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[jamsat-bb:9287] 2.4GHz円偏波パッチフィードで比較受信



円偏波パッチフィードと、ヘリカルフィードでAO-40のS1ビーコンを
比較受信しました。円偏波パッチフィードは、4.5tヘリカルフィード
に比べ受信感度が2dB低いだけでした。

                                   7N1JVW 藤田忠義 横浜市緑区
              E-mail: FA7T-FJT@asahi-net.or.jp

>Subject: [jamsat-bb:9281] 本日08/13のFMアナログ衛星ほか

> JF6BCC 今石です。
> - - - - -
>   19:00〜、ある程度 S2-MB が強くなったところで、80cm Dish に使っているチ
> ーズ缶 2.5 ターンヘリカルフィードを、先日作ったパッチフィードに交換して試
> してみた。殆ど大差なく受信できる。うまく動いているようだ。
>   20:58 に S1-EB 送出開始。20:59 に確認、すぐに 80cm Dish でパッチフィー
> ドとヘリカルの特性を比較。撮った写真がこれ。
> http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/4703/temp/80dish-feed01.gif

 今石さん、みなさま。上記の写真を拝見しました。パッチフィードが巧く
動作したようですね。

私も2001/8/13 21:10(JST)から 21:23までの間、2400.600MHz付近の
AO-40のS1ビーコンで比較受信しました。パッチアンテナ(フィード)は
 http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/3025/7n1jvw/
に掲載の試作品です。

 S1ビーコン受信系は下記のとおり。

(1) 60cmオフセットパラボラ/試験フィード
    (4.5tヘリカル・フィードと円偏波パッチフィードを付け替え)
       ↓
(2) 直下Preamp(マキ電機キット Tr2段、利得25dB)
       ↓
(3) 8D-2W相当の同軸(長さ1.8m)
       ↓
(4) マキ電機 2400<->435トランスバータ(受信利得21dB)
       ↓ 
(5) 5D-2Vの同軸(長さ2m)
       ↓ 
(6) 同軸ステップアッテネータ(0 >121dB)
       ↓
(7) 親機FT-736

フィード給電点と直下Preamp間の同軸長は、4.5tヘリカル・フィード
が2cm、円偏波パッチフィードが6cmです。


最初、4.5tヘリカル・フィードにて、親受信機のSメータが「6」を
振れるよう、(6) ステップアッテネーターを調整しました。

次に円偏波パッチフィードに付け替え、Sメータが「6」になるよう
ステップアッテネーターを調整し、その差を読みました。

さらに4.5tヘリカル・フィードに戻して、同様の測定をしました。

その結果、(6) ステップアッテネーターの読みは、

 *4.5tヘリカル・フィード---17dB
 *円偏波パッチフィード---15dB

したがって受信感度は、4.5tヘリカル・フィードが2dBだけ良いこと
になります。

上記の測定中、AO-40のスクイントアングルは約18度で、わずかな
QSBがありました。

二つのフィードの-10dB放射角は
 *4.5tヘリカル・フィード---約80度
 *円偏波パッチフィード---約120度

ですから、パッチフィードはオフセットパラボラには広すぎて、ロスが
大きいと思われます。
-10dB放射角を工夫して80度にすれば、ほぼ同等の利得がとれる
ものと推測いたします。


PS>
この測定直後のQSO中、21:58(JST)にAO-40のすべてのダウンリ
ンクが聴こえなくなりました。