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[jamsat-news:1033] SATINF#128 21Feb99
衛星情報 SATINF#128 21Feb99 BID:$SATINF.052
●AO-10
太陽電池に日が当たらなくなり、冬眠に入りつつあります。
2月16日に遠地点でのビーコンをFFTDSPを使って観測したところ、スピン
モジュレーションがひどくなっており、信号も弱くなっていました。
●RSシリーズ
RS-12/13
頻繁にモードが変わりますが、現在は、RSー13がKAモードで運用している
ようです。
RS-15
Aモードで運用されているようです。
RS-16
ビーコンのみ送信しているようです。
トランスポンダの運用は期待できそうもありません。
●MIR
平日はパケット、週末はSSTVの運用がおこなわれています。モードの切り
替えは搭乗員が手動でおこなっており、予定通りにならないこともあります。
2月21日はSSTVの運用は無かったようです。21日最後のパスもパケットの
信号が聞こえていましたが、LOS間際(1425JST)にSSTVのCW IDが聞こえま
した。しかし、IDに続いてSSTVの信号は聞こえませんでした。
パケットのビーコンは3分毎に2フレーム続けて送信されています。
2月21日にデコードしたパケットのビーコン
R0MIR>QST [21-Feb-99 14:21:09] <UI>:
:BLNA :Hello from the MIR Crew!
一時、今後3年間は維持することが決まったとの報が流れましたが、資金
援助をするスポンサーが見つからず、今年9月頃に太平洋に投棄されること
になったようです。
●FOシリーズ
FO-20
ビーコンは単一トーンになってしまいましたが、時々唸りを伴った音にな
っています。2月21日19時20分からのパス、20時5分からのパスもそうでした。
トランスポンダは正常に動作しています。
FO-29
2月19日からのデジトーカの運用はデータのアップロードができなかった
ため延期になりました。20日の時点では21日から24日までデジトーカの運用
と発表されていましたが、21日はアナログモードの運用でした。
●AO-27
日照時間帯はトラポンがオンになっています。
●AO-16
BBSが動作しています。
●DO-17
運用を停止しています。
●WO-18
送信は停止しているようです。
●LU-19
BBSはオープンしていませんが、デジピータの運用はしています。
●UOシリーズ
UO-11
正常動作しているようです。
UO-22
正常動作しているようです。
●KOシリーズ
KO-23
運用を停止しています。送信機とバッテリの異常について調査しているよ
うです。
KO-25
正常運用しています。
●IO-26
ビーコンは停止したままです。
●TO-31(TMSAT-1)
BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
カメラの画像データのダウンロードが可能です。
●GO-32(TechSat-1B)
断続したビーコンが送信されているようです。
●SO-33(SedSat-1)
ビーコンを送信しているようです。
●PO-34(PanSat)
スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、運用開始は数ヶ月先のよ
うです。
●SunSat
南アフリカの衛星です。2月13日に打ち上げが予定されていましたが、打
ち上げ30分前にロケットの電源系に異常が見つかり延期になりました。
★マイクロサットの内部時計 from G7UPN / ZL2TPO @amsat-bb
UO-22の内部時計は、1日当たり100msずれますが、1日に1度以上GPSと同期
を取って調整しています。
TO-31は、1日に2秒ずれますが、全パス(官制局の上空と通るパスのこと?
GPSが見えるパスのこと? 原文から読み取れません)でGPSと同期を取って
いるので、実際のずれは1秒以下に保たれています。
ダウンリンクを受信して表示される時間は、衛星で時刻をサンプリングし
てから送信するまでの処理時間のため、約1秒遅れた時間になります。
KOー23、KO-25には、時刻の自動調整機能は無いそうです。
参考
ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト、JARL
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/