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[jamsat-bb:9213] AO-40の運用周波数について(再)
JF6BCC 今石です。
# JAMSAT の Web では配信されたようになっているのですが、配布されなかっ
# たみたいなので再度 up します。
S1 の運用が開始されましたので、以前 7/19 に投稿した「AO-40 の運用周波
数」の内容を改定したいと思います。N0AN Hasan がまとめた周波数変換表の情
報を加えて、U/L1/S1/S2 の周波数関係を表にしてみると、こうなります。
-------------------------------------------------------------
(A) (B)
<---- 95KH ------> <---- 150KHz ----->
U-Up 435.780〜 435.685 435.645〜 435.495
L1-Up 1269.496〜1269.400 1269.360〜1269.211
↓ ↓ (EB)
S1-Dw 2400.245〜2400.340 〜〜 2400.380〜2400.530 2400.600
S2-Dw 2401.210〜2401.305 2401.345〜2401.495
2401.323
(MB)
<---->
*** 送信禁止!***
-------------------------------------------------------------
「あれ、S1 には MB が出ていないのだから、真ん中のガードバンドは要らな
いのでは?」と聞こえてきそうですね。確かにそうですが、現時点では S1 が
使用されるのは MA=44〜80 の間のみ、時間にして 2:40 程度しかありません。
もし仮に、S1 運用時間帯に 2400.360MHz に出ようとして、435.665MHz でア
ップリンクし、そのまま熱中して MA=80 を迎えたとします。あなたは、自分の
信号がかき消えてすぐに、送信を停止するでしょうか?。スケジュールの節目
に気づくまでの十数秒〜数十秒は、あれ、おかしいな、と、しばらく送信を続け
るのではないでしょうか?。でも、その間、あなたのアップリンクは S2 に折り
返され、S2-MB に混信を与えることになるのです。
また、S2 での運用に慣れた人は、おそらく 2401.343〜400 あたりに QRV し
ようとして、S1 になっても MHz 以下を変えずに 2400.343〜400 あたりに出よ
うとするのではないでしょうか?。しかし、上記の表を見る限り、そのあたりは
S2 に切戻された時に S2-MB に混信を与えかねない周波数になるのです。
それに、たぶん無いとは思いますが、コマンド局の都合で突然 S1 を停止して
S2 になる可能性もありますしね。
そう考えると、やはり、ガードバンドは送信禁止にしておく、いや、送信禁止
であると意識して使わないようにするのが正解だと思いますが、どんなものでし
ょうか?。
無論、そのあたりのスケジュールを自己管理できる人、少なくとも、スケジュ
ールの終わり頃にはそこで電波を出さないように配慮できる人であれば、要らぬ
世話だとは思いますけど…。
オムニアンテナと V-Tx が生きていれば、近地点付近のテレメトリは強力な V-
MB
で取得できたでしょうし、であれば S2-MB に頼る事もなく、このような問題は発
生しなかったと思います。が、現時点では V-MB の可能性は低く、オムニアンテ
ナも無く、またスピン制御中ですから S1 のアンテナが地球を向く時間も限られ
ます。現在 S2 のビーコンが GB/EB でなく MB が使われているのは、送出レベル
が GB/EB より強力だから、と理解していますが、であれば今後しばらくは、衛星
からの情報取得に S2-MB が使われつづけると思います。
であれば、スケジュールの構成に関わらず、S2-MB に影響を与えかねない周波
数での運用は、普段から避けるようにすべきかと思います。
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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
jf6bcc@jarl.com or jf6bcc@jamsat.or.jp
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