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[jamsat-bb:6890] ドレーク2880コンバータ顛末記


JF6BCC 今石です。

  先日からお騒がせしている、ドレークの 2880 コンバータを利用したS
バンドビーコン受信ですが、今日、一応わかる範囲で調査と対策を行いま
した。

1.設備

  ・ドレークの 2880 コンバータで、IF改造のみ行ったユニット(A)。
    2400.20→122.10MHz の変換になる。
  ・ドレークの 2880 コンバータで、IF改造と水晶交換をしたユニット
    (B)。2400.20→144.08MHz の変換になる。
  ・20 ターンヘリカル。
  ・10 ele 八木。
  ・FT-817 (受信拡張改造済みで 122MHz 台受信可能)
  ・IC-821(受信拡張改造済みだが 137MHz より上しかダメ)
  ・FT-817 から 50MHz 台で送信し 48 逓倍する簡易SG。

2.これまでの経過

  (1) 12/30 早朝の AO-40 の S2-MB 受信に備え、12/29 深夜にユニット
      Bとヘリカルで、簡易SGで作った 2400.48MHz の信号を受信しよ
   うとしたが、カケラも受信できなかった。急遽、ユニットAとヘリ
      カルに構成を変更して、12/30 朝の AO-40 受信は何とか成功した。
  (2) 12/31 にユニットBをチェック、初段 RF 入力のチップコンが死ん
      でいるのかと思い、除去した上で手持ちの 68pF のチップコンと交
   換してみるが変化なし。フタを明けた状態で、RF と MIX の間にあ
      る「川の字」パターン(たぶん BPF)をプローブで当たると信号が
      強くなるところを見ると、RF 段が機能していないようだ。FET が飛
      んだのかも知れない。
  (3) 12/31 の夕方の AO-40 の LOS に、ユニットAと 20 ターンヘリカ
      ルで受信に再挑戦、しかし何も聞こえてこない。いくらアンテナが
      逆を向いてるからって、カケラも聞こえてこないとは、おかしいぞ。
  (4) 年が明けて 1/1、午後3時過ぎの UO-11 の 2401.500MHz ビーコン
      の受信に、ユニットAと 20 ターンヘリカルで挑戦、しかし今度も
      何も聞こえない。UO-11 のビーコンがどの位の強さで聞こえるのが
      普通なのかわからないが、全く聞こえないのはおかしい。IF が
      123MHz 台なのが悪いのだろうか…。

3.今日の調査と対策

  (1) まずはアンテナを疑う。テスターで 20 エレループをチェック、げ
   げっ、外皮と中心導体間に導通がある!、Nコネと同軸との締め付
      けが緩んでいて、内部でショートしていたのだ。12/30 早朝の時点
      では無事で、おそらくその後緩んでしまい、受信アンテナとして役
      にたたなくなったのだろう。同軸の外皮がNコネから外れないよう
      ハンダ付け加工をして再固定。
  (2) 水晶未交換のユニットAは、水晶を交換して衛星通信時の IF を
      145MHz に持ってくることにする。改造でまた壊すのが怖いが、この
      まま水晶未改造にしても、2427MHz の地上波の受信に使う訳ではな
    いし、親機に FT-817 しか使えないのも困る。壊してしまったらそ
      の時はその時だ。ついでに以前、JAMSAT-bb で流れた情報を元に、
      トリマに 15pF をパラで追加した。組み立て後に調整して、バッチ
      リ 2400.48→144.48 になった。
  (3) 簡易SGで 2400.48 を出し、改造後のユニットAに 20 ターンヘ
      リカルを接続して受信テスト。非常に強力に入り一安心だが、フタ
      をした上で屋外の気温に晒したら、周波数が 144.48→144.44 に落
      ちてしまった。いずれまた再調整しなくては…。10ele とも取り替
      えて試してみたが、Sの振れ方は 20 ターンヘリカルの方が強いよ
      うだ。
  (4) RF が死んだかも知れないユニットBについても、ついでに 15pF
      のだき合わせ改造を実施して、2400.48→144.48 になるようにした。
      しかし、こちらはやはり感度が出ず、簡易SGで出した 2400.48
      が、室内なのにカスカスでしか入らない。やはり RF が死んでいる
      のだろう。FET を交換して試してみることにする。数百円の出費で
      生き返ってくれることを期待。

  と言う訳で、IF 122MHz が直接問題になったかどうかはわかりませんで
したが、ヘリカルのショートが受信不良の主原因だったようです。明日の
AO-40 の AOS は、改造ユニットAと修理済みの 20 ターンヘリカルで再
挑戦します。IF も 145MHz になっているので、今度こそ!。
  また、ユニットBの方はやはり RF 段が死んでいるようですね。現在使
われている FET の型番はわかりませんが、適当なものを調達して取り替
えてみようと思います。続きは、正月が明けてパーツショップが開店して
からです。

  まあ、とにかく、信頼できそうなセット(ユニットA+20ターンヘリカ
ル)がひとつ確保できたので、一安心です。

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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
  jf6bcc@jarl.com
  http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/
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