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[jamsat-news:803] ANS081 PHASE 3-D 衛星の最終組立作業続く


NEWS RELEASE FROM AMSAT
The Radio Amateur Satellite Corporation

FOR IMMEDIATE RELEASE
NUMBER 98-01
MARCH 23, 1998
原文
http://www.jamsat.or.jp/ml/news/199803/msg00017.html
翻訳:JAMSAT

PHASE 3-D 衛星の最終組立作業続く 

フロリダ州オーランド発 (AMSAT News Service): 各国の AMSAT チームが、
再び米国フロリダ州オーランドの AMSAT Phase 3-D Lab に集結しました。

今回チームがオーランドに集まった目的は、まだ組み込まれていないモジュ
ール群を衛星に組み込み、衛星をいつでも打ち上げできる状態にすること
です。

AMSAT-DL の会長であり Phase 3-D プロジェクトのリーダーである Dr. Karl
Meinzer DJ4ZC は、作業を終えてオーランドを発つ直前の3月18日、 AMSAT-NA 
の会長である Bill Tynan, W3XO とともに衛星の進捗状況について次のように
述べています。「Phase3-Dの最終組み立て作業のために、各国のパートナー達
とここで再び会うことができたことをとてもうれしく思います。」と Karl。
「オーランドの米国組み立てチームとの協力関係はすばらしいものです。」
Karlはさらに「去年の夏から秋にかけて行われた大規模な構造体の手直し作業
による遅れから立ち直り、衛星が再び急速に打上げ可能な状態に近づきつつあ
ることをとてもうれしく思っています。」カールはまた、AMSAT-NA の技術担当
副会長である Stan Wood, WA4NFY; インテグレーションラボラトリーの責任者で
ある Lou McFadin, W5DID ら、オーランド施設のチームに対し、衛星を最終組み
立て段階まで準備してきた彼らの努力に感謝の意を表しました。

AMSAT-DL のデジタル系担当インテグレーションマネージャである、DBSOS Peter 
Guelzow は、施設に到着するとすぐに Internal Housekeeping Unit (IHU)に対し
ていくつものチェックと測定を行いました。 IHU は衛星のメインコンピュータ
です。 この慎重な検査に続いて、Peter は衛星の組立作業において大きな山場
である、無線アップリンク系を経由した衛星へのコマンドの送受信に成功しま
した。

この作業は、個々の電気系のフライトモジュールをコマンドでオンして試験する
前に済ませておかねばならない重要な作業です。 P3-D の北米コマンド局である 
Dr. Stacey Mills, W4SM も組み立てチームを手助けするためにオーランドを訪
れ、衛星からのテレメトリをフォーマットしデコードするソフトウェアに最後
の仕上げを行いました。 聞きなれた 400 ボー PSK テレメトリーの“うなり声”
がこの新しい“衛星”から再び聞こえてきた時に、P3-D チーム全体が大きな笑
みに包まれましたことは言うまでもありません。

AMSAT-DL の副会長の、Werner Haas, DJ5KQ は、Phase 3-D の通信機能全体のコ
ーディネートションの責任者でもあります。 Werner はオーランドに滞在して
いる間に、衛星への組み付けに先立ち、一台一台のフライトモジュールをさら
にもう一度をベンチで試験しました。 Werner はまた、Freddy de Guchteneire, 
ON6UG や Dr. Matjaz Vidmar, S53MV らの通信機器チームのメンバーを指揮して、
搭載されたそれぞれのフライトモジュールの電源を投入することに成功しました。
Michael Fletcher, OH2AUE, と Harri Leskinen, OH2JMS もオーランドを訪れ、
10GHz 送信機を再び衛星に組み込みましました。 Stefaan Burger,ON4FG も通信
機器チームを助けて、24GHz 送信機を接続し通電しました。 その送信機は、
“看板どおり”に機能し、1W の出力を 26dBの利得を持つホーンアンテナに送り
込みました。

RUDAK チームも、Peter Guelzow, DB2OS, Bdale Garbee, N3EUA, Jim White, 
WD0E, Chuck Green, N0ADI, と Harold Price, NK6K らがオーランドを訪れまし
た。 彼らは RUDAK デジタル通信実験モジュールの徹底的な試験を行い、モジュ
ールが“電気的に打ち上げ可能”であることを宣言しました。 また、Bdale は
この組み込み作業の中で、JAMSAT の SCOPE カメラモジュールとの通信機能の詳
しい試験を行いました。 Gerd Schrick, WB8IFM もオーランドを訪れ、P3-Dチー
ムを助けて衛星の地球センサーとサンセンサーの最終調整を行いました。これら
のセンサーは、コマンド局が Phase3-D の位置と姿勢を知り、衛星の追跡とロケ
ットモーターの点火の検討をするために欠かせないものです。

一方、AMSAT-DL の構造関係のスペシャリストである Konrad Mueller, DG7FDQ と
彼のチームである Horst Wagner, DB2ZB と P3-DLab の Bob Davis, KF4KSS は、
打ち上げに使われる 2 台目の SBS (Specific Bearing Structure) の準備に追わ
れました。 SBS は大きな筒状の構造体で、Phase 3-D 衛星はその内側に取り付け
られて軌道まで運ばれます。 Phase 3-D の文書管理の責任者である、AMSAT-DL 
の  Wilfred Gladish もオーランドを訪れ、衛星の図面と写真を含むすべて? フ
衛星に関する文書が製作された衛星と一致することを確認しました。

この組み立て作業により、衛星本体は完成に大きく近づきましたが、その打ち上
げの予定はいまだに決まっていません。 とはいえ、ESA (Euroean Space Agency) 
との打ち上げに関する交渉は真剣に続けられていますから、Phase 3-D の打ち上
げが成功することに皆まだ楽観的です。。。うまくいけば今年いつか。


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