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[jamsat-bb:9491] Re: 夏休み工作未完


JF6BCC 今石です。

At 2001/09/06 09:23:24 相木 wrote:
> >   いや、多分、標準改造の 2880 とループ八木程度では、サンノイズの観測は
> > もともと無理ではないかと思います(NF が悪すぎるので)。うちで手動追尾
> > と観測場所の関係で、まだ一度もサン・ノイズ測定を試したことは無いのです
> > が…。
> 
> そうですか? 
> 当局の1200M(32elx2+プリ)、430M(18el singl
> e+プリ)ではsメータは振れませんが、太陽に向けるとノイズの増加が分か
> ります。
> 現在の2400Mはこれが全然ないのです。
> それで、受信系に異常があるのではと思いましてお尋ねしました。

  ビーコンが受信できていないと言う点で、異常があるのは間違いないと
思います。

  ただ、HJ 誌 97 号 P.30〜 にある G3RUH 著(JJ1WTK 訳) の「Sバンド
へのご招待」と言う記事から、マキ 29 エレループと NF が約 5dB の 2880
改造コンバータの組み合わせによる G/T を試算すると、

  マキ 29 エレループの利得は 21dBi (約 110 倍)、
  NF=5dB の雑音温度は 600K、空からの雑音が 47K、
  受信システムの G/T = 110/(600+47) = 0.17

  です。2.4GHz における G/T は (Y-1/0.452) (※Y はコールドスカイと
太陽の雑音差)ですから、コールド・スカイと太陽との雑音差が 1.08、つ
まり太陽にアンテナを向けても 8% しか雑音が増えないことを意味します。

  記事では、60cm のディッシュに雑音温度 168K (NF 1.5dB 位?) の受信
システムで、Y は 1.21、G/T は 0.465 となっていました。60cm Dish と
NF 1.5dB のシステムなら、AO-40 からのビーコン信号はガツンと強力に入
ってくるはずですが、そんなシステムでもサン・ノイズはコールドスカイ
のそれの2割増でしか無いのです。
  それが、計算上ではわずか 8% の増加でしか無いのですから、リグの音
声出力に接続したテスターの針がわずかに触れる程度でしか検出できない
ので、誤差と思われて気づかないかも知れませんよね。だから「もともと
無理なのでは」と言うことです。

  まあ、いずれにしても、比較にできるコンバータが手元にあれば楽なん
ですよね。私も最初は 2880 2台で、互いに比較しながらやってましたが、
静電気で両方とも壊してしまった時はどうしようかと思いました (^^;)。

では。
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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
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