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[jamsat-bb:4419] RE: AO-10 spin rate


武安/JA6XKQです。

>JJ1WTK 坂本です
>
>AO-10のスピンレートの変化について、思いつきです
>
>縦軸にはスピンレートの時間変化率をリニアで、
>横軸には時間をリニアで、
>こういうグラフにしたら直線になりはしないでしょうか。


新井さんのデータを見てみると、今年の2月16日以降は、
スピンレートの減少がほぼ直線なので、一次微分値で
ある傾きはほぼ一定です。細かく差分を取ってみると
多少でこぼこしていますが、一定の加速度が加わって
いるとみなせると思います。

一定の加速度が何かというと、たぶん、太陽光輻射圧
が最も大きな要因ではないかと推測しています。そうで
あれば、サンアングルの大小が効いてきます。2月16日
を境にスピンレートの変化率が大きく変わっているのは、
この辺りでサンアングルが変化してはいないでしょうか?
冬眠から覚めたのはいつ頃でしたっけ?

発電量が増えたということはサンアングルが小さいと
いうことであり、これは太陽光輻射圧が増えることを
意味しています。今後、また冬眠に入るころには、
スピンレートの低下率が小さくなるのではないかと想像
しています。

他にスピンを低下させる要因を考えると、ニューテーション
ダンパーもあるかもしれません。本来、スピン方向の
摩擦は生じないように配置されていますが、スピンの
低下に伴い、潮汐力がスピンを低下させる摩擦力に
ならないかと考えてみました。これはさらに考察が必要
です。

他には、マグネトルカ。これは本来スピンアップに使用
されるものですが、制御不能の現在、機能停止した
ドライブ回路が負荷となり、地球磁界と作用して、
電磁ブレーキ方向に作用しないかと、、、、 しかし、
これだと、太陽光輻射圧による減速の比ではないでしょう。

何かモデルを仕立てて、データとすりあわせると
おもしろいですね。

武安
ja6xkq@jamsat.or.jp