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[jamsat-news:1124] SATINF#144 18 July 99



衛星情報 SATINF#144   18 July 99


◎AO-10
  ビーコンのふらつきが始まり、休眠状態に入りつつあります。
  また、姿勢安定化のためのスピンが殆ど止まってしまい、従来の三拍子
 のQSBサイクルが乱れてきています。

  7月17、18日のビーコンは、再びオン/オフを繰り返していました。17日
 のオン時間は約43分、オフ時間は約11分でした。18日はオン時間が約40分、
 オフ時間が約24分でした。


RSシリーズ
●RS-12/13
  RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
 日本ではほとんどアクティビティがありません。

  7月17日は、2mでアップリンクした信号が10mのダウンリンク信号として
 良好に帰ってきました。

  RS-13のロボットが動作しています。アップリンクは145.840MHz、ダウン
 リンクは29.504MHzです。
  CQの後に自分のコールを送信し、ロボットがコールを確認すると、QSOナ
 ンバーを送信し、交信成立です。CWの速度は30から15wpmが良いようです。
 ロボットとのQSOにはQSLが発行されます。

  ロボットとのQSOは、以下を参考にして下さい。

  RS-13 : "CQ CQ DE RS-13 QRU 145.840 kHz AR"
  地上局: "RS 13 de (your call) AR"
  RS-13 : "AB2CJ de RS13 QSL NR0137 OP ROBOT TU SW QSO NR0137 73 SK"

  RS-13 ロボットQSO QSL info
   Radio Sport Federation
   BOX 88
   Moscow
                                      << info from AB2CJ @amsat-bb >>

●RS-15
  Aモードで運用されているようです。

▲RS-16
  ビーコンのみ送信しているようです。
  トランスポンダの運用は期待できそうもありません。


◎MIR
  平日はパケット、週末はSSTVの運用が予定されています。モードの切り替
 えは搭乗員が手動でおこなっており、予定通りにならないこともあります。

  US上空では頻繁にFX0STBが運用をしているようです。
  先週は、パケットの運用に問題があったようですが、修復されました。

  補給船、プログレスの打ち上げが遅れていましたが、7月16日16zに打ち上
 げられ、日曜日にMIRとドッキングする予定です。MIRには、補給船の遅れに
 備え、30日分の予備物資が貯えてあるそうです。
  MIRでの空気漏れが報じられていましたが、今回の空気漏れは軽微なもので、
 修復は完了しています。

  現在の搭乗員は全員8月23日帰還する予定です。8月24日から2000年2月ま
 では無人で航行しますが、2000年2月以降、MIRを太平洋に投棄するか、継続
 するか、現在のところ決定していないようです。
  無人期間のアマチュア局の運用可否を検討中ですが、安全面から運用停止
 になる可能性が高いようです。


FOシリーズ
●FO-20
  トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
 くなり、唸りをともなった音になっています。

●FO-29
  7月17日は予定通りアナログモードの運用がされていました。
  今後のスケジュールは次の通りです。
    7/12 - 7/21 アナログ
    7/21 - 7/26 1200bpsデジタル
    7/26 - 8/ 9 アナログ


●AO-27
  日照時間帯はトラポンがオンになっています。
  6月20日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
    TEPR 4=42
    TEPR 5=70
 です。衛星に日が当たり始めた21分後から14分間トランスポンダが動作しま
 す。


●AO-16
  BBSが動作しています。

  7月17日のデコード内容です。
    PACSAT-1>AMSAT [17-Jul-99  22:58:17] <UI>:
    July 1999
    AO-16 Pacsat owned and operated by AMSAT-NA
    AO16 Command Team <WJ9F>
    
    PACSAT-1>TIME-1 [17-Jul-99  22:58:28] <UI>:
    PHT: uptime is 1763/08:17:46.  Time is Sat Jul 17 13:58:09 1999
    
    PACSAT-1>LSTAT [17-Jul-99  22:58:32] <UI>:
    I P:0x14CA o:0 l:877 f:1024, d:1 st:5


▲DO-17
  運用を停止しています。


▲WO-18
  運用を停止しています。


●LU-19
  デジピータ機能がオンになっています。


UOシリーズ
●UO-11
  正常動作しているようです。

●UO-22
  正常に動作しています。

▲UO-36(UoSAT-12)
  一般への開放は、まだされていません。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/


KOシリーズ
▲KO-23
  運用を停止しています。

●KO-25
  正常運用しています。


▲IO-26
  運用を停止しています。


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。


●SO-33(SedSat-1)
  9600bpsのビーコンが送信されているようです。

  テレメトリ受信用のプログラムがアップデートされており(SGS20)、以
 下のサイトから入手できるようです。
    http://146.229.4.105
                  << info from JE9PEL @jamsat-bb>>


▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、運用開始はまだ先のよう
 です。

  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


◎SO-35(SunSat)
  コマンド局により動作確認がおこなわれています。

  7月11日にUS上空でBモードのトランスポンダ(FMリピータ)の試験運用が
 されました。18日にはヨーロッパ上空でトランスポンダをオンにする予定で
 す。

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
 掲載されています。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/


◎STS-93 SAREX
  7月20日にスペースシャトルが打ち上げられますが、音声とパケットによ
 るSAREXの運用が予定されています。
  搭乗員のうち3名がアマチュア局の免許を受けています。
    KD5EDS Eileen Collins (Mission Commander)
    KD5EJZ Michel Tognini (Mission Specialist)
    KC5ZTH Catherine Coleman (Mission Specialist)

  スペースシャトルからのダウンリンク周波数は、145.800MHzが予定されて
 います。アップリンク周波数は、音声もパケットもJARLのバンドプランから
 外れているため、許可を受けている局以外は交信することができません。SWL
 に対してはSWLカードが発行されると思われますので受信に徹しましょう。
 145.800MHzは、スペースシャトルからのダウンリンク周波数です。この周波
 数での送信は絶対にしないで下さい。

  7月20日 0436zに打ち上げられた場合の軌道要素です。
    STS-93 OMS-2
    1 99993U          99201.22175576  .00018250  13934-8  44256-4 0    18
    2 99993  28.4662 196.8387 0003191 302.7331 301.7244 15.95038814    10
    
    Satellite: STS-93 OMS-2
    Catalog number: 99993
    Epoch time:      99201.22175576
    Element set:       1
    Inclination:       28.4662 deg
    RA of node:       196.8387 deg
    Eccentricity:    0.0003191
    Arg of perigee:   302.7331 deg
    Mean anomaly:     301.7244 deg
    Mean motion:   15.95038814 rev/day
    Decay rate:    1.82501e-04 rev/day^2
    Epoch rev:               1
    Checksum:              305



★カリブツアー
  オランダのグループがカリブ海のペディションをおこないますが、衛星に
 もQRVの予定があるようです。QSLは、PA5ETまで。
  AO-10の状態は不安定ですので、無理な運用は避け下さい。
    8/ 5 - 11 FS、PJ5
    8/11 - 18 V47
    8/18 - 25 VP2E
                         << info from JSDX>>



参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト

JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/