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[jamsat-news:1159] SATINF#152 09 October 99



衛星情報 SATINF#152   09 October 99


1.運用中の衛星

●AO-10
  姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
 と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
 し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。

  10月9日は、トランスポンダがオン/オフしているものの、遠地点付近でも
 ダウンリンクが帰ってきました。8J1RLも良く聞こえていました。


●RS-12/13
  RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
 日本ではほとんどアクティビティがありません。
  現在、ロボットの運用はされていないようです。


●RS-15
  Aモードで運用されているようです。


▲RS-16
  10月9日に435.500でCWの強力なビーコンを受信しました。


●FO-20
  トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
 くなり、唸りをともなった音になっています。


●FO-29
  10月9日はデジトーカの予定でしたが、アナログの運用でした。
  今後のスケジュールは次の通りです。
    10/ 8 - 10/18 デジトーカ
    10/19 - 10/21 アナログ
    10/22 - 11/ 8 デジトーカ
    11/ 9 - 11/15 アナログ


●AO-27
  日照時間帯はトラポンがオンになっています。
  9月3日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
    TEPR 4=34
    TEPR 5=70
 です。衛星に日が当たり始めた17分後から18分間トランスポンダが動作しま
 す。
                        [from KM4NZ @amsat-bb]


●AO-16
  BBSが動作しています。


●LU-19
  デジピータ機能がオンになっています。


●UO-11
  正常動作しているようです。


●UO-22
  正常に動作しています。


●KO-25
  正常運用しています。


◎KO-23
  BBSの運用を再開していましたが、復調できないことがよくありました。

  10月2日から食により電力事情が悪化したため、送信を停止しています。
 今回の食は、最大35分間/オービットになります。食の状態が改善される
 10月13日にはBBSの運用が再開される予定です。この間、サーバ状のファイ
 ルは保持されます。
          [from Kim, KO-23 command groundstation @amsat-bb]


◎IO-26
  デジピータがオンになっています。

   10月9日に受信した信号です。
   ITMSAT-1>TIME-1 [09-Oct-99  09:04:04] <UI>:
   PHT: uptime is 019/03:25:49.  Time is Sat Oct 09 00:01:21 1999
   
   IY2SAT-1>AMSAT [09-Oct-99  09:04:07] <UI>:
   *** 4th October 1999 *** 
   Digipeater is ON for APRS users.
   Best wishes from the ITAMSAT Command Team
   
   ITMSAT-1>BCRXMT [09-Oct-99  09:04:08] <UI>:
   v_max=742867 v_bat=712141 temp=506443 
   
   ITMSAT-1>LSTAT [09-Oct-99  09:04:08] <UI>:
   I P:0x3000 o:0 l:12883 f:12883, d:1 st:0


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。

  10月9日午前中のパスでは、リクエストを受付けませんでした。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。
  近々にBBS用のソフトがロードされるようです。


●SO-33(SedSat-1)
  ビーコンを再び送信し始めました。



2.調整中の衛星

▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。

  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


◎SO-35(SunSat)
  コマンド局により動作確認がおこなわれています。

  土日に時間を限ってBモードFMリピータの運用がおこなわれています。11
 月7日までのスケジュールが発表されていますが、この間に3回だけ日本上
 空でFMリピータがオンになります。
    運用予定(時間はJST)
    10/16
     10:37 - 10:49  Phillipines, China, Taiwan, Japan
    10/17
     11:30 - 11:45  Indonesia, China, Japan
    11/ 7
     10:52 - 11:06  Indonesia and Japan
    アップリンク:436.291MHz、ダウンリンク:145.825MHz
                     [from Hans ZS5AKV @amsat-bb]

  「SUNSAT OPERATING AWARD」がAMSAT-South Africaより発行されます。
 クラスは次の3つで、何れもSUNSATを使ってのQSO/SWLが対象です。1回のパ
 スで有効な交信局数は1局に限られます(Bronzeを得るには少なくとも25回
 のパスでの運用が必要)。
    Bronze:異なる 25局とのQSO/SWL
    Silver:異なる 50局とのQSO/SWL
    Gold  :異なる100局とのQSO/SWL
  アワードの申請は、ログのコピーと地域クラブの会長または2局による証
 明が必要で、申請料は$5またはIRC 5枚です。提出先は、
    SA AMSAT, P O Box 1842, Hillcrest 3650 South Africa
 です。最初3局の申請局には副賞が贈られます。
                     [from Hans ZS5AKV @amsat-bb]

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
 掲載されています。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/


▲UO-36(UoSAT-12)
  一般への開放は、まだされていません。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/



3.運用を停止している衛星

▲MIR
  8月28日6時17分(JST)に搭乗員はMIRを離れ、9時30分にカザフスタンの
 草原に着地し無事帰還しました。次に乗船するのは2000年2月が予定されて
 おり、無人の期間は、アマチュア局の運用は停止されます。

  MIRに搭乗してアマチュア局の運用を行なったフランスの宇宙飛行士
 Jean-Pierre HAIGNERE氏とのQSOに対してAMSAT-フランスからQSLが発行さ
 れます。QSLは、Jean-Pierre HAIGNERE氏とのQSOの他にFM QSOのSWL、SSTV
 のSWLにも発行されるようです。QSLの請求は、自局のQSLに対象QSO時に使っ
 ていたJean-Pierre HAIGNERE氏のコール(FX0STBまたはR0MIR)、日時、周
 波数、モードを記入し、SASE(IRCは2枚必要)を同封の上、次の所へ送って
 下さい。
   AMSAT France
   FX0STB QSL Manager
   14 bis rue des Gourlis
   F-92500 RUEIL-MALMAISON
   France
  なお、Jean-Pierre HAIGNERE氏の搭乗期間は99年2月22日〜8月28日です。
             [from AMSAT France press release @amsat-bb]


▲DO-17


▲WO-18



4.これから打ち上がる衛星

◎P3D
  AMSAT-DLとArianespaceとの間でP3Dの打ち上げの契約が交わされ、
 Ariane 5で打ち上げられることが決まったと10月8日に発表されました。
 2000年前半に打ち上がる見込みですが、詳細はまだ決まっていないようで
 す。
  P3Dは、今月末に打ち上げ場であるフランス領ギアナのクールーに向かい
 ます。


◎StenSat
  12立方インチの大きさ(マイクロサットより小さく、ピコサットと呼ばれ
 ている)でJモードのFMリピータを搭載した衛星です。StenSatは、スタンフ
 ォード大学のOPAL (Orbiting Picosatellite Automated Launcher)実験の一
 環として打ち上げられるものです。

  打ち上げは延期されており、10月6日時点で11月中旬から12月と発表され
 ています。

  現在、StenSatの打ち上げ直後のテレメトリ(AX.25)の収集と衛星の動作
 モードをDTMFを使って制御するボランティアを募集しています。興味のある
 方は、Hank Heidt, N4AFL (e-mail:hheidt@erols.com)まで。

  StenSatの情報は、以下のURLで得られます。
   http://www.erols.com/hheidt


◎ISS
  MIRで実績のあるMAREX-NA (Manned Amateur Radio Experiment, North
 American Division)のSSTVシステムがISSに搭載されることに決まりました。
  MIRでは、TASCOのSSTVシステムとKenwoodのTM-V7Aから構成されていまし
 たが、ISSでは、ラップトップPCをベースにしたシステム(SPACECAM1)に
 なります。

  最初のアマチュア局の設備は、2月または3月に打ち上がるSTS-101で予定
 です。運用開始は、船外活動を伴うアンテナの設営のため、当初より遅れ、
 2000年夏から秋が予定されています。



5.衛星に関する情報

★8J1RL
  南極 昭和基地の8J1RLは、8月28日よりAO-10の運用を開始しましたが、今
 後は衛星の設備をEME用に改造するため、AO-10の運用時間が少なくなります。
  EMEは、W5UNとQSOに成功したそうです。

  10月9〜11日の日本との窓にはできるだけ多くの時間、運用したいと伝え
 て来ています(10日は仕事の都合であまり時間が取れないようです)。

  AO-10での交信局数(10月3日現在)
   JA 63、EU 89、NA 8、AF 3、OC 3、AS(JA以外) 0、SA 0 合計166局

  8J1RL
   位置:69.00S/39.58E、GL-KC90TX、IOTA AN-015
   Op:JA9BOH 前川さん
   Rig:FT-736MX(25W)
   Ant:2m 10エレ、70cm 15エレ 共に垂直偏波 (9/7まで)
       2m 10エレx2、70cm 15エレ 共に垂直偏波 (9/8より)
   プリアンプ:なし (9/7まで)
         あり (9/8から)
   運用予定:2000年1月末まで(JA9BOHによる運用)

  お願い
  (1)1度QSOされている方は、CW、SSBのモードに係わらず2度めのQSOを避け
   て下さい。
  (2)8J1RLは、ビーコンを聞きながらQSOをしています。ビーコンが聞こえ
   ない時は送信をしません。ビーコンやダウンリンクの強度を目安に信号
   が上がった所で簡潔にQSOをして下さい(これは8J1RLとのQSOに限らず、
   現在のAO-10でのQSO全般に言えることです)。
  (3)交信に入ったら自局のcallを何度も打たないで下さい。また、できる
   だけ同時送受信をして下さい。
  (4)ダウンリンク信号は強くなり過ぎないように調整して下さい。衛星のた
   めに必要最小限のパワーでQSOして下さい。
  (5)運用中、8J1RLから指示があったら、それに従って下さい。


★QRV from KH0
  KH0(サイパン)からJAによる衛星の運用が予定されています。
   Date: OCT15 19:00 - OCT18 00:00(UTC)
   Freq: 145.890MHz CW/SSB(AO-10)
         435.850MHz CW/SSB(FO-20)
   Call: KH0/JA3CG
         KH0/JF1GXA
      KH0/JN1AYV
      KH0/JR1WZI


★衛星設計コンテスト最終審査会
  今年で7回目を迎えた「衛星設計コンテスト」の最終審査会が下記の通り
 行なわれます。ご興味の有る方は是非、参加されて下さい。入場は無料です。
  「衛星設計コンテスト」は、全国の大学院・大学・高専の学生さんを対象
 に1993年から実施されてます。これまでのコンテストに入選した「鯨衛星:
 千葉工業大」が2000年度に宇宙に上がる予定です。

    開催日:1999年10月17日(日)
    時  間:午前10時開会ー午後5時30分閉会
          :午前はアイデアの部、午後は設計の部、
        昼休みに科学技術展示館見学可
    場  所:東京都立航空工業高等専門学校 汐黎ホール
    交  通:JR常磐線、営団日比谷線 南千住駅下車 徒歩12分
            東武線 鐘ケ淵駅下車 徒歩15分
        *車でのご来場はご遠慮下さい。
    問い合わせ先
      (財)日本宇宙フォーラム 普及啓発部内 衛星設計コンテスト事務局
      TEL.03-3459-1652 / FAX.03-5402-7521
      http://www.nasda.go.jp/satcon/
             [from JG1LDV 白子さん @jamsat-bb]


参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト

JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/