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[jamsat-bb:18054] 衛星開発 ML jamsat-dpへのお誘い


jamsat-bbの皆さん、こんにちは。

JA1DAO / JH2PRZ 辻です。

3/6(日)のJAMSATシンポジウムの2日目午後に、
衛星開発に関する打合せをしました。4月に、まずはこの時の
参加者をメンバーとしたjamsat-dpというMLを作り、今日(5/22)
時点で100通くらいの投稿がありました。

このMLは、アマチュア衛星の
開発に関心のある方なら、どなたでも参加することが出来ます。
投稿を読んでいるだけではなく、話のネタを提供して頂けると
嬉しいです。

参加ご希望の方は、MLへの登録をやって頂いている
JA3GEP毛利さん(ja3gep@jamsat.or.jp)宛に電子メールで
お申し込み下さい。

東京近辺で顔を合わせてのミーティングを数回やる予定でして、
1回目を5/7(土)に東大で開催しました。以下のメモをご覧下さい。
facebookの僕のページに写真を2枚置きました。

http://www.facebook.com/media/set/?set=a.127767760634693.30451.100002044095335

2回目は6/4(土)に開催します。場所は東大工学部7号館2階の
セミナー室を使う予定です。どなたでも参加できます。
Skype接続も用意する予定です。

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JAMSAT-DP ミーティング # 1

日時:2011年5月7日(土)14:00-17:00JST
場所:東京大学本郷キャンパス工学部7号館2階 第2セミナー室

参加者(順不同):
JA1DAO 辻さん、JA3NAS/1 後藤さん、JA1OGZ金子さん、JH1CEP 深井さん、
JG1KOE 小黒さん、JF1AKD 小内さん、JQ1YGV(日本大学)井上さん、JE6GXN/1 倉原さん、
JH3BJN 中根さん(skype)

1. 打ち上げ機会
1.1. 2011年4月のJAXA公募 ISSからの放出
年2回程度のペースで打ち上げ、無料(学術分野や広報に寄与する等の条件は有り)
高度350〜400km、軌道傾斜角51.6度、100〜150日で大気圏突入
   −CubeSat(1U〜3U)に限られる (J-PODという放出機構を使用)
1.2. ISROロケット(PSLV)
   −55,000ユーロ/kg
1.3. InterOrbit(米ベンチャー企業)
   −20,500ドル/kg
1.4. ロシアのLauncher
   −50kgで約2.5M USD→50,000 USD/kg
   −ロシアの企業を巻き込むと半額かもしれない?
1.5. RS衛星方式
   −ミッション相乗り、ピギーバック
   −他の衛星にくっついていく(他人のフンドシ方式)

(議論)
・ISSに置いたままにしておくことはできないか?→ARISS方式、与圧部に置き、ISSの電源を使う
・ARISS(Amateur Radio on ISS)プロジェクトに何かモジュールを乗せてもらう
・大学の例では、フルタイムで作業すれば、1.5年くらいで衛星をつくることは可能。
     −ただし、過去の衛星では2年以内くらいで作った衛星ほど成功率が低い
・JAMSATでも、数年後の打ち上げを目指して概念検討から始めるのが良いのではないか
・概念設計フェーズ:数パターンの衛星設計をやってみる

2. 衛星の仕様について
大きさ
・1U(10×10×10 cm)〜3U
・20cm ・50cm (例:JAS-1、石油缶サイズ、丸っぽい形)

重量
・〜1kg
・10kg
・50kg

電力
地球周回の宇宙空間での太陽光強度 1350W/m2
発生電力1350×0.1×0.1×0.2(効率)=2.7W
1Uなら、平均発生電力は1.5〜2Wがいいところ


これまで打ち上げられたCubeSatの通信系(送・受信機)、搭載可能性のある通信機器
(1) TIのCC1020チップ
RF-ID用のIC
433MHz帯、10mW出力
カリフォルニアポリテク大学のCubeSatで使用
1チップで数ドル

(2) 西無線の送受信機
東大と西無線で共同開発
UNISECの大学でよく使われている
送受信機セットで50万円くらい(共同購入で30〜40万円?)
430MHz帯、数100mW出力
CW、FM(パケット)

(3) 武蔵野電機の無線機
日大と共同開発(SEEDS搭載)

(4) ハンドヘルド トランシーバの中身
東工大、FPT univ.(ベトナム)、etc.で使用
ALINCO、バーテクススタンダード、etc.

(5) ウィリアムさんの中継器
430MHz→144MHz
2,000ユーロ
SAWフィルタ、帯域制限
Li ポリマー、充放電管理機能付き


(議論)
・Bob Burudinga WA4APR 管制局は手作り、車搭載の移動無線局
・衛星からの送受信周波数はどういう風に割り当てられる?
     −この帯域の周波数を使いたい、という風にIARUに申請をする→指定される
   −ZS6AKV 南アフリカのハンスさん
・FMトランスポンダかリニアトランスポンダか?
リニアトランスポンダが良いのだが、製作は少し難しい。

・中継器とコマンド受信機/テレメ送信機は別々に用意する?
  ウィリアムさんの中継器は、復調出力の取り出し口がある。
・クロスバンドレピータ
     −通常のレピータは個人で持てない。JARLの下に管理団体
・JAXAの安全審査が厳しい
Li イオンバッテリは嫌がられる
二重冗長を求められる
アウトガス

・電源系
     UL規格を通っているものを探す?
     真空中で使用可能か、バッテリメーカ問い合わせ?
     SEEDSのバッテリはLiイオン
     平たい、ビニールで覆われた板のような形状(10cm角×厚み15mm)1800mAh
   熱電対で発電するアイデア(QRPハンドブックにあり)
・テレメ送信機
     コマンドデコード(TNC)/テレメトリエンコード
     日大:FX614 (MODEM IC)
     PICでTNCを作るという手もある
・搭載ソフトウェアは打ち上げ後も書き換え可能にしておくと便利
・とりあえずBBMを作って小型化は後で考えるというアプローチもある
・中継系とTT&C系をスペクトラム拡散の符号分割で多重化するアイデア
・CubeSatを作れば打ち上げ機会はありそう
・デモ等がすぐにできるトランスポンダを開発しておくのも面白い。
 富士山頂に持っていく?

3. 次回ミーティング
日時: 6月4日(土)14:00JSTから
場所: 東京大学本郷キャンパス工学部7号館
アジェンダ:
(1)衛星ミッションのアイデアの検討
(2)アカデミックな味付け
(3)通信系を製作するのに必要な工数
(4)その他

以上

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JAMSAT BB Mailing List
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