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[jamsat-bb:7192] ログペリ?は面白そう


●JA6DREです。
今石さん ログペリは面白そうですね〜

デッシュの場合、焦点位置に2エレメントダイポールをはさんだ形で較正するのがス
タンダードですが、この場合はRefは円盤としています。
焦点距離よりデッシュ側にRadがきて同軸管を貫通してHOT側は同軸管の芯線に
ネジタップで固定されます。
ですから、マルチバンドは、そのRadエレメントを角度をずらして3本設ければ1
200、2400、5600は可能です。(10GHzも追加可能)

例の衛星の回転偏波対策は、本来はエレメントを90度交差させて、給電点に対して
周波数ごとの1/4波長遅延をかけるのですが…その為には同軸管が2本必要ですし
分配も必要になります。
90度交差させる際に片方のエレメントを同軸管上で1/4分ずらしてタップすれば
遅延が出来ます。
この追加エレメントをどちら側にシフトするかで回転方向が固定されますから逆旋回
は駄目です。
これを使用するバンド分行えばデッシュ給電は3バンドから4バンド可能です。

ヘリカルは3ターン程度のものを焦点付近におきますが、これはデッシュで反射する
ので逆に巻きます(左旋回)
しかし、焦点が限られますから2バンド置くにはコイルエレメントを2重にしなくて
はなりませんし4重に…は不可能です。

ラジエータホーンは通常はホーン直径が決まっていますので1バンドですが、細工を
してマルチで使えなくはありませんし内部のエレメントを位置換えして位相を回転偏
波にもできます。
(CQ出版のEMEハンドブックあたりに書いてあったかな〜)
今回は、搭載重量がオーバーしてますのでデッシュ前方には支持アームの追加やエレ
メント加重を架けれません。
同軸管はひまわり用に22mmの正規品があります。
これにNPで接続してRaを繋ぐ形です。

ですから、その「ログペリ」という考えは面白いです。
1200MHzから10GHzまで約10倍ですし…1200MHzエレメントは1
3cmですからこれが先端側でデッシュ側が10GHzに成ります。
製品があれば一番良いのですがCDはVHFから1200MHzまでしかありませ
ん。
問題はエレメントごとの位相反転をどうするか?
この反転部分はインピーダンスは関係しないので平行線を使って構わないのですがマ
イクロウエーブでの位相反転ラインは扱った事ががないですね…
電力はしれてるのでEMEで無い限りはプリント基板でも良い訳です。

しかい、水平偏波と垂直偏波の混合はログペリでは困難ですね。エレメント間隔が無
さ過ぎますし、90度交差した別のフェーズラインが必要です。
でも面白いでしょうね…1200MHzから10GHzのログペリなら…
それ自体が10dB位の利得を持ちますが…焦点から210Φに対しての輻射角はど
うでしょうか?
大体、設計では周辺の電界はー10dBにします。
それ以上低くてはパラボラの全体を使えませんし、逆に高すぎると今度はデッシュの
背面側の(大地)ノイズをひらってしまい、S/Nが劣化します。
NTTあたりのパラボラは周囲に囲い?の構造ですがあれもデッシュ周辺の遮断が目
的です。
雑誌あたりで120cmφのデッシュに周辺に20cmほど反射面を追加したら、格
段に聞こえが良くなった・・・とありましたが、多分120cmが160cmΦに
ナッテも格段には改善されませんし、追加して綺麗な反射面を取り付け後に工事でき
るかと言うと難しい評価になります。
多分、正式な利得増加を検証してない「感じ評価?」であれば、周辺の追加反射板は
実は遮断効果でのS/N面での改善でしょう。
これは反射面には関係しないので、工事後にデッシュの円周部分にパンチメタルをベ
ルト状に巻きつければよいことです。
するとNTTスタイルになりS/N面で格段と良くなります。

ログペリですね〜やってみると面白いでしょうね?
一度、正規のダイポールで給電してから先端のRaをログペリに交換して計測してみ
るとわかりますよね。
今回はそんなことも出来るように、あえてアンテナエレベータ機構のがたが生じるの
は覚悟の上で210Φを3mhまで降ろせるようにしました。
CDの技術さんに相談したら…「なんて馬鹿な事するんですか?」と言われちゃいま
した。HiHi