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[jamsat-news:1153] SATINF#151 25 September 99



衛星情報 SATINF#151   25 September 99


1.運用中の衛星

●AO-10
  姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
 と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
 し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。


●RS-12/13
  RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
 日本ではほとんどアクティビティがありません。
  現在、ロボットの運用はされていないようです。


●RS-15
  Aモードで運用されているようです。


▲RS-16
  ビーコンのみ送信しているようです。


●FO-20
  トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
 くなり、唸りをともなった音になっています。

  最近、ダウンリンク信号が弱くなったように感じます。


●FO-29
  9月25日は予定通りデジトーカの運用がされていました。
  今後のスケジュールは次の通りです。
     9/22 - 10/ 4 デジトーカ
    10/ 5 - 10/ 7 アナログ


●AO-27
  日照時間帯はトラポンがオンになっています。
  9月3日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
    TEPR 4=34
    TEPR 5=70
 です。衛星に日が当たり始めた17分後から18分間トランスポンダが動作しま
 す。
                        [from KM4NZ @amsat-bb]


●AO-16
  BBSが動作しています。


●LU-19
  デジピータ機能がオンになっています。


●UO-11
  正常動作しているようです。


●UO-22
  正常に動作しています。


●KO-25
  正常運用しています。


◎KO-23
  BBSの運用を再開し、良好に動作しています。
  10枚ある太陽電池セルの内、8枚が正常に動作しているようで、姿勢制御
 なしで運用しています。姿勢制御をしていないため、太陽が当たっている時
 にもバッテリからの放電が起きています。動作確認が完了するまではBBSの
 運用は不定期になります。
          [from Kim, KO-23 command groundstation @amsat-bb]


◎IO-26
  9月20日にPSKの送信機がオンになりました。衛星の状態を調査した後、デ
 ジピータをオンにする予定です。
        [from Alberto I2KBD ITAMSAT Project Manager @amsat-bb]

  9月23日に受信した信号です。
   ITMSAT-1>TIME-1 [23-Sep-99  11:19:50] <UI>:
   PHT: uptime is 003/05:44:01.  Time is Thu Sep 23 02:19:33 1999
   
   IY2SAT-1>AMSAT [23-Sep-99  11:19:54] <UI>:
   *** 22nd September 1999 *** Digipeater is OFF.
   Itamsat is in good shape. WOD in progress.
   73 de ITAMSAT Command team
   
   ITMSAT-1>BCRXMT [23-Sep-99  11:19:54] <UI>:
   v_max=745876 v_bat=732791 temp=364070 


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。
  近々にBBS用のソフトがロードされるようです。


●SO-33(SedSat-1)
  ビーコンを再び送信し始めました。



2.調整中の衛星

▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。

  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


◎SO-35(SunSat)
  コマンド局により動作確認がおこなわれています。
  試験的にFMリピータの運用がされていますが、一般への開放はまだです。

  土日にJモードFMリピータが試験運用されスケジュールが次のように発表
 されていますが、残念ながら日本上空ではオンになりません。
    運用予定(時間はUTC)
    9/25
     01:59 - 02:15   Australia
     10:18 - 10:33   Africa
     10:39 - 10:55   Europe
     17:16 - 17:35   USA
    9/26
     03:00 - 03:15   Australia
     09:39 - 09:54   Africa
     10:01 - 10:15   Europe
     16:36 - 16:55   USA
    10/2
     02:19 - 02:35   Australia
     10:38 - 10:54   Africa
     10:58 - 11:14   Europe
     15:56 - 16:13   USA
    10/3
     01:38 - 01:55   Australia
     09:57 - 10:12   Africa
     10:19 - 10:34   Europe
     15:15 - 15:33   USA
    10/9
     09:16 - 09:32   Africa
     16:15 - 16:30   USA
     17:50 - 18:10   USA
     19:34 - 19:48   USA
    10/10
     01:56 - 02:12   Australia
     10:16 - 10:34   Africa
     10:38 - 10:52   Europe
     17:11 - 17:30   USA
    アップリンク:436.291MHz、ダウンリンク:145.825MHz
                     [from Hans ZS5AKV @amsat-bb]

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
 掲載されています。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/


▲UO-36(UoSAT-12)
  一般への開放は、まだされていません。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/



3.運用を停止している衛星

▲MIR
  8月28日6時17分(JST)に搭乗員はMIRを離れ、9時30分にカザフスタンの
 草原に着地し無事帰還しました。次に乗船するのは2000年2月が予定されて
 おり、無人の期間は、アマチュア局の運用は停止されます。

  MIRに搭乗してアマチュア局の運用を行なったフランスの宇宙飛行士
 Jean-Pierre HAIGNERE氏とのQSOに対してAMSAT-フランスからQSLが発行さ
 れます。QSLは、Jean-Pierre HAIGNERE氏とのQSOの他にFM QSOのSWL、SSTV
 のSWLにも発行されるようです。QSLの請求は、自局のQSLに対象QSO時に使っ
 ていたJean-Pierre HAIGNERE氏のコール(FX0STBまたはR0MIR)、日時、周
 波数、モードを記入し、SASE(IRCは2枚必要)を同封の上、次の所へ送って
 下さい。
   AMSAT France
   FX0STB QSL Manager
   14 bis rue des Gourlis
   F-92500 RUEIL-MALMAISON
   France
  なお、Jean-Pierre HAIGNERE氏の搭乗期間は99年2月22日〜8月28日です。
             [from AMSAT France press release @amsat-bb]


▲DO-17


▲WO-18


4.これから打ち上がる衛星

▲P3D
  NASAのゴダードでおこなわれていた振動試験は無事、終了しました。次の
 マイルストーンは、振動試験で衛星の機能に影響がなかったどうかの確認で
 す。
  振動試験のレポートは以下を参照下さい。
    http://www.jamsat.or.jp/
    http://www.clark.net/pub/tac/p3d.htm


▲StenSat
  12立方インチの大きさ(マイクロサットより小さく、ピコサットと呼ばれ
 ている)でJモードのFMリピータを搭載したStenSatが、10月4日に打ち上げ
 られる予定です。StenSatは、スタンフォード大学のOPAL (Orbiting
 Picosatellite Automated Launcher)実験の一環として打ち上げられるもの
 です。
  現在、StenSatの打ち上げ直後のテレメトリ(AX.25)の収集と衛星の動作
 モードをDTMFを使って制御するボランティアを募集しています。興味のある
 方は、Hank Heidt, N4AFL (e-mail:hheidt@erols.com)まで。

  StenSatの情報は、以下のURLで得られます。
   http://www.erols.com/hheidt



5.衛星に関する情報

★8J1RL
  南極 昭和基地の8J1RLは、8月28日よりAO-10の運用を開始し、現在、アク
 ティブに運用中です。交信局リストは数日中にJARLのホームページ(http://
 www.jarl.or.jp/English/4_Library/A-4-7_8j1rl/8j1rl_log99.htm)に掲載
 されることと思います。QSLは、帰国後(2000年3月以降)にJARL経由で発行
 されます。
  9月8日には、2mのアンテナをスタックにし、LNAも付け、受信能力がアップ
 したようですが、CWの方が了解度が良いためCW中心の運用をおこなっていま
 す。
  8J1RLのAO-10でのQSOは、スケジュールを希望されています。スケジュー
 ルの申し込みは、私(jn1gkz@jamsat.or.jp)まで。

  AO-10での交信局数(9月23日現在)
   JA 54、EU 71、NA 6、AF 2、OC 2、AS(JA以外) 0、SA 0 合計135局

  8J1RL
   位置:69.00S/39.58E、GL-KC90TX、IOTA AN-015
   Op:JA9BOH 前川さん
   Rig:FT-736MX(25W)
   Ant:2m 10エレ、70cm 15エレ 共に垂直偏波 (9/7まで)
       2m 10エレx2、70cm 15エレ 共に垂直偏波 (9/8より)
   プリアンプ:なし (9/7まで)
         あり (9/8から)
   運用予定:2000年1月末まで(JA9BOHによる運用)

  お願い
  (1)1度QSOされている方は、CW、SSBのモードに係わらず2度めのQSOを避け
   て下さい。
  (2)8J1RLは、ビーコンを聞きながらQSOをしています。ビーコンが聞こえ
   ない時は送信をしません。ビーコンやダウンリンクの強度を目安に信号
   が上がった所で簡潔にQSOをして下さい(これは8J1RLとのQSOに限らず、
   現在のAO-10でのQSO全般に言えることです)。
  (3)交信に入ったら自局のcallを何度も打たないで下さい。また、できる
   だけ同時送受信をして下さい。
  (4)ダウンリンク信号は強くなり過ぎないように調整して下さい。衛星のた
   めに必要最小限のパワーでQSOして下さい。
  (5)運用中、8J1RLから指示があったら、それに従って下さい。


★AMSAT-NA office close
  AMSAT-NAの事務所が、9月24日から10月12日までお休みになります。
                        [from martha @amsat-bb]



参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト

JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/