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[jamsat-news:1133] SATINF#146 8 August 99
衛星情報 SATINF#146 8 August 99
◎AO-10
姿勢安定化のためのスピンが殆ど止まってしまい、従来の三拍子のQSBサ
イクルが乱れてきています。
QRHも無く、QSOができることがあります。8月8日午前中は深いQSBがあり
ましたが良好な状態でした。
RSシリーズ
●RS-12/13
RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
日本ではほとんどアクティビティがありません。
●RS-15
Aモードで運用されているようです。
▲RS-16
ビーコンのみ送信しているようです。
トランスポンダの運用は期待できそうもありません。
◎MIR
8月23日に搭乗員全員がMIRから離れ、無人の状態になります。この間のア
マチュア局の運用は安全面から休止されるようです。アマチュア局は、8月
16日の週にシャットダウンされ、再開は搭乗員が再び乗り組む2000年2月に
なる見込みです。
8月1、8、15日は、MAREX-NA (Manned Amateur Radio Experiment, North
American Division) Public Voice Schedules with Mir と題して音声での
運用が予定されています。今回のスケジュールでは世界の90%をカバーする
とされていますが、残念ながら日本を含むアジア、南米、太平洋地域では
運用予定がありません。次の機会(来年)には、この地域でQSOができるよ
うにスケジュールを組むということです。
8月1日は、予定通り運用がされました。8日と15日の予定は次の通りです。
8/ 8:Voice 1510-1535z、1630-1710z
SSTV 1000-1500z、1710-1900z
8/15:Voice 1600-1700z
周波数:Primary 145.985 FM Simplex
Temporary 1 145.825 FM Simplex
Temporary 2 145.800 FM Simplex
搭乗員が起きている時間は、11-01z(MIR時間 8AM-10PM)です。この時間
は音声による運用の可能性があります。
軌道要素(MIRは頻繁に軌道を変えます。最新の軌道要素を使って下さい)
MIR
1 16609U 86017A 99218.14769820 .00043196 00000-0 29369-3 0 7397
2 16609 51.6612 87.8512 0005360 22.3599 337.7685 15.74453282769271
FOシリーズ
●FO-20
トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
くなり、唸りをともなった音になっています。
●FO-29
今後のスケジュールは次の通りです。
7/26 - 8/ 9 アナログ
8/ 9 - 8/12 1200bpsデジタル
8/12 - 8/23 アナログ
8/23 - 8/26 1200bpsデジタル
8/26 - 9/ 9 アナログ
9月10日から2ヶ月間、デジトーカ中心の運用になるようです。
●AO-27
日照時間帯はトラポンがオンになっています。
6月20日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
TEPR 4=42
TEPR 5=70
です。衛星に日が当たり始めた21分後から14分間トランスポンダが動作しま
す。
●AO-16
BBSが動作しています。
▲DO-17
運用を停止しています。
▲WO-18
運用を停止しています。
●LU-19
デジピータ機能がオンになっています。
UOシリーズ
●UO-11
正常動作しているようです。
●UO-22
正常に動作しています。
▲UO-36(UoSAT-12)
一般への開放は、まだされていません。
UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sstl.co.uk/
KOシリーズ
▲KO-23
運用を停止しています。
●KO-25
正常運用しています。
▲IO-26
運用を停止しています。
●TO-31(TMSAT-1)
BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
カメラの画像データのダウンロードが可能です。
●GO-32(TechSat-1B)
断続したビーコンが送信されているようです。
近々にBBS用のソフトがロードされるようです。
●SO-33(SedSat-1)
9600bpsのビーコンが送信されているようですが、ここ数週間、送信され
ていないとの報告もあります。
▲PO-34(PanSat)
スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、運用開始はまだ先のよう
です。
PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/
▲SO-35(SunSat)
コマンド局により動作確認がおこなわれています。
試験的にFMトランスポンダの運用がされていますが、一般への開放はまだ
です。
SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
掲載されています。
http://sunsat.ee.sun.ac.za
http://esl.ee.sun.ac.za
http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/
◎STS-93 SAREX
7月23日に打ち上げられ、28日に無事帰還しました。
この間、日本上空ではパケットの運用がありました。STS-93で認識された
局はわずか3局のみのようでした(JA 2局、PY 1局)。STS-93の受信系に問
題があったのかもしれません。US上空では音声による運用がありました。
STS-93との交信/受信に対してQSL/SWLカードが発行されます。以下へ請
求して下さい。SASEをお忘れなく。
ARRL
Attn: sts-93
225 Main st
Newington, CT 06111
USA
7月25日0533zには、STS-93とMIRの間でアマチュア無線局を使っての交信
がおこなわれました。この交信はダイレクトの交信ではなく、ジョンソンス
ペースセンタ(W5RRR)を介しておこなわれました。この模様の一部がNASA
から公開されています。
http://shuttle.nasa.gov/gallery/audio/shuttle/sts-93/wave/congrats.wav
SAREXの一番の目的である、学校とのコンタクトも成功裏に終わりました。
この模様を受信したKK5DO Bruceさんは、音声ファイルを以下のURLで公開し
ています。
http://www.amsatnet.com
STS-9から始まったスペースシャトルからのアマチュア局の運用は、25回
を数えますが、今回のSTS-93で終了のようです。
★ペルセウス座流星群
今年の活動のピークは8月13日13時JSTと予想されています。8月12、13日
の夜から深夜に掛けて沢山の流星が眼視できます。MSのチャンスでもありま
す。
★8J1RL
JA9BOH 前川さんによるHFでの運用が盛んです。18-19JST 21.250MHz付近
によくQRVしています。現在QRVできるのは、21MHzと18MHzのようです。21
MHzは4エレ、18MHzはDPです。コンディションが良よければDP+100WでもQSO可能
です。
サテライトへのQRVが待たれます。
参考
ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/