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[jamsat-news:1096] SATINF#142 30 May 99
衛星情報 SATINF#142 30 May 99
◎AO-10
休眠状態から完全に回復していますが、この状態は長く続かないと見られ
ています。
スピン周期は5月29日には222秒程度でした。FFTDSPで観測してS/Nグラフの
QSBの山3つで1周と考えていますが、3つのQSBの山の長さが違って見えていま
す。
食があります。食の期間は太陽電池に太陽光が当たらなくなり、トランス
ポンダが停止します。今回の食は、4月16日から始まっており、来年3月26日
まで毎オービットで発生します。
RSシリーズ
●RS-12/13
RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
日本ではほとんどアクティビティがありません。
RS-13のロボットが動作しています。アップリンクは145.840MHz、ダウン
リンクは29.504MHzです。
CQの後に自分のコールを送信し、ロボットがコールを確認すると、QSOナ
ンバーを送信し、交信成立です。CWの速度は30から15wpmが良いようです。
ロボットとのQSOにはQSLが発行されます。
ロボットとのQSOは、以下を参考にして下さい。
RS-13 : "CQ CQ DE RS-13 QRU 145.840 kHz AR"
地上局: "RS 13 de (your call) AR"
RS-13 : "AB2CJ de RS13 QSL NR0137 OP ROBOT TU SW QSO NR0137 73 SK"
RS-13 ロボットQSO QSL info
Radio Sport Federation
BOX 88
Moscow
<< info from AB2CJ @amsat-bb >>
●RS-15
Aモードで運用されているようです。
▲RS-16
ビーコンのみ送信しているようです。
トランスポンダの運用は期待できそうもありません。
●MIR
平日はパケット、週末はSSTVの運用が予定されています。モードの切り替
えは搭乗員が手動でおこなっており、予定通りにならないこともあります。
現在、搭乗員は、多忙でSSTVの運用(切り替え)ができない状態だそうで
す。
SSTVの運用には電源の問題が有るようですが、解決の目処が立っているよ
うです。
FOシリーズ
●FO-20
トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
くなり、唸りをともなった音になっています。
●FO-29
5月22日は予定通り1200bpsのデジタルモードの運用がされていました。
今後のスケジュールは次の通りです。
5/24 - 5/31 アナログ
5/31 - 6/ 7 1200bpsデジタル
6/ 7 - 6/14 アナログ
6/14 - 6/21 1200bpsデジタル
6/21 - 7/ 5 アナログ
●AO-27
日照時間帯はトラポンがオンになっています。
4月13日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
TEPR 4=34、TEPR 5=70ですので、衛星に日が当たり始めた17分後から18分間
トランスポンダが動作しています。
●AO-16
BBSが動作しています。
5月15日、uptimeが1700日になりました。これは、OBC(on board
computer)が1700日間無停止で動作したことを意味し、非常に安定してい
ると言えます。
▲DO-17
運用を停止しています。
▲WO-18
運用を停止しています。
●LU-19
デジピータ機能がオンになっています。
UOシリーズ
●UO-11
正常動作しているようです。
●UO-22
正常に動作しています。
●UO-36(UoSAT-12)
UO-36が撮影した画像が公開されています。
UoSAT-12の情報は、以下のサイトから得られます。
http://www.sstl.co.uk/missions/subpage_missions.html
38400bpsの試験がなされているようです。9600bpsの送信には、3wで済み
ますが38400bpsの送信には10wも必要であり、アマチュアに開放されたとし
ても電源事情から常時運用は難しそうです。
38400bpsの運用は、現在、管制局の可視範囲に限られていますが、DB2OS
は、TNC31Sと、38k4用G3RUHモデム、シムテックの TRX4Sという高速データ
通信用トランシーバを使ってデコードに成功しています。TRX4Sはフィルタ
の変更で153600bps(P3Dのダウンリンク速度)にも対応するそうです。
TRX4Sの情報は、以下のサイトから得られます。
http://symek.com/tnc-g/trx4s-ds.htm
<<info from DB2OS @amsat-bb, JJ1WTK @jamsat-bb>>
KOシリーズ
▲KO-23
運用を停止しています。
●KO-25
正常運用しています。
▲IO-26
運用を停止しています。
●TO-31(TMSAT-1)
BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
カメラの画像データのダウンロードが可能です。
●GO-32(TechSat-1B)
断続したビーコンが送信されているようです。
●SO-33(SedSat-1)
ビーコンが送信されているようです。
▲PO-34(PanSat)
スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、運用開始はまだ先のよう
です。
PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/
▲SO-35(SunSat)
コマンド局により動作確認がおこなわれています。
SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
掲載されています。
http://sunsat.ee.sun.ac.za
http://esl.ee.sun.ac.za
http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/
◎KITSAT-3
韓国の衛星 KITSAT-3が、5月26日0622zにインドから打ち上げられました。
KITSAT-3は、リモートセンシングのための衛星でアマチュア衛星ではあり
ません。401.375MHzで1200bps AFSK(プロトコルは独自のものでAX.25では
ない)の信号を送信しているそうです。
軌道要素は、次のように発表されています。
SAT KITSAT-3
CATN 990526
EPOC 99146.27754631
SETN 0
INCL 98.297000
RAAN 243.369000
ECCN 0.000708
ARGP 189.732000
MA 20.374000
MM 14.48917086
DECY 0
REVN 0
KITSAT-3の情報は、韓国科学技術高等研究所(KAIST)・衛星技術研究セン
タ(SATREC)のホームページから得られます。
http://satrec.kaist.ac.kr/english/SaTReC.html
<< info from JG1LDV @jamsat-bb, JJ1WTK @jamsat-bb>>
★S9からの運用
DC8TS Hardy氏が6月2日から18日に掛けて、S9(サントーメ)からAO-10に
QRVする予定です。日本からは12日以降に窓があります。
今回は、バケーションであって、DXペディションが目的では無いため常時
運用はされないと思いますが、D6や5Rからの実績を考えるとアクティブな運
用が期待できます。また、ホテルの都合から2000z以降にはQRVできないだろ
うとアナウンスしています。
QSLはビューロまたはダイレクトで。
衛星の状態が気掛かりです。節度有る運用を心掛けて下さい。
<<info from JSDX>>
次週は、都合により休刊します。
参考
ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/