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[jamsat-bb:11332] 本日04/10の衛星運用記


JF6BCC 今石です。

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  残業で帰宅が遅れ 21:15。留守中の ISS パケット受信は以下のみ。

RS0ISS>CQ [10-Apr-02  13:52:21] <UI>:
>ARISS - International Space Station

RS0ISS>CQ [10-Apr-02  20:20:24] <UI>:
>ARISS - International Space Station

  お、ISS の TNC が ON になったようだ (^^)。

  21:23〜21:37 に UO-14 のパスがあったが、所用で QRV できず。

  21:51〜22:00 の ISS は北東向け最大 17 度のパス。Palm m100 に TNC
を接続して QRV を試みることに。まずはいつもの Unproto 書き換えのス
タイルで挑戦してみよう。m100 の電源を ON、ついで TNC を ON。以下は
m100 の通信ログから。

TASCO Packet Radio TNC-22
AX.25 Level 2 Version 2.0
Release 1.1.5TJ 10/05/88 - 32K RAM
message board Ver 1.23
Checksum $10
cmd:

  OK。パラメータを書き換えて QRV に備える。

JA6BX>RS0IPS,RS0ISS*,599 [10-Apr-02  21:54:09] <UI R>:
RS0ISS>CQ [10-Apr-02  21:54:28] <UI>:
>ARISS - International Space Station
  ※計3個
JA1GDE>SATQSO,RS0ISS* [10-Apr-02  21:55:44] <UI R>:
CQ
JA1GDE>SATQSO,RS0ISS* [10-Apr-02  21:55:47] <UI R>:
CQ
JF6BCC>JA6BX,RS0ISS* [10-Apr-02  21:56:42] <UI R>:
599
JO2OXL>PM84,RS0ISS* [10-Apr-02  21:57:06] <UI R>:
JA6BX>JF6BCC,RS0ISS*,599 [10-Apr-02  21:57:32] <UI R>:
JA6BX>JF6BCC,RS0ISS*,599 [10-Apr-02  21:57:41] <UI R>:
JA6BX>JF6BCC,RS0ISS*,599 [10-Apr-02  21:57:43] <UI R>:
JA1GDE>SATQSO,RS0ISS* [10-Apr-02  21:57:50] <UI R>:
JO2OXL UR 599
JF6BCC>JO2OXL,RS0ISS* [10-Apr-02  21:57:56] <UI R>:
599
JO2OXL>PM84,RS0ISS* [10-Apr-02  21:58:27] <UI R>:
JF6BCC UR599
JF6BCC>JA6BX,RS0ISS* [10-Apr-02  21:58:48] <UI R>:
tu
JA6BX>JO2OXL,RS0ISS*,599 [10-Apr-02  21:59:11] <UI R>:
JA6BX>JO2OXL,RS0ISS*,599 [10-Apr-02  21:59:18] <UI R>:
JO2OXL>PM84,RS0ISS* [10-Apr-02  21:59:33] <UI R>:
JA6BX UR599!
JF6BCC>JO2OXL,RS0ISS* [10-Apr-02  21:59:39] <UI R>:
tu
JO2OXL>PM84,RS0ISS* [10-Apr-02  21:59:42] <UI R>:

  …つ、疲れた (--;)。パソコンならキーボードを叩けば文字が入るし、
ctrl-C も一発で入力できるので、Unproto 書き換えはそんなに苦労はし
ない。が、m100 はスタイラスで「書いて」入力しなくてはならないので
どうしても入力速度は劣ってしまう (--;)。何とか JA6BX, JO2OXL 局と
レポート交換に成功したが…。
  しかも、慌てると書き間違えるし、落ち着こうとすると Palm を左手で
しっかり握って右手でゆっくり書く必要がある。つまり、両手が塞がって
しまうのだ。しかも AccessIt! にはバックスクロール機能が無いので、
狭い画面をあっと言う間に、上に流れて消えてしまう (--;)。

  23:27〜23:37 の ISS のパスは南西向け 38 度のパス。先ほどから 145.800
に、工事現場に出入りしているらしいトラッカーの交信が入っている (--;)。
今度はいつものようにパソコンに接続しての QRV。

BD4OS>CQ,RS0ISS* [10-Apr-02  23:30:14] <UI>:
CQ JA STATIONS 

  おっ!、BD4OS 局の CQ!。早速呼ぶ。

RS0ISS>CQ [10-Apr-02  23:30:28] <UI>:
>ARISS - International Space Station
  ※計4個
JF6BCC>BD4OS,RS0ISS* [10-Apr-02  23:31:04] <UI R>:
599
JF6BCC>BD4OS,RS0ISS* [10-Apr-02  23:31:37] <UI R>:
599

  …ううむ、さすがに通りが悪い。応答も確認できない (--;)。

JA1GDE>SATQSO,RS0ISS* [10-Apr-02  23:32:54] <UI R>:
CQ

  っと。Unproto を書き換えて JA1GDE 局を呼ぶが…通らない…。

JF6BCC>JA1GDE,RS0ISS* [10-Apr-02  23:34:24] <UI R>:
599

  やっと通った。が、このあたりから 145.800 の混信がきつくなり、
デコードできないパケットが出てきた。

JR6PUE>JF6BCC,RS0ISS* [10-Apr-02  23:34:31] <UI R>:
UR 599
JR6PUE>JF6BCC,RS0ISS* [10-Apr-02  23:34:32] <UI R>:

  JR6PUE 局への応答を試みたが、自分のパケットか返ってきたのかど
うか確認できない (--;)。結局 LOS までデコードできなかった。

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  昨日 Palm m100 で TNC のサインオン画面を確認した、と書きましたが、こ
れがその画面キャプチャです。

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/4703/temp/ISS-m100-tnc22.gif

  通信ソフトは AccessIt! と言う、パソコン通信用のターミナルソフトで、
m100 の場合は付属の HotSync ケーブルがシリアルポート用 (クロス) なので、
れにリバースアダプタを介してストレートケーブル化した上で TNC に接続す
ることで、通信ができるようになります。
  上記の画面の上側が受信データの表示欄、下側の [SEND] の左側にあるのが
送信する文字のバッファエリアです。送りたい文字を入力して [SEND] をタッ
プすると TNC に送られます。エスケープコードは "esc"、ctrl-C は "ctlc"
と書けば認識されますので、コンバースモード〜コマンドモードの行き来も可
能です(無論、"ctlc" や "esc" が含まれる文字列は送信できなくなりますが、
ISS 経由の UI chat であれば問題ありませんよね (^^;)。

  AccessIt! は、どうやらモデムが接続されていない状態で RS232C の通信パ
ラメータを操作しようとすると「致命的エラー」が出るようです (--;)。そこ
で、まず TNC の方を AccessIt! のデフォルト値に合わせて通信可能な状態に
し、それから AccessIt! の設定値を希望のものに書き換えるのが良さそうで
す。AccessIt! にはローカルエコーの機能が無いので、そのままではタイプし
た文字が見えませんから、TNC の Echo を on にしておくと良いでしょう。
  また、クロスケーブル&リバースアダプタによる擬似ストレート化では、ハ
ードウェアフロー制御が効かない危険性がありますので XF ON でソフトフロ
ー制御にしておいた方が無難でしょう。ISS 経由の UI チャットはデータ量も
多くないし、交換されるのもテキスト情報なので、ソフトフロー制御でも問題
無いでしょうね。

  Palm は、電源 on 状態で放置しておくと1〜3分で、節電のために自動的
に電源が落ちますが、この AccessIt! で通信状態にしている間はその機能は
働きません。Palm m100 は単4アルカリ電池2本で1ヶ月は持つほどの省電力
機ですが、TNC をつないで受信待機状態で放置しておくと、電池の残り容量は
ガンガン減っていきます (--;) ので、注意が必要です。もっとも、単4電池
なら、最近はどこに行っても入手できるでしょうけど。
  それと、Palm 用ソフトウェアの大半は、一旦別のソフトに切り替えると、
その時点でそれまで起動していたソフトが終了してしまいます (WinCE 機は
切り替わるだけ)。ですから、m100 1台で ISS の追尾と通信を同時にやるこ
とは困難で、m100 で通信しながら、別の Palm などで軌道計算をしてやる必
要があります (--;)。私は Visor が別にあるので何とかなりますが、m100
のみの場合は、事前に ISS の予測時間と方位をメモに書き写しておき、ISS
経由の通信中はメモに従って追尾する、などの工夫が要りそうです。

AccessIt! の作者の Web ページ
http://simple-palm.com/

  さて、今夜初めて m100 で実際に ISS 経由の交信に挑戦してみたのですが、
キーボードではなくペン入力であると言う点が、やはりネックですね。Unproto
を書き換えるいつものスタイルでは、全く入力が追いつきません (--;)。や
はり、移動運用では Unproto を書き換えないスタイルが必要ですね。
  また、m100 を両手でオペレーションしなくてはならない状態で、Visor を
使って衛星の方位を確認してアンテナを向ける、という作業は、一人ではち
ょっと…、いや、かなり厳しそうです (--;)。誰か、今からでも一緒に小笠
原に行ってくれないかな〜 (^^;)。

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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC/KH2GR
mailto:jf6bcc@jarl.com  
http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/ 
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