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[jamsat-bb:8383] 今朝(5/8)のAO-40運用報告No.3
JF6BCC 今石です。
No.2 からの続きです。
6. テレメトリと QSO の同時受信方法について
昨日の AO-40 経由の交信実験で「設置場所の都合で受信システムを２系統
用意できなかった」と書いたところ、某氏から「IF から２分配して２台の 2m
受信機に接続すれば？」とのアドバイスをいただきました。私は 2880 への電
源供給を IF ケーブル経由で行っていますが、BS 用の電流通過型の２分配器
を使えば問題ないそうですし、6〜8dB の挿入損失も、2880 の利得の高さから
特に問題にはならないのでは？、との事です。
これについては早速試してみようと思うのですが、6〜8dB もの挿入損失が
気になるところです。アマ無線的に同軸のＱマッチで２分配器を用意して、損
失を分配のための 3dB 少々に抑えられないか、と思って、こんな回路を考え
てみました。
50ohm 任意長
+=========> IC-821 (電源供給)
|
+------+ 1/4波長 |
| 2880 |== 75ohm ==*== 50ohm ===* (33)
+------+ (75) |
C 直流カット 0.01uF
|
+=========> FT-817
50ohm 任意長
受信機の負荷が 50 オームなら、分配点のＺは 25 オームです。また、コン
バータから伸びてくる 75 オームラインに、1/4 波長の 50 オームラインによ
るＱマッチを通せば、出力端は 33 オームに変換されます。33 オームと 25
オームですから VSWR 1.3、悪くない数値かな、と思います。
無論、入力 1.2 : 出力 1 x2 の巻線比の変換トランスを、トロイダルコアを
使って作れば、75 オーム入力を 50 オーム出力×２にできるのでしょうが、電
源を IF 経由で、しかも一方のリグから供給するとなると、回路が難しくなる
と思うんですよね (^^;)。
このような受信２分配回路を使えば、2m の受信機を２台用意することで、ビ
ーコンを受信しテレメトリを取得しつつ、他局と QSO することが可能になりま
すね。
さて、会社帰りに、この分配器を作ろうと思ってパーツ屋に寄ってみたとこ
ろ、ジャンク品のコーナーに、マスプロ電工の BS/CS 用２分配器 2SPF-CS が
\980 であるのを見つけました (^^;)。帰宅して Web で調べたところ、この型
番は既に古いもののようですが、同等品は \3K 程度の値段で、145MHz の挿入
損失は 4dB とのことです。BS コンバータ電源を通すため、一方の端子から電
源が通せるようになっています (^^;)。
そんな訳で、まだはこれを使って分配回路を作って、29ele & 2880 からの
信号を IC-821 と FT-817 に分配させてみることにしました。2880 の電源は
IC-821 のプリアンプ信号が取得します。
実際にこれを通した場合と通さない場合とでは、IC-821 のＳメータの振れ
が２目盛り違いました。１目盛り 2〜3dB として 4〜6dB、うち 3dB は２分配
による半減分ですから、実際の損失は 1〜3dB ってことですね。これなら十分
使えそうです。
今夜は AO-40 衛星があまり高い位置に上がってこないので、受信は試せま
せんが… (^^;)。同軸を使った２分配ケーブルについも、部品だけは用意した
のて、後日作成します。
以上、ちょっと長くて、しかもあまりまとまりのないレポートになってしま
いましたが、ご勘弁願います (^^;)。
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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
jf6bcc@jarl.com or jf6bcc@jamsat.or.jp
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