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[jamsat-news:937] jas2info #98
- From: Takayama Syuzo <takayama@bm-1.ktokai-u.ac.jp>
- Date: Fri, 9 Oct 1998 19:06:58 +0900
- References: <199809260801.RAA03021@bm-1.ktokai-u.ac.jp>
========================= 最新情報 ==============================
Last updated :Fri.09-Oct.-98 18:00 (JST) #98
====================================================================
衛星情報 FOシリーズの軌道要素、テレメトリ、QSOの状況等をま
とめてみました.
1)FO−29(ふじ3号)は10月9日 (金)の16:31(JST)の
パスではJAアナログモードで運用されており、力強いRS59+の
テレメトリを送信しておりました.
■ 軌道要素1:「jamsatーkeps:819」より
SB KEPS @ AMSAT $ORB98275.N
2Line Orbital Elements 98275.AMSAT
HR AMSAT ORBITAL ELEMENTS FOR AMATEUR SATELLITES IN NASA FORMAT
FROM WA5QGD FORT WORTH,TX October 2, 1998
SEND SUBSCRIBE/UNSUBSCRIBE TO majordomo@amsat.org ONLY
BID: ORB98275.N
DECODE 2-LINE ELSETS WITH THE FOLLOWING KEY:
1 AAAAAU 00 0 0 BBBBB.BBBBBBBB .CCCCCCCC 00000-0 00000-0 0 DDDZ
2 AAAAA EEE.EEEE FFF.FFFF GGGGGGG HHH.HHHH III.IIII JJ.JJJJJJJJKKKKKZ
KEY: A-CATALOGNUM B-EPOCHTIME C-DECAY D-ELSETNUM E-INCLINATION F-RAAN
G-ECCENTRICITY H-ARGPERIGEE I-MNANOM J-MNMOTION K-ORBITNUM Z-CHECKSUM
TO ALL RADIO AMATEURS BT
FO-29
1 24278U 96046B 98273.95386659 .00000044 00000-0 79380-4 0 02091
2 24278 098.5245 255.2328 0352020 045.8347 317.1142 13.52648031104768
■ 軌道要素2:「jamsatーkeps:820」より
SB KEPS @ AMSAT $ORB98275.O
Orbital Elements 98275.OSCAR
HR AMSAT ORBITAL ELEMENTS FOR OSCAR SATELLITES
FROM WA5QGD FORT WORTH,TX October 2, 1998
SEND SUBSCRIBE/UNSUBSCRIBE TO majordomo@amsat.org ONLY
BID: ORB98275.O
TO ALL RADIO AMATEURS BT
Satellite: FO-29
Catalog number: 24278
Epoch time: 98273.95386659
Element set: 0209
Inclination: 098.5245 deg
RA of node: 255.2328 deg
Eccentricity: 0.0352020
Arg of perigee: 045.8347 deg
Mean anomaly: 317.1142 deg
Mean motion: 13.52648031 rev/day
Decay rate: 4.4e-07 rev/day^2
Epoch rev: 10476
Checksum: 317
-----------------------------------------------------------
1 )FO−29(ふじ3号)の 10月9日(金)はJAアナログモードで
運用され、ビーコン波にのったテレメトリの一部分は次のようにな
っていました.
AS10589C1 9Oct98
JST 16:31 - 16:45
94 92 B0 63 91 82 8C 95 89
HI HI AE C7 88 55 00 6B FD 50 09 2A 9A 8C 7F 60 94 92 B0 89 91 82 8C 95 89
HI HI AE C7 88 55 00 6B FD 50 09 2A A3 5E 80 60 94 92 B0 6B 90 82 8C 95 89
HI HI AE C7 88 55 00 6B FD 50 09 2A A0 54 80 60 94 92 B0 53 90 82 8C 95 89
HI HI AE C7 88 55 00 6B FD 50 09 2A 93 5A 80 60 94 92 B0 76 90 82 8C 95 89
HI HI AE C7 88 55 00 6B FD 50 09 2A D 25 80 60 94 92 B0 80 90 82 7C 95 89
HI HI AE C7 88 55 00 6B FD 50 09 2A 61 1E 80 60 94 92 B0 A9 90 82 8C 95 89
HI HI AE C7 88 55 00 6B FD 50 09 2A 47 26 7D 60 94 92 B0 79 90 82 8C 95 89
HI HI AE C7 8O 55 00 6B FD 50 09 2A 31 3E 7D 60
2 ) JAアナログCWテレメトリの換算値例
FO−29(ふじ3号)
(上記テレメトリの最初の2行目を換算)
テレメトリ 内 容 換算値 単位
3C 磁気センサーZ軸= 75490.2 nT
3D 磁気センサX軸 = 68627.4 nT
4A 太陽電池発生電流= 1245.1 mA
4B B充放電電流 = -118.4 mA
4C B端子電圧 = 15.9 V
4D B中間端子電圧 = 7.0 V
5A バス電圧 = 17.3 V
5B JTA送信電力 = 792.4 mW
5C 構体温度1 = 25.6 ℃
5D 構体温度2 = 31.4 ℃
6A 構体温度3 = 27.5 ℃
6B 構体温度4 = 24.0 ℃
6C Bセル温度 = 28.7 ℃
*計算処理は OFFICE 97 を使用.
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3)FO−20(ふじ 2号)のCWテレメトリは10月9日(金)のパスでも
切れ目の無い連続音になっいました.
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■ 軌道要素1 :出典は「ふじ3号」に同じ.
FO-20
1 20480U 90013C 98274.72623515 -.00000009 00000-0 49816-4 0 845
2 20480 99.0553 153.3322 0540776 30.2211 332.8937 12.83246556405189
■ 軌道要素2 :出典は「ふじ3号」に同じ.
Satellite: FO-20
Catalog number: 20480
Epoch time: 98274.72623515
Element set: 84
Inclination: 99.0553 deg
RA of node: 153.3322 deg
Eccentricity: 0.0540776
Arg of perigee: 30.2211 deg
Mean anomaly: 332.8937 deg
Mean motion: 12.83246556 rev/day
Decay rate: -9.0e-08 rev/day^2
Epoch rev: 40518
Checksum: 294
====================== CWテレメトリー解析プログラム ==================
今回はFO−29 ディジタルテレメトリーの解析プログラムを開発された
JE9PEL局脇田美根夫氏がCWテレメトリー解析プログラムを開発され
脇田氏のホームページに登録してあります.
数値解析プログラムの内容がTXT文で詳しく説明してありますのでご紹介
致します.
【ソフト名】 衛星FO-29 CWテレメトリ数値解析プログラム
fo29cwt1.exe (Version 1.00)
【登 録 名】 fo29cwt1.lzh
【登録場所】 http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/
【著 作 権】 脇田美根夫 (JE9PEL@jamsat.or.jp)
【開発環境】 Visual Basic (v4.0)
【動作確認】 Windows95, Windows98 (Pentium)
【内容紹介】 1996年(平成8年)8月17日に打ち上げられた、日本の人工衛星
FO-29 から送信されるCWテレメトリ(太陽電池パネルの温
度,発生電流,送信電力,姿勢などの衛星の状態を表すデータ)
を自動的に解析するプログラムです。
このプログラム fo29cwt1 は、既に登録済みのパケットテレ
メトリ自動解析プログラム fo29tlm4 の姉妹版ともいうべき
もので、今までのアナログステータスの解析に加え、スピン
周期、太陽角の算出、さらに DCM,SRAM,UVC などの衛星各部
のスイッチの状態等を示すシステムステータスの全ての情報
を解析できるように改良してあります。
下記に示すように、少しだけ編集加工したデータファイルを
画面上で指定するだけで、自動的にCWテレメトリを解析で
きるようにした、Windows95/98用のプログラムです。
【解凍方法】 LHA X fo29cwt1
【設定方法】 このプログラムの実行には、Windows95標準の VB40032.DLL
ファイルが、C:\Windows\System ディレクトリ内にあること
が必要です。 fo29cwt1 のセットアップには、fo29cwt1.lzh
を解凍して現れる『setup.exe』を指定した後、画面の指示に
従い、適当なディレクトリに fo29cwt1 を設定して下さい。
【事前準備】 衛星FO-29 からのCWテレメトリは、上記の種々の各情報を
二桁の16進数で、毎分約60字ほどの速さで送信しています。
先頭を示す "HI HI" のコードの後に、二桁の16進数が 23個
続いて1フレームが形成されます。この1フレーム分の送信
が終わると、続いて次のフレームが "HI HI" と始まります。
このプログラム fo29cwt1 の使用の前準備として、このCW
テレメトリの "HI HI"を含む1フレームを横1行に編集加工
して下さい。最大で50行までデータを処理できるようにプロ
グラムしてあります。同梱のサンプルファイルのように、各
フレームを空白行を作らず、連続して編集加工して下さい。
なお、[キャリッジリターン&ラインフィード]が 2バイトで
スペースが1バイトから、1行あたり 76バイト(=2*25+24+2)
あります。つまり、2行からなるファイルでは、そのサイズ
は 152バイト(=76*2)、また5行からなるファイルでは 380
バイト(=76*5)ということになります。
同梱のサンプルファイルのうち、sample0 は、衛星FO-29 が
打ち上げられた直後(4日後)のテレメトリです。sample1 と
sample2は、JH6MME/高山氏により最近受信されたテレメトリ
です。sample3 は、同じく高山氏が受信したテレメトリを、
50フレーム分に複製したダミーデータです。(Tnx.JH6MME)
sample0.txt (1996年8月21日 05:10JST 1行( 76 bytes)
sample1.txt (1998年9月11日 15:48JST 2行( 152 bytes)
sample2.txt (1998年9月17日 17:20JST 5行( 380 bytes)
sample3.txt (1998年9月25日 16:05JST 50行(3800 bytes)
このように加工したデータファイルを適当なディレクトリに
保存しておき、fo29cwt1 の中から このファイルを指定する
と、これらの16進数データを自動的に2進数に変換し、所定
の換算式を経てそれを解析します。そして下記のように表示
した後、この解析結果を保存、印刷、およびグラフ表示する
こともできます。
【解析結果】 参考までに、sample1 の解析結果(一部)は次のとおりです。
----------
データ 1
----------
メインリレー ON : DCM ON
SRAM ON : パケット 1200bps
JTA ON : JTD OFF
地磁気センサー ON :
太陽センサー ON : UVC ON
UVCレベル 2 : PCUモード AUTO
PCUレベル 1 : バッテリモード TRIC
バッテリロジック TRIC :
デジトーカモード OFF : UVC ACT/PAS PAS
CPU RUN/RESET RUN :
スピン周期 5253.0 [msec]
太陽角(サンアングル) 17.5 [deg]
地磁気センサーZ軸 54411.8 [nT]
地磁気センサーX軸 36764.7 [nT]
太陽電池発生電流 1117.7 [mA]
バッテリ充放電電流 -98.8 [mA]
バッテリ端子電圧 16.1 [V]
バッテリ中間端子電圧 7.1 [V]
バス電圧 17.3 [V]
アナログ送信電力 733.9 [mW]
構体温度1 24.0 [C]
構体温度2 27.1 [C]
構体温度3 25.6 [C]
構体温度4 23.6 [C]
バッテリセル温度 26.3 [C]
【削除方法】 このプログラム fo29cwt1 を Windows95から削除するには、
コントロールパネル−アプリケーションの削除 を実行して
下さい。
【転載条件】 このプログラム fo29cwt1 を転載する場合は、最初に全ての
ファイルが LZH形式で圧縮してあった状態(fo29cwt1.lzh)で
自由に行なってよいですが、その際は必ず著作者までご連絡
下さい。
【参考 URL】 個々のデータの換算式については、次のURLをご参照下さい。
http://www.jarl.or.jp/Japanese/3_Fuji/jatlm.htm
なお、このプログラム(fo29cwt1)についてご質問、ご要望が
ありましたら、下記までご連絡下さい。
本日のCWテレメトリーを解析した結果を算出してみますと、次のようになり
私が計算した結果と一致している事が比較して分かります.
========================= JARL運用情報 =========================
*JARL のホームページに運用の予定が記載されていましたのでご紹介します.
■ ふじ3号/FO−29 ■
QTC !
太陽活動の活性化に伴い衛星のコンピュータメモリーに2bitエラーが頻繁に発生し
ています。このためソフトウエアーのハングアップや誤動作が発生しています。
2bitエラーの発生頻度を調査するためにしばらくの間、アナログ系運用を行います。
衛星のユーザーのみなさまでCWテレメトリの2Aの値が00から変化していることを確
認された方はJARL技術課まで連絡をお願いいたします。
CWテレメトリの2Aの位置はHI HIから5つ目の2桁の数値です。通常は00を示し
ています。
8月中旬から「ふじ3号」は全日照になりました。今回の全日照は12月までの約3ヶ
月間です。
連絡先 : lab@jarl.or.jp
以後の運用に付きましては9月4日18時頃にお知らせいたします。
■ ふじ2号/FO−20 ■
「ふじ2号」 現況
JAS-1b/FO-20(ふじ2号)の不具合発生について
JAS-1b(ふじ2号)のCWテレメトリ信号に,1997年10月12日12時
(JST)の日本上空通過時,3桁の数字が繰り返されるはずが3個の長音の
繰り返しとなっているという異常が発見されました。この不具合は次の通過時
からは回復していましたが13日15時20分の通過時に再び観測されました。
衛星のアナログ系中継モード動作は異常が無く,正常時のテレメトリ内容からは
衛星の動作に異常は認められません。従って,直ちに衛星のミッションに影響す
ることは無いと予想されますので,当面はアナログ系中継モードを継続します。
衛星は既に打ち上げてから7年8ヶ月を経ておりますので,今後は監視を強化す
る予定です。アマチュア各位のレポートをお待ちします.
以上 http://www.jarl.or.jp/Japanese/3_Fuji/jr1nvu.htm より.
============= JAS-2 (ふじ3号)と現在までの情報 ===========
A.電話によるふじ3号の運用情報
社団法人日本アマチュア連盟によるサービス
TEL . 03− 3942 − 1000
B.アマチュア無線FAXサービス
JARLによるふじ3号の軌道情報(オービットカレンダー)
FAX No. 03− 3233 −0055
C.WWWブラウザで情報を簡単に見れる人のためにJAS−2
ふじ3号の衛星としての運用されるまでの名前)の概要、打ち上げ
までの状況、運用中における状況を説明したホームページを紹介し
ておきます.
1)社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)のホームページ
http://www.jarl.or.jp/Japanese/3_Fuji/jr1nvu.htm
2)宇宙開発事業団(NASDA)ホームページ
http://www.nasda.go.jp/
打上げ衛星 :地球観測プラットフォーム技術衛星(ADEOS)
アマチュア衛星3号(JAS-2)
http://yyy.tksc.nasda.go.jp/Home/Press/Press-j/jas-2_j.html
D.JAMSATによる軌道情報の活用
JAMSATのホームページまたはjamsat−kepsの軌道要素より
衛星の軌道情報を得る.
JAMSATホームページ
URL http://www.jamsat.or.jp
上記ホームページでは各地で行われるアマチュア通信衛星に関する
ミューティングのお知らせや世界のアマチュア衛星に関する情報が
満載されています.
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JAMSATのメンバーのご協力によりJH6MME(高山 秀造)が
執筆・編集を担当しております.ご指摘の意見、疑問やこのようにしたら
というアイデアがありましたら小さなことでもかまいませんので気軽に下
記アドレスまでご連絡ください.jamsat−newsからjas2
infoへの転載をJH4PHW局坂井さんに担当して頂いております.
Eーmail : jh6mme@jamsat.or.jp : jh4phw@jamsat.or.jp
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