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[jamsat-bb:4836] RE:アナログ衛星の信号強度


7L1FPU/中田です.


荒井さん,

おっしゃるように,基本のビーコンレベルにパワー調整する意味は
わかります.が,現状はどれほど意味のあることでしょうか?
実際にパスバンドを聞いてみると,本当にビーコンの強さを守って
いる局は少ないように感じます.

「ふじ」のアナログに出てくる局は多くて同時に3局程度,多少
強めの信号でがんがんCQを出さないと,これから始めようとする
局に気づいてもらえないかもしれません.さらには東南アジア圏の
FM局(彼らは移動局で200W,固定局でビームアンテナに600W位
出しています)にに埋もれながらのCQではよっぽど丹念に聞いて
もらわないと気づいてもらえませんよね.

私個人的な意見では,衛星搭載のAGCがめいっぱいかからない
程度ならば,強くても良いと思います.

このAGCをめいっぱいかけるというのは案外難しいと思います.
私のような2m長ヤギx2に50WかけてもまだEIRPは足りないようです. hi
AO-13でDXを追っかけている人のようにクロス八木2本に200W位
入れればかなりAGCかかるのでしょうが.
#そういえば去年のVR2ZGK(4m長ヤギx2+200W)は超強力
#でしたね.

低軌道衛星に限っていえば,耳で聞いて(S/Nで),ビーコンよりも
ちょい強め.EIRPで比べると明らかに強い位かな.ちょうど今「ふじ」に
アクティブに出ている中嶋さんの強さ+αでも良いのではないでしょうか.


-...-

低軌道衛星は,信号強度も強いことから入門向けにうってつけだと
思います.頑張ればGPでもアクセスできるし,ローテーターなしでも
固定方向の2エレループがあれば,比較的簡単にアクセスできます.
このような入門衛星(私が勝手に命名)は,簡単・お気軽オペレーションが
できるような雰囲気であるべきです.

それを,あちこちで「プリアンプは必須」「アップリンクパワーが云々」
「円偏波巨大アンテナ」などと布教するものですから,「衛星通信は難しそう」
「敷居が高い」といったイメージが定着してしまったのではないでしょうか.

入門用「ふじ」に限っては,ちょい強めでの運用をして,受信しやすく
した方がよいのかもしれませんね.


それから,心配されているアップリンクパワー競争の件ですが,「ふじ」では
局数が少ない事,超強力なDX狙いの局はQRVしてこないこと(どうせ
近隣諸国しか交信できない),そもそも最初からFMでAGCがかっていること
から,「ふじ」に関しては,あまり神経質にならなくてもよいと思います.

P3Dは,アップリンクパワーを監視してノッチに落とすというような
新機能が搭載されるようですし,これもあまり神経質にならなくてもいい
のかも???



それから,7K4IIN/中嶋さん,かってに引き合いに出して,ゴメンナサイ.
別にダウンリンクが強力だから,と責めているのではありませんから.
実名を出したほうがイメージしやすいし,ホントにちょうど良い強さ
だったんです.ビーコンよりもちょい弱めの私の信号も取ってくれますし...

余談ですが,「ふじ」でビーコンよりもちょい弱めの信号で呼んでも,
すぐに取ってくれない局が時々います.プリアンプを入れただけで安心
していませんか?受信アンプはうまく使わないと,ノイズ発生器になって
しまうことの良い例みたいですね.都市部だとプリを使わない方が良い
時さえあります.



いろいろと,カキコミましたが,「衛星はムズカシイ」というイメージを
取り去るにはどうすればいいのか?前から良く考えているのですが・・・

FFTDSP,400bpsデモジ,テレメトリ,難しい話も好きなんですが,たまには
こういう簡単な話題もいいのカナ・・・



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Kuniyoshi "KUNY" NAKADA (7L1FPU,JG0VCM,W1FPU,ex.KE6TER)
e-mail: kuny@ibm.net