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[jamsat-bb:4944] Re^:QT98 Ver 4.0J とQK.

杉本さん、藤田さん、皆さん


>Y2k問題に関するレポートありがとうございます。
>対応が遅くなり申し訳ありません、「張本人?」のJG3XOD,杉本＠京都です。

実際の移植作業に携わられた方からのコメント、本当に心強いかぎりです。


>３）一番現実的な対応策としては、
>　　３a）AMSATから配信される2000年の軌道要素をQKで読みこむ。
>　　３b）epochのみをQT98上で、そのまま(変換せず）手入力・修正する。
>
>このようにして計算結果を確認してみていただけませんでしょうか。

 この対応策の、３b）の「そのまま（変換せず）手入力・修正する。」という
のは、具体的に何をどう処理することを意図しているのでしょうか？
そこで、私なりに杉本さんが述べられているであろう対応策によってデータの
更新作業を行ってみました。その結果、巧くデータが更新されているようです。

 手法については、以下のとおりです。

１．先ず、QK.EXEでORB00007をQT98に、そのままの形で読み込む。
２．QT98を起動させ、EditモードにてKeplerian Dataのepochのみを修正する。
３．このとき、修正前のデータは 06JAN00 050023 等と表示されるが、そのとおり
　　のまま再度入力する。そうすることにより 06JAN100 050023 とepochの年だけ
    "00" が "100" に自動的に更新されていることが確認できる。
４．他のデータはそのまま、epochのみ変更されたデータがkepfileに登録される。
５．再び、軌道計算の対象とする衛星のデータについて、この作業を繰り返す。

 先日来、皆さんからの情報に基づき種々の更新方法を試していますが、この手法
が最も簡単で確実な方法のように思います。杉本さんがおっしゃっているとおり、
QT98では、基本的に軌道要素は正しく更新されているものの、元期の設定の部分に
おいてＹ２Ｋ問題が発生していると考えます。
これは、それまでVer3.2Jで設定していた軌道計算の基礎となる年に対する相対的な
年としての扱いから、Ver4.0Jでは「絶対年」的な要素（ユリウス暦）として扱われ
ていることを意味しているように推察します。そうすると、やはり根本的な解決策と
してはソース・プログラムを変更するといった必要性がでてきそうですね。

>根本的な対策(再コンパイル、配布を含む)については、JAMSATのスタッフ活動
>にかかわってきますので、もう少し検討の時間をいただきたいと思います。

 当面は、この手法によりアップデートが可能です。ぜひ御検討願えれば幸いです。


　　　　　　　　　　　　　ＪＨ４ＤＨＸ／３　大谷　　Jan.13  2000