共に垂直偏波 (9/7まで)
2m 10エレx2、70cm 15エレ 共に垂直偏波 (9/8より)
2m 9エレx2(14dB)、70cm 15エレ 共に垂直偏波 (10/12より)
プリアンプ:なし (9/7まで)
あり (9/8から)
運用予定:2000年1月末まで(JA9BOHによる運用)
お願い
(1)他にコールする局がいなければ2nd QSOもOKです。1st QSO局の妨げにな
らないようにして下さい。
(2)ビーコンが十分強く聞こえていて、ダウンリンクの状態がよければSSBで
コールしてもOKです。
(3)8J1RLは、ビーコンを聞きながらQSOをしています。ビーコンが聞こえ
ない時は送信をしません。ビーコンやダウンリンクの強度を目安に信号
が上がった所で簡潔にQSOをして下さい(これは8J1RLとのQSOに限らず、
現在のAO-10でのQSO全般に言えることです)。
(4)交信に入ったら自局のcallを何度も打たないで下さい。また、できる
だけ同時送受信をして下さい。
(5)ダウンリンク信号は強くなり過ぎないように調整して下さい。衛星のた
めに必要最小限のパワーでQSOして下さい。
(6)運用中、8J1RLから指示があったら、それに従って下さい。
★スペースシャトル打ち上げ予定
スペースシャトルの打ち上げ予定が次のように発表されています。
STS-99には毛利さんが搭乗されます。また、STS-101では、ISSのアマチュ
ア局の設備が運搬されます。
打上予定 フライト 軌道船 ミッション
1999 12/ 2 STS-103 Discovery the Hubble Space Telescope Servicing Mission
2000 1/13 STS- 99 Endeavour the Radar Topography Mission
2000 2/10 STS-101 Atlantis the ISS Logistics/Assembly Flight 2A Mission
打ち上げの情報は、以下のURLから得られます。
http://www-pao.ksc.nasa.gov/kscpao/kscpao.htm
[from ANS @amsat-bb]
★AMSAT-ON(ベルギー) WEBサイト
P3DのKバンド(24GHz)のトランスポンダを設計したAMSAT-ONのWebサイト
が開設されました。URLは、
http://www.amsat-on.org
です。
[from Berto ON1CAU @amsat-bb]
★AMSAT-NAシンポジューム
先日おこなわれたAMSAT-NA スペースシンポジュームのオーディオファイル
がKK5DO BruceさんのWeb siteにあるそうです。
http://www.amsatnet.com
参考
ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/