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[jamsat-bb:6056] Re: 偏波面切換ANT-切り換え回路案


JF6BCC 今石です。

At 2000/11/03 01:32:32 Shoichi Nakashima wrote:
> 垂直偏波と水平偏波を切り替えながら強い方を選んでいます.
> (手動ダイバーシティ???)

  結局、私も切り替え式にしてしまいました。北振のデュアルバンド八木
に追加する形を取ればシングルブームが実現できたと思いますが、金欠な
のと 145MHz の性能をギリギリまで上げたかったので、自作になってしま
いました。ペンキ塗り作業は久しぶりです Hi。

> やはり、めんどうなので円偏波化も検討中です.
> ただ、仰角固定の小形アンテナにとって、
> 円偏波より、偏波面切り換えで+数dBが嬉しいなぁと
> 感じています.

  実感しますね。6ele 切り換え式でも充分強力に受信できますが、Sメ
ーターが振りきるほどではありません。でも、確かに切り換えが面倒なん
ですよね。
  幸い 435MHz FM のリグは複数るので、受信機を2台用意してそれぞれ
にアンテナをつなぎ、音声出力をステレオイヤホンの左右に供給してみた
ら面白いかな?、と思っているところです。衛星からの信号がステレオみ
たいに聞こえたり…しないかな。

 それと、円偏波の実験では、夜に南から上がってくる UO-14 の AOS 直
後の信号が数 Hz の QSB を伴って聞こえてきましたが、同じようなパス
を切り換え八木で聞いてみたところ、一方で S9 ても他方は入感なし、し
かし入感している側の QSB の谷間でも他方では聞こえない、と言う現象
を確認しました。一方の偏波の電波しか届いていないと言うことでしょう
が、これが円偏波化した時に数 Hz の QSB になるのかも知れません。

  ベストなのは、単一偏波の切り換えと円偏波とが選択できる方式でしょ
うね。これであれば、その時必要な状況に幅広く対応できますから。
 で、こんな回路を考えています。キャラクタで書いたので見にくいです
が…。

                       +-------+                
                       |       |                
                      (C)     --- GND           
                       ↓                       
                   (1)   (3)スイッチ1          
                    | (2) |                     
                    |     |                     
                    +--*--+
                       |P                                        
                +------*------+         +----------+             
         Cable-D|      |      |Cable-C  |  Cable-E |             
                |     (2)     |         |  (2)     |             
    A <---------*--(1)   (3)--*---------*-(1)←(C)-+---------> B 
         Cable-A       ↑                スイッチ3   Cable-B    
                      (C)スイッチ2                              
                       |                        
                       |                        
                       V                        
                      RIG                       

  A              : 垂直八木へ
  B              : 水平八木へ
  スイッチ1/2 : 2回路3分岐のロータリースイッチ等
  スイッチ3     : 1回路2分岐のスナップスイッチ等
  Cable-A        : 任意長Tの 50 オーム同軸
  Cable-B        : 任意長T−1/4波長の 50 オーム同軸
  Cable-C/D      : 1/4波長の 75 オーム同軸
  Cable-E        : 1/2波長の 50 オーム同軸

  スイッチ1/2が (1) の位置にある時に垂直八木単独、(3)の位置にあ
る時に水平八木単独、(2) の位置にある時に円偏波になります。スイッチ
3は円偏波時の旋回方向を切り換えます。

  Cable-C/D は、スイッチ1/2が (2) の位置にある時は、2分配のQ
マッチとして働き、2本の八木に電力を均等供給しつつインピーダンスを
整合します。(1)または(3)にある時は、P 点がスイッチ1によってアース
に落とされますが、1/4 波長の先端短絡の線路は、根元側のインピーダン
スは∞となりますので、Cable-A/B にとって Cable-C/D は接続されてい
ないのと同じになります。これで、回路は単純な同軸切り換え回路となり
ます。これが回路の要点です。
  円偏波化の際、2本の八木には 1/4 波長の位相差を与える必要があり
ますが、これは Cable-A/B の長さの差で実現します。アンテナの配置位
置によっては補正も入れます。そして、B 側を短くしておき、1/2 波長の
線路を途中に挿入し、スイッチ3で接続すれば、1/4 波長進めるか遅らせ
るかが選択でき、偏波の回転方向を変えることができます。

 リモートボックスで実現する場合は、2回路3分岐のロータリースイッ
チの代わりにリレーを使うことになるので、結構複雑になりそうですが、
シャックまで同軸を引きこんでおけば、手動のロータリースイッチで行け
そうですよね。
 もっとも、まだ考えただけで、実験した訳ではないので、うまく動くか
どうかわかりませんが…。

では。
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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
  imaishi@aa.mbn.or.jp
  http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/
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