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[jamsat-bb:18667] 関ハム2014への出展結果を紹介


おそくなりましたが、7月19,20日に大阪府池田市で開催さ
れた、関ハム2014への出展結果を紹介させていただきます。



展示ブースについて

VOー52運用停止を残念に思うと言った人が沢山おられた。
AO-10、13、40を使ってのQSOを懐かしい。
P3-Eは何時打ち上がるのかと言った質問があった。
新たにISSからのDATV運用に関するパネル2枚が加わった。
的確にまとめられて解りやすく好評でした
何年も使い回ししているパネルが多いので新しいものに作り変えなければ
いけません。

DE JH3TXF



衛星通信デモ運用ブースについて



今年は、会館にいつも上げている衛星通信用アンテナのところ
にEME用パラボラを上げたので、サテライト運用が危ぶまれ
ましたが、小生が所属するJARL京都クラブのご協力を得て
毎年出展している移動無線車「ぽっぽちゃん2」に衛星通信用
アンテナを設営させていただきました。
いつもの通りカンハム記念局運用をおこないました。直前で
VO-52が使えなくなり、運用局数が少ない中でしたが、SO-50,
FO-29,AO-73などの衛星で20〜30局と交信しました。
衛星の時刻が書かれた表の見方がわからないというかたがおら
れ丁寧に説明することができました。

町で人工衛星を上げようとしているが打ち上げの方法はどんな
のがあるか?とか聞かれたり、衛星通信をしているところを見
たいという小学生がいて、SO-50の運用をみてもらいました。

向かい側のブーでは、トークショー、ライブの時間と運用時間
とが重なり運用に集中できなかったりと苦労しました。

移動無線車との同軸の引き回しが通路になったので通路カバー
を借りて同軸を保護しました。

DE JM3DUR



衛星通信入門講座

今年は、JA1OGZ金子さんに講師をお願いして、ARISS TVの
詳細について講義して頂きました。4月に第1回目のテスト運用の電波
が国際宇宙ステーション(ISS)から出されましたが、国内では数局しか
受信に成功していないようです。約10分間のARISSスクールコン
タクトのTV中継を受信するには、日本国内で3局以上でのリレー受信
が推奨されていますが、小規模の設備では受信は難しいようです。

3局と言わず、もう少し多くの受信局が出来れば良いかと思われます。
また、後半にはJAMSATと日大で共同開発中のV/Uリニアトラン
スポンダのエンジニアリングモデルの実物を前にして、ダミーロードを
つないでの動作テストなど、詳細を紹介して頂きました。

DE JH3BUM





EME運用について

今年は1.2GHzのCWのエコー確認を目標にし、JA3SGR亀井さん
に 協力して頂き、6月から準備を始めました。まず、亀井さん宅に設置
されていた3.6mのパラボラアンテナを分解して、大阪府池田市の関ハ
ム会場への移設すべく準備を始めました。

以前から設置されていたSATアンテナの 基台にパラボラを取り付ける
のは無理がありました。安全に大きなアンテナを設置する為、皆で知恵
を出し合い試行錯誤し新たに四角タ ワーを設置しました。

毎週末に池田に通い詰め、関ハム開催1週間 前にようやく設置を完了し
たかと思われましたが、フィードの動作 が思わしくなく、電波を出して
の動作確認までは出来ませんでした。

急遽、平日にも準備をし、関ハム前日の金曜日にようやく電波を出せるよ
うになりました。

しかし、試験電波を発射していた際に、受信、 送信を切り替えるシーケン
サーが故障して運用できない状態になり ました。土曜日、関ハム開催1日
目のお昼前に月は地平線の下へ、、 残念ながら復旧できずこの日の運用は
断念しました。なんとか土 曜日の夕方に修理を完了し、深夜0時過ぎの月
の出に備えましたが、新たな問題が発覚しました。

なんと、同軸ケーブルのどこか に問題がありSWRが無限大。関ハム会場
は夜には建物が施錠さ れるため、屋上のアンテナの所まで行けません。
不良場所の特定と同軸ケーブルの交換の対応が出来ず万事休す。深夜からの
運用 も出来ませんでした。
関ハム最終日の日曜日の朝、会館がオープ ンしたらすぐに同軸ケーブルを
交換し、サンノイズも良好に受信できましたので、ようやく電波を出すこと
が出来るように成りました。9時頃より、月没の少し前の12時頃 まで運用
しました。断片的な信号が聞こえましたが、会場の他の無線局の影響もあり
残念ながらエコーの確認と交信には至りませんでした。

EMEの設備は、市販の物がなく自作に頼る物が多くその製作修理に思った
より時間を費やしてしまいました。

EMEの設備は、アンテナシステム、送受共に極限の技術力が要求されるの
だと痛感いたしました。また移動運用と同じく、工具、設備等は会場にお
いて置く事が出来ず、毎回持ち帰りの繰り返しで時間をとっていましたので
次回は、ここも改善したく 思っています。

今後、不具合の原因を究明し次回また臨みたく思いますので、どうかご協力
のほどよろしくお願い致します。

DE JH3BUM