関ハム2014への出展結果を紹介

おそくなりましたが、719,20日に大阪府池田市で開催さ

れた、関ハム2014への出展結果を紹介させていただきます。

展示ブースについて
VOー52運用停止を残念に思うと言った人が沢山おられた。
AO-
10、13、40を使ってのQSOを懐かしい。
P3-E
は何時打ち上がるのかと言った質問があった。
新たにISSからのDATV運用に関するパネル2枚が加わった。
的確にまとめられて解りやすく好評でした
何年も使い回ししているパネルが多いので新しいものに作り変えなければ
いけません。

DE  JH3TXF

展示ブース JH3TXF

衛星通信デモ運用ブースについ

今年は、会館にいつも上げている衛星通信用アンテナのところ

EME用パラボラを上げたので、サテライト運用が危ぶまれ

ましたが、小生が所属するJARL京都クラブのご協力を得て

毎年出展している移動無線車「ぽっぽちゃん2」に衛星通信用

アンテナを設営させていただきました。

いつもの通りカンハム記念局運用をおこないました。直前で

VO-52が使えなくなり、運用局数が少ない中でしたが、SO-50,

FO-29,AO-73などの衛星で20〜30局と交信しました。

衛星の時刻が書かれた表の見方がわからないというかたがおら

れ丁寧に説明することができました。

町で人工衛星を上げようとしているが打ち上げの方法はどんな

のがあるか?とか聞かれたり、衛星通信をしているところを見

たいという小学生がいて、SO-50の運用をみてもらいました。

向かい側のブーでは、トークショー、ライブの時間と運用時間

とが重なり運用に集中できなかったりと苦労しました。

移動無線車との同軸の引き回しが通路になったので通路カバー

を借りて同軸を保護しました。

DE  JM3DUR

JARL京都クラブ 移動無線車

OP JM3DUR

衛星通信運用ブース JA1OGZ JM3DUR

衛星通信入門講座

今年は、JA1OGZ金子さんに講師をお願いして、ARISS TV

詳細について講義して頂きました。4月に第1回目のテスト運用の電波

が国際宇宙ステーション(ISS)から出されましたが、国内では数局しか

受信に成功していないようです。約10分間のARISSスクールコン

タクトのTV中継を受信するには、日本国内で3局以上でのリレー受信

が推奨されていますが、小規模の設備では受信は難しいようです。

3局と言わず、もう少し多くの受信局が出来れば良いかと思われます。

また、後半にはJAMSATと日大で共同開発中のV/Uリニアトラン

スポンダのエンジニアリングモデルの実物を前にして、ダミーロードを

つないでの動作テストなど、詳細を紹介して頂きました。


入門講座 JA1OGZ

DE JH3BUM

EME運用について

今年は1.2GHzCWのエコー確認を目標にし、JA3SGR亀井さん に協

力して頂き、
6月から準備を始めました。まず、亀井さん宅に設置されて

いた
3.6mのパラボラアンテナを分解して、大阪府池田市の関ハム会場への

移設すべく準備を始めました。


以前から設置されていたSATアンテナの 基台にパラボラを取り付ける

は無理がありました。安全に大きなアンテナを設置する為、皆で知恵を出

し合い試行錯誤し新たに四角タ
ワーを設置しました。毎週末に池田に通

い詰め、関ハム開催
1 週間前にようやく設置を完了したかと思われました

が、フィードの動作
が思わしくなく、電波を出しての動作確認までは出来

ませんでした。急遽、平日にも準備をし、関ハム前日の金曜日にようやく

電波を出せるようになりました。しかし、試験電波を発射していた際に、

受信、
送信を切り替えるシーケンサーが故障して運用できない状態になり

ました。土曜日、関ハム開催1目のお昼前に月は地平線の下へ、、 残念

ながら復旧できずこの日の運用は
断念しました。なんとか土 曜日の夕方に

修理を完了し、深夜
0時過ぎの月の出に備えましたが、新たな問題が発覚し

ました。なんと、同軸ケーブルのどこか
に問題がありSWRが無限大。関ハ

ム会場
は夜には建物が施錠さ れるため、屋上のアンテナの所まで行けませ

ん。
不良場所の特定と同軸ケーブルの交換の対応が出来ず万事休す。深夜か

らの運用も出来ませんでした。


関ハム最終日の日曜日の朝、会館がオープ ンしたらすぐに同軸ケーブルを

交換し、サンノイズも良好に受信できましたので、ようやく電波を出すこと

が出来るように成りました。
9時頃より、月没の少し前の12 時頃まで運用し

ました。断片的な信号が聞こえましたが、会場の他の無線局の影響もあり残

念ながらエコーの確認と交信には至りませんでした。


EMEの設備は、市販の物がなく自作に頼る物が多くその製作修理に思った

り時間を費やしてしまいました。


EMEの設備は、アンテナシステム、送受共に極限の技術力が要求されるの

と痛感いたしました。また移動運用と同じく、工具、設備等は会場において

置く事が出来ず、毎回持ち帰りの繰り返しで時間をとっていましたので次回

は、ここも改善したく
思っています。

今後、不具合の原因を究明し次回また臨みたく思いますので、どうかご協力

のほどよろしくお願い致します。

JA3TVQ JA3SGR JH3BUM

DE  JH3BUM