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[jamsat-bb:6382] AMSAT-bbから…FM衛星の使用方法にケンケンガクガク


JF6BCC 今石です。

# 転載許可の関係があるので本文と訳文は出しません。興味のある方
# は AMSAT-bb を購読して下さい (^^;)。

  ここ数日、FM レピータ衛星の使われ方についての意見交換が AMSAT
-bb でされています。限られた局がスーパー・パワーとハイゲインの
アンテナで FM 衛星を占有している、と言うのが議論の発端で、それ
が、ハイパワーをかけなければ負ける、FCC のルールに反する、など
と、議論が発散しています。
  読んでいて思ったのは、日本との状況の違いがこれほどまであるの
か、と言うことです。

・FM レピータ衛星の利用者が日本より遥かに多い=混雑している。
・コンテストの交信に使われている(!)
・業務局のQRMが殆ど無いので、混信を与え合うのはアマ局同士。
・法定上の出力上限が 1.5KW の国では、100W, 200W のハイパワーは
 違法ではない。
・彼らがハイバワー化しようとする目的は、他の合法局に先駆けて周
 波数を使用し、交信数を稼ぐため。つまり、合法局同士が互いにツ
 ブしあっている?

 …(?_?)。別世界だ…。

 混信さえなければ、2W と 4ele で返事が返ってくる SO-35 に向け
て、業務局の割り込みのない北米大陸で、ロング八木のスタックと 100W
をブチ込まなくてはならない現実…なんか、笑ってしまいます。CQ
誌の最新 12 月号でも、福島さんが「北米の FM 衛星はパワー競争が
すごくて敗退した」と言うようなことを書かれてましたが…。
  法定上限 50W の合法局が、そんなのおかまいなしの国内違法局や
アジアの業務局のアッブリンクにコテンパンにされている日本の現実
を思うと、同じ「アップリカク強化の必要性」でも事情が 100% 違う
訳です。

 まあ、利用人数が多いってことや、スクエアを集めるアワードに熱
中している人が多いってこともあるのでしょうが、かの地の状況は、
その昔、日本に「広域レピータ局」がはじめてできた頃の「周波数の
占有状態」を彷彿とさせます。5〜6年くらい前は、日本の広域レピ
ータの周波数ってのはどこもひどく込んでいて、妨害もひどくて使い
物になりませんでしたから、あの状況で FM レピータ衛星なんてもの
が上がっていたら、収拾のつかない事態になっていただろうと思いま
すよね。
  幸いにと言うと皮肉かも知れませんが、携帯電話とインターネット
の爆発的普及で、アマ無線人口も違法運用も減少し、日本全土をカバ
ーするような FM レピータができても、さほど混乱しなくて済んでい
る訳ですが、北米大陸ではその点、FM 衛星の許容量を超える需要が発
生し、衛星を「人工の電離層」として自分の交信数を伸ばすことしか
考えないオペレータが、あちこちに散見されるようになってしまった
んでしょうかね。こりゃ、普及するのも考えものですね。

  それにしても、コンテストに FM 衛星が使われるとは…。理解を超
えてます。そのうち、UO-14 のフロントエンドが焼けるような「電磁
波兵器」なみの局が登場するのかな?。やな話ですねぇ。

  で、それはそれとして、以前ここに書いた「RSレポート交換の意
義」については、コメント来ないですねぇ (^^;)。北米大陸や、おそ
らくヨーロッパでも、FM レピータ衛星経由の交信では RS 交換はさ
れず、GL 交換がされていると思うんです。日本だけ違う方式を取っ
ているってのは妙な話かな、と思います。
 実際、受信すればわかる自分の信号の RS を互いに交換するより、
GL を交換したほうが有意義ですよね。皆さん、このあたりいかがで
しょうか?。

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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
  imaishi@aa.mbn.or.jp
  http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/
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