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[jamsat-bb:18505] JAMSAT 高槻ミーティング報告


JAMSAT関西地区9月ミーティングを、高槻市で開催しましたので、
簡単に報告したいと思います。

日時:2013年9月7日(土)14時〜17時
場所:高槻現代劇場 集会室202号

参加者:(順不同)

JA3SGR 亀井さん 高槻市
JM3DUR  島村さん 京都市
JH3BUM 石原さん 京都市
JH3BJN 中根さん 京都市
JH4DHX/3 大谷 高槻市


1.各局の近況

石原さん
 8月末に富士山に登ってきた。ハンディー機を持参し、山頂からレピータをアクセス
してみたところ、予想外に遠方からの信号を聞く事ができたのには驚いた。

島村さん
 低軌道衛星にQRVしている。SSB中心だがCWにもチャレンジしている。現在、
京都でのARISSを計画中であり、ISS HAMTV用に2.4Gのコンバータを
購入し、受信のための準備をすすめている。

亀井さん
 EMEの実験用として8エレの八木アンテナを試作してみた。小型・軽量であるが、
ブームからエレメントを浮かすことによって高いゲインが得られることを確認した。
今後、これを基にブーム長1m程度の15〜16エレ八木を試作し、4×4のスタック
化(16八木)をめざしたい。また、アンテナの製作作業には、各局の協力をお願いし
たい。

中根さん
 NMS(日本流星研究会)の会議が大阪で開催され、参加してきた。以前は、電波観
測も盛んに行われていたが、最近は、再び眼視観測(目視や自動観測)が主流となって
いるようだ。アンテナ制御に必要となる太陽の軌道要素、また、ISSからの運用によ
るHAMTVの受信環境等について検討している。

大谷
 HAMTVの運用開始に備えて準備をすすめているが、デジタル信号の受信にはRF
帯でのマージンが、かなり必要とのことだ。パラボラが必須となると、アンテナ系にも
力を傾注する必要があり、かなりハードルが高くなりそうだ。


2.話題

・ISSからのHAMTV運用について
 運用機材は、すでにISSに到着しており、運用開始にむけた準備がすすめられてい
る。地上局側に求められるスペックを満足するためには、かなりの設備を準備する必要
がある。また、扱う信号がデジタルであることを念頭に、アナログ信号との違いを十分
理解して対応することが大事なポイントである。

  ※ 今月のJAMSAT N/L270号 金子氏による紹介記事を参照。

・太陽の軌道要素について
 中根さんから、太陽の軌道要素と誤差の発生要因、また軌道計算ソフト側での誤差修
正等について解説していただいた。

  ※ [jamsat-bb:18503] 参照。

・DVB−Sチューナーについて
 HAMTVの運用に備え、ISSからの信号を実際に受信する前に、サンプルレート
等について、事前に地上テストが実施できる環境が必要である。また、ISSからの試
験信号発射など、地上局側とのリンク実験も必要だが、電力事情の面からの検討の実施
また、ISS側のミッションの負荷を上げるものであってはならないだろう。

・EME用の設備について
 亀井さんから、アンテナの製作及び電力増幅器の作成について、今後の計画を説明い
ただいた。アンテナは、単体での性能結果をまとめ、16八木の製作計画を立案する。
また、電力増幅器(SSPA基盤)には300W×4枚を用いた1KWクラスのものを
目標とする。

・JARL関西地方本部主催舞洲フィールドミーティングについて
 例年10月に開催されており、今年もJAMSATとして可能なかぎり参加していき
たい。会場からの公開サテライト運用を計画したい。

・来年のJAMSAT総会・シンポジウムについて
来年3月8日(土)、9日(日)、京都の嵐山で開催を予定している。(TNX 石原さん。)
開催に向け、ご協力をお願いする。また、何か良いアイデアがあれば提案願いたい。

★前回、6月に同じ高槻で開催してから、ちょうど3ヶ月ぶりのJAMSATミーティ
ングとなりました。参加者は少なめでしたが、内容は大変に濃いものでした。今後も、
できるかぎり定期的な開催をめざしたいと思います。なお、ミーティング終了後、急遽
、亀井さんのシャックに訪問することになり、島村さんのHAMTV用2.4Gのコン
バータの調整を、お願いしました。  

 de JH4DHX/3 大谷

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