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[jamsat-bb:6375] Re: 本日11/21の デジタル衛星-ドプラーシフトの変化


JF6BCC 今石です。

At 2000/11/21 19:19:41 Mineo Wakita wrote:
> 本日(11/21)も、ひたすら 衛星AO-40 を追いかけていました。 11月16日の打ち
> 上げ直後から毎日ビーコンを聞いていて、感覚的に その信号強度が落ちてきて
> いるような気がしているのですが...?  それとも軌道要素からずれてきている
> だけなのでしょうか?

  昨日、今日とワッチできなかったのですが、Omni アンテナでの
送信で、マグネトルカを使った姿勢変更を行っているんですよね。
そのあたりが原因ではないかな、と言う気がします。

> ところで、本日も6時間ほど 400bpsビーコンの周波数を繊細に合わせていて、
> 前から気が付いていたのですが、衛星が地球から離れるにつれて デモジュレー
> ターがフィットする地上側の受信周波数が少しずつ上がっていきます。 下記が
> 本日の約2時間ごとの周波数と衛星までの距離の関係です。 救急車が離れてい
> くと そのサイレンの音は小さく聞こえていく、というドップラーシフトの変化
> に反するように思うのですが? 何か勘違いをしているのかな?
> 
>        09:55 JST    145.8968 MHz    21500 km
>        10:55        145.8969        29500
>        11:30        145.8970        33500
>        13:40        145.8973        41000
>        15:40        145.8972        39500

  救急車が離れていくとサイレンの音が「小さく」なるのは、ドッ
プラーシフトとは関係ないですよね (^^;)、音が低くなるのであっ
て。また、実際に救急車のサイレンのドップラーシフトは、救急車
が近くを通り過ぎるほんの数秒の間に、高い周波数から一気に低い
周波数に落ちてしまうのであって、その後ダラダラと下がってしま
うことは(救急車がとんでもない加速をしない限りは)無いと思い
ますが…。
  ドップラーシフトの量は、相対距離の大小ではなく、その変化量
に関連しますよね。距離が大きくなる=衛星は遠地点に近づく=ケ
プラーの法則により衛星の軌道上の速度が落ちる=相対速度は下が
ってくる=シフト量は減る、と言うことで、正しい変化だと思いま
す。

では。
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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
  imaishi@aa.mbn.or.jp
  http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/
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