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[jamsat-bb:10251] Leonids and HROFFT


         しし座流星群と HROFFTプログラム
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宇宙・天文分野等で良く知られている、私の地元にある「横浜こども科学館」
(財団法人横浜市青少年科学普及協会)において、先日 11月11日に、過去3年間
の「しし座流星群」の出現を正確に当てた天文学者、デイビッド・アッシャー
博士(イギリス)が招かれ、「しし座流星群と秋の星座」と題する講演会が大盛
況のうちに催されました。

ご存知のことと思いますが、今年も「しし座流星群」の流星雨が日本の各地で
観測できることが予想されています。母彗星は「55P/Temple-Tuttle彗星」で、
33年ごとに世界各地で流星の大出現を見せており、アッシャー博士などの専門
家によると、日本では 2001年11月19日(月)の明け方 2時〜4時頃(JST) にかけ
て、活発な活動が予想されています。

この流星を電波観測するためのプログラムとして、「HROFFT」(大川一彦 氏作)
が知られています。私のホームページでも紹介している「FFTDSP」プログラム
は DOS上で動くものですが、この「HROFFT」は Windows上で動作する、今や、
日本の流星電波観測の標準ともなっているソフトです。

「FFTDSP」と同様に、この「HROFFT」プログラムを Windows上で利用し、人工
衛星のビーコン信号を FFT処理し画像化することができます。このプログラム
の最新バージョンは、作者の大川氏にメール等で直接コンタクトを取って入手
する必要がありますが、前バージョンのものは和歌山県にある「みさと天文台」
のホームページからダウンロードすることができます。(下記)

この「HROFFT」プログラムは、新しい OS の Windows-XP 上でも正しく動作す
ることを確認しました。基本的に流星観測用のソフトなので、表示オーディオ
周波数が 600〜1200Hz の間のみなのですが、10分ごとに 画像ファイルとして
自動的に保存されるなど、使い易くなっています。

本日(11/17)の衛星AO-40 の 2401.323MHz (+/- doppler shift) MBビーコンを
受信した時の画像ファイルを、下記 URL に登録してあります。 MBビーコンの
特性である二つある突起のうちの一つの変移が、綺麗な縞模様として表示され
ています。(800Hz付近を表示。もう一つの突起は 1600Hz付近にある。) また、
画像を見るとわかるように、13:56(JST) のところで ドップラーシフトの増減
が切り替わる瞬間のめずらしい現象がとらえられています。


《参考URL》

 みさと天文台 (和歌山県)
  http://www.obs.misato.wakayama.jp/

 みさと天文台「HROFFT」プログラム
  http://tl2.obs.misato.wakayama.jp/radio/50M_FFT_tmp/HROFF0531.exe

 日本流星研究会
  http://www.nms.gr.jp/

 横浜こども科学館 (宇宙・天文ニュース、人工衛星情報)
  http://www.city.yokohama.jp/yhspot/ysc/ysc/ysc.html

 「FFTDSP」プログラムの紹介
  http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr177.htm

 「HROFFT」プログラムの受信画像 (衛星AO-40)

  http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/11117hro.gif


《参考文献》

 流星電波観測ガイドブック (RMG編集委員会)


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Name : JE9PEL/1 脇田
Mail : ei7m-wkt@asahi-net.or.jp
URL  : http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/
QTH  : Yokohama, Japan
Date : Nov 17, 2001
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http://www.jamsat.or.jp/infoserv/mlist.html