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[jamsat-bb:17569] 3 月 27日付 AMSAT-DLプレスリリース


衛星に関心をお持ちのみなさまへ

JAMSATのWEBにも掲載されていますが、Phase-5Aの管制に必要な
2.45GHzの施設を用いて、EVE(金星反射実験)が行われました。
AMSAT-DLからの英文プレスリリース(報道他機関向け)を訳してみ
ました。

ヘッセンのTV局でも紹介されています。

今後ともPhase-5A/Phase-3Eへのご支援、よろしくお願いします。

JA3GEP/6毛利@佐賀

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AMSAT-DLプレスリリース
2009年3月27日

ドイツ最初の火星ミッションが、金星に寄り道!
ボーフムの地上局が金星からの反射実験に成功しました

ドイツの宇宙機関AMSAT-DLチームは、惑星間衛星を火星へ送るという
ミッションの途中に、もう一つの大きなマイルストーンを2009年3月25日に
達成しました。ボーフムの地上管制センター(SternwarteにあるIUZ電波
天文台内)から、無線信号が金星へ送られました。ほぼ1億キロメートル
の道のりを経て、およそ5分の後、金星の表面からの反射波がボーフム
で受信されました。これは、他の惑星からの反射を受信する、ドイツで
最初の成功でした。AMSAT-DLが計画している火星ミッションにおける
最後の重要構成部品であった送信機の技術が試験され、厳しい試練に
打ち勝ったのです。

AMSAT-DLでは、最初の民間の資金による火星への飛行ミッションとし
て、次の可能な打ち上げウインドウに向けて、準備を進めています。
この惑星間衛星は、科学および通信のためのプラットフォームとして計画
されています。ここ数年間、AMSAT-DLの尊敬すべき研究者たちは、この
衛星に必要なすべての必須な部品を開発し、試験してきました。多くの技
術的な要素は、地球軌道を回る衛星で実績がありました。この金星から
の反射信号を受信できたので、地上管制局は打ち上げへの準備ができ
ましたし、AMSAT-DLチームは、惑星間衛星を製作する翼を得るのを待っ
ています。

このドイツ最初の火星ミッションの開発、設計そして製作は、AMSAT-DLと
その仲間の組織自身の作業でなしとげられました。すでに総プロジェクト経
費の3分の1が実行されました。ミッションの遂行中、まだまだなすべきより
多くの仕事があります。この惑星間衛星の製作と打ち上げの費用として、
AMSAT-DLはDLR(Deutsches Zentrum fur Luft- und Raumfahrtドイツ
航空宇宙局)からの財政援助を得ようとしています。2000万ユーロの資金
が必要なのです。

AMSATでは、低コストの宇宙ミッションが可能なことを証明したいと考えてい
ます。比較してみると、最近のESAあるいはNASAの火星ミッションは、10倍
のコストがかかっています。

この火星ミッションは、オープンソースの原則で運営されます。どのような個
人も募金することで、このミッションに貢献することができます。火星へのチ
ケットのために、ウェブサイトhttp://www.ticket-to-mars.org が用意されて
います。誰でも火星へのチケットを、50ユーロ以下で買うことができるのです。
オープンソースの原則により、火星への飛行の間、誰でも生のデータを受信
することが許されています。受信には、自分のアマチュア無線帯の受信機を
直径1mのパラボラに繋ぐことで可能です。そのような機材が利用できなくても、
インターネットによってリアルタイムのストリームを得ることも可能です。すべて
の必要な情報はすべて、このミッション開始までに公開されます。

以上(訳:JA3GEP)


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